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プロフィール
コメント数 112
性別
自己紹介 アメリカ在住

名前の由来は赤塚不二夫先生の作品(天才バカボン)からです。 実際金属フェチでヘルメット持ってますけど

配点分布をみると8点がピーク。 高得点評価が多い。 これは好きな映画の評価が多いから。 つまらない映画のことはあまり書かない。

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評価順1
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1.  ブレードランナー/ファイナル・カット 《ネタバレ》 公開当時日本で観た。 SF映画好きだったし、「エイリアン」の監督作品だし、音楽がヴァンゲリス、見ないわけには行かない。 当時から好きな映画だったけど世間受けはしなかった。 しかし年が経つにつれて評価が上がっていった。 舞台設定は2019年ロスアンゼルス。 ネクサス6が開発されたのが2016年ごろ、今年だ。 確かに公開時(1982年)には遠い未来だったけど。 この映画が後の映画に与えた影響はとても大きい。 さまざまなシーンがオマージュ的に使われてきた。 デッカードとレイチェルのラブシーンは映画史上屈指の出来だと思う。 ヴァンゲリスの音楽がとてもよく合っている。 全体的に暗いシーンが多いが光の使い方が特徴的。 撮影したジョーダン・クローネンウェスの芸術的手腕が全面的に生かされている。 ロボット(レプリカント)がこれほどまで進化して人間に近くなったとき、人間との境界線はどこにあるのか、人間の定義はどこにあるのか。 突き詰めるとかなり哲学的なテーマ。 環境破壊、公害、人口爆発といった問題を抱えた未来社会の中で展開される話だが、たとえば公衆電話の使用など、1982年当時には携帯電話がまだ存在しなかったので描く事は出来なかった。 様々なバージョンの存在も興味をそそる理由のひとつ。 最初の公開時から日本で公開された海外版(残酷シーン入り)とアメリカ国内版があった。 後にビデオ発売されたときにアメリカ版が使われて私を含めて日本公開版を見た人には映画館で観たあのシーンが無いというような事が話題になった。 日本で言う「完全版」というのが最初に日本で公開された海外版なんじゃないかな。 デッカードの語りが全編に入っていたり、デッカードとレイチェルの逃避行が追加されていたりするがこれは配給会社が入れさせたものだった。 このときのシーンがクーブリック作品「シャイニング」の未使用カットだというのも有名な話。 ファイナルカットで初めて語りなしで鑑賞できる。 たしかにあの語りは余分だったと思うが今となっては語りつき版を何度も見た後だから判断は難しい。 もし最初から語りなしだったら、分かりにくい話がますます分からなかったかもしれない。 デッカード=レプリカントという設定も1982年公開版では曖昧にされていた。 後に発表されたディレクターズカットやこのファイナルカットではユニコーンの夢のシーンが復元されていてリドリースコットに言わせるとこれと最後のガフが作ったユニコーンの折り紙をデッカードがうなずきながら握りつぶすシーンを合わせれば(誰も知らないはずの自分の夢の事をガフが知っている)デッカードがレプリカントであることは明白で、それが分からなければ阿呆だという事になる。 でも視聴者からすれば別の解釈は可能だ。 元々ユニコーンの夢はレイチェルのものでデッカードがタイレルコーポレーションでレイチェルのデータを検閲した時にその情報を得たのかもしれない。 お医者さんごっこや蜘蛛の子の情報と同じように。 そしてその印象がデッカードの夢に現れた。 ガフもレイチェルの情報を知っていたのでユニコーンの折り紙を残した。 それを見たデッカードはガフが見逃してくれたのだと納得。 こんな解釈もあってよいと思う。 デッカードを演じたハリソンフォードはデッカード=レプリカントというアイディアに反発している。 この物語はデッカードが人間だからこそ成り立つのだ。 生身の人間とロボットであるレプリカントの愛。 これこそがこの映画の成立に不可欠だという。 私もその意見に賛成だ。 音楽は既存の作品「Memories of Green」をリドリースコットが気に入ってヴァンゲリスになった。 その権利関係で公開後長い間サウンドトラックのアルバムが発売されなかった。 メインテーマを含めてすばらしい音楽なのに長年にわたって映画以外で聴くことができなかったというのもファンにとっては渇望感をあおる事になったと思う。 公開作品に何度も手を加えたのはちょっと反則なんだけどファイナルカットと銘打つだけあって確かに完成度は一番高いと思う。[ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 10点(2016-03-02 01:59:42)《改行有》

2.  ブリッジ・オブ・スパイ 《ネタバレ》 冷戦時代の緊張感をうまく表現した見ごたえのある作品。 当時のアメリカは本気でソ連との核戦争の可能性を感じてシェルターを造ったりしていた。 学校教育もやや思想教育的な雰囲気。 ソ連上空をスパイ飛行した空軍パイロットはその機密性ゆえに万一撃墜されたときに捕虜にならずに自殺することが暗に求められた。 だから捕虜になってスパイとの交換で帰国した士官に対する目は冷ややか。 そんな殺伐とした時代の空気が良く伝わってきた。  昔のスピルバーグ作品に多く見られたわざとらしい演出は、あるのだが以前のようなあざとさは影を潜めていると思う。 たとえば東ドイツで壁をのりこえて逃げようとする人に後ろから容赦ない機関銃掃射を浴びせるシーンを主人公は電車の窓から目撃する。 帰国後にブルックリン(だったと思う)で子供たちが遊んでいて駆け出してフェンスを乗り越えようとするシーンを電車の窓越しに見る主人公。 当然東ドイツで見た光景と重なるのだが、別にそのシーンを挿入したりはしない。 ただ主人公(トムハンクス)の顔の表情を淡々と映す。 あざとさと紙一重の演出だったけど、共産主義思想の危険性、自由社会の尊さを的確に描いていたと思う。 主人公がソ連スパイの弁護を担当するとき、CIA要員が接触してきて協力を求めるのだが、主人公は米国憲法の理念を語って断固として断る。 異なる人種、民族の人々が移民してきてアメリカ人として生きている。 その基幹が憲法なのだ。 主人公にアメリカ人の誇りを見た。[映画館(字幕なし「原語」)] 9点(2016-01-07 06:00:23)《改行有》

3.  フライトプラン 《ネタバレ》 一緒に飛行機に搭乗した娘が誘拐され、探そうとするも乗客名簿には娘の名前はない、娘を見た人も誰もいない、あげくに実は(自殺したとされる)旦那が娘を道連れにしていたと言う話を聞かされる。 もう自分は何を信じて良いのか分からない。 話そのものは面白い。 あきることなく観る事が出来た。 本当にそんなことが可能なのか、同乗する航空保安官が犯人でスッチーの1人がぐるだった。 だったら出来そうだな。 私は映画を見ていてあまり先読みしたりしないのだが見直してみればこの航空保安官の態度、怪しすぎる。 最初から私が犯人ですと言っているようだ。 ひねった映画だとこれで実は保安官は良い人でしたということになるのかもしれない。 しかしこの映画は超ストレート。 怪しい人がやっぱり犯人でした。 なかなか面白かったよ。 だけどなんだこの主人公。 独りよがり、自分勝手。 いなくなった娘を心配して必死に探す、のはいいよ、だけどなんだあの態度。 関係ないアラブ系男性を勝手な思い込みで犯人扱い、周りの迷惑を全く考慮しない振る舞い。 まったく同情できない。 いかにもアメリカにいそうなうるさい女って感じだった。 それをまたジョディフォスターが完璧に演じているのがすごい。 ほんとにいやな女だ。 むかつく。 最後、機長が主人公に謝る。 ま、普通そうだよな。 だけどその主人公はアラブ系男性に謝らない。 何様だよお前。 主人公にしてみれば自分の娘の命が危うかったのだから自分の行動は100%正しくて疑われたアラブ系男性は疑われるような顔をしているのが悪いってことなのか。 観ていてむかついたぞこの主人公に。 ここまで性格が悪い主人公もめずらしいし、それをきっちり演じたジョディフォスターはやはりさすがだ。 なんでこんな映画に出演したのかは理解できないが。 たぶん彼女も主人公と同じ思考回路なのかもしれない。 台本を読んで共感しちゃったのかもね。 [DVD(字幕なし「原語」)] 5点(2010-09-30 02:29:07)《改行有》

4.  腑抜けども、悲しみの愛を見せろ なかなか面白かった。徹底的な勘違い女役の佐藤江梨子は確かにはまり役なんだろう。 でもどうも主役という感じではなかったのはなぜだ。 たぶん脇にいた永作博美が強烈過ぎるのだろう。 むしろ彼女が主演と言いたいような存在感だった。 永作博美演じる女もかなりゆがんでいる。 そのゆがみを見事に演じていた。 いやなりきっていた。 すごかった。 それと比べるといかににはまり役とは言え佐藤江梨子はあくまで演技なんだ。 いやどちらにしても演技なんだけど。 これが実力の差というものか。 佐藤江梨子も10年後にこんな演技が出来るようになったらすごいんだけどね。 永瀬正敏が演じた男は嫁に暴力を振るったりするくせに妙に常識的な感覚を持っていてどっち付かずというかアンバランスな感じがした。 これが意図したものならたいしたものだと思う。 [ビデオ(邦画)] 7点(2008-05-07 03:00:24)《改行有》

5.  フラガール べたな展開というか、予定調和というか。 しかし演出がうまいし役者もうまいので話に引き込まれる。 笑うところで笑い泣くところで泣く。 恐らく監督の思惑通りの反応だろう。 早苗役の女の子が非常にかわいかった。 彼女が踊るところを観たかった。 [DVD(邦画)] 8点(2007-10-29 10:53:33)《改行有》

6.  フェーンチャン ぼくの恋人 タイ版「ご近所物語」といったおもむきだけど、内容はより現実的。 心に入ってくる。 誰しも持っている普段は心の奥深くに収めてある遠い記憶を呼び覚ましてくれる。 そして痛みを感じ、切なくなる。 主人公の男の子、女の子、実にかわいい。 タイ語の語感も耳になじむ感じで良い。 [ビデオ(字幕)] 7点(2007-09-30 03:22:26)《改行有》

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