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【製作年 : 1990年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. ブレア・ウィッチ・プロジェクト この手法を世に広めた作品。私はレンタルビデオが初見でしたが、鑑賞後は興奮していました。コレ、ホントの話なのかなと思ったからです。若かった(笑)。 某有料チャンネルで放送された正式な続編「ブレア・ウイッチ」を観た機に再見しましたけど、手法に慣れてしまうと見どころ皆無と云って良いくらいで内容です。登場人物が全員バカで、その馬鹿さ加減にイライラします。でも、このお話って奴らがバカだからこそ成立する低レベルのドタバタ劇なので、そこを刺すのは本末転倒かもしれません。 まぁ、初見時に興奮したことは事実なので、それを尊重して甘めの採点です。[DVD(字幕)] 6点(2018-02-25 02:12:05)《改行有》 2. フォーリング・ダウン 《ネタバレ》 「ストレス」と「キレる」は、現代社会を俯瞰するうえでとても重要な指標だと思います。「ストレス」が折り重なり、何かの切っ掛けがあって「キレる」。そして、「キレる」に繋がる「ストレス」には個人的な要素以外に社会的因子が多分に含まれる。 序盤、韓国人の雑貨屋で暴れたり、メキシコ系の不良を撃退するシーンに爽快を覚えたのは確かです。恨みや憎しみと云うより、瞬間的な怒りでキレていた。離婚やリストラのストレスが背景にあるんだけど、瞬発的な怒りの発散は健全とも言えるし、何より観る側の日頃の鬱憤を代弁するような解放感がありました。だから、徐々におっさんの行動が「異常」に染まって行くのが残念でした。最後まで常識人が「ストレス」によって「キレる」感覚を貫いてもらえれば、もの凄い名作になった可能性があったと思います。普通は一度キレたら、ある程度のストレスは晴れてしまうので、脚本的には難度が高いんですけど…。[CS・衛星(字幕)] 4点(2013-11-11 00:12:59)《改行有》 3. ブレイド(1998) 《ネタバレ》 おバカなシナリオだけど、アクションのキレだけで序盤はそこそこ面白く観られました。それにも飽きてきた頃に、ラスボスに対する興味が募ったのだけど、そちらは拍子抜けもいいところでした。ヴァンパイアの神とか言いながら、再生能力がちょこっと強化された程度じゃダメでしょう。全体的に色気の少ないことも弱点です。同じヴァンパイアの血が流れるハンターでも、脂っこいスナイプスより、私にはセリーン(@アンダーワールド)の方が格段に魅力的でございます。[CS・衛星(字幕)] 4点(2013-04-25 18:00:56) 4. フェア・ゲーム(1995) 《ネタバレ》 なんだか楽しかったですよ。おバカ映画との誉れ高い本作ですが、とてもバカです。死にかけた直後にエッチします。エッチしながら人を撃ち殺します。殺し屋や諜報員ではなく、一般人の話です。周囲にかける迷惑を省みる態度が一切ありません。楽しそうな人生です。正しく評するなら、某スーパーモデルがバカというより、脚本がバカなんです。彼女の感情がシーンごとにリセットされて連続性が無いからバカに見えるんです。でも、脚本がバカなことは、女優がバカじゃないことの証明にはならないのです。[CS・衛星(字幕)] 4点(2013-02-04 01:25:19)(笑:1票) 5. フェノミナン 《ネタバレ》 脳腫瘍で脳の活動領域が広がった男が経験した短い天才期間。周囲の人間にアドバイスを残すくらいで、特別なことはしなかった。彼にとってはそれが最も大切なことだった、という描き方でしたが、その程度なら別に天才という設定を持って来る必要も無かったのでは? 周囲を驚かし、怖がらせ、一部の人に感謝されて世を去るお話をヒューマンな視点で眺めろと言われてもなぁ、って感じです。また、天才になったから身近な人との繋がりの大切さが分かったというのなら、その代償に命を落すのはバランスが悪すぎる。同じようなテーマと扱った「アルジャーノンに花束を(原作の方)」くらい、「天才」を際立たせないと物語が立ってこないと思いました。周囲の人の描き分けは悪くなかっただけに残念。ロバート・デュバルはさすがでした。[CS・衛星(字幕)] 4点(2011-01-04 15:41:22) 6. フィフス・エレメント 当時「グラン・ブルー」「ニキータ」「レオン」と観てきた後だったので、ちょっと息抜きかなと思いました。今となっては、この時ほとんど終わってたんだなと思うようになりました。 ※このカントクの話です[ビデオ(字幕)] 3点(2009-09-23 02:11:16)(笑:1票) 7. ファーゴ 実話、ということで、小説より奇なり、を地で行ってるようなお話でした。主要なキャラクターの性格付けがしっかりと出来ていて、優れた演出の手を経ていることを感じます。特にフランシス・マクドーマンドは表情の作り方に特徴があって、妙に存在感があるなぁと感心していたら、これでアカデミー獲ってたんですね。それは納得しました。[CS・衛星(字幕)] 7点(2009-06-20 12:53:01) 8. 普通じゃない 《ネタバレ》 ユアンとキャメロンのロマンスは、別にどうってことないですね。あえて言うと、好き嫌いは別にしてもキャメロンはキャラがしっかり立っていて、その後の巷の人気を予感させる作品ではありました。この映画の見どころは、あのすっとぼけた天使どもでしょう。嘘はつく、銃も撃つ、死んだふりはする、鼻血も出る、営業ノルマに悩む、などなど…、とっても人間味を感じる愉快な天使で楽しかったです。[CS・衛星(字幕)] 5点(2009-06-20 12:43:43) 9. 梟の城 娯楽でもなく、文芸でもなく、とても中途半端です。ご本人には申し訳ないが、中井貴一の役者としての中途半端さが、そのまま映画になってしまってます。彼には気の弱い中途半端な落ちこぼれを演じていた「ふぞろい…」がお似合いです。「司馬遼太郎に捧げる」ってクレジットが出てましたが、先生はあの世でどう思ったでしょう。[CS・衛星(邦画)] 3点(2009-05-26 02:07:22) 10. ブラッド・シンプル ザ・スリラー 《ネタバレ》 この「ザ・スリラー」はコーエン兄弟の監督デビュー作の再編集版らしい。荒削りな感はあるけど完成度が高く、その後の作品のエッセンスがしっかり見受けられる。スピルバーグにとっての「激突!」みたいな位置づけですかね…。その中身だけど、登場人物のキャラをしっかり立てたうえで、予定調和的なストーリーの流れに誤解や思い込みなどで歪みを入れて、あらぬ方向へ物語を転がして行く。そこから、人生の不条理みたいなものを浮かび上がらせるという手法だ。物語は複雑な展開を見せるが、観賞者には分かりやすいという意味でしっかり楽しめる映画になっている。もう途中からはどうやってまとめるのか心配させるほど混迷させておいて、ちゃんとケリをつける。最後に悪徳探偵の目に映ったものが裏から見た洗面台の配管というのがとても面白かった。配管自体に意味は無いが、視界に入った呆気なくてつまらない物を見せることで、登場人物をリアルに追い続ける姿勢を象徴的に見せた素晴らしいラストカットでした。[CS・衛星(字幕)] 8点(2009-05-18 01:07:12) 11. フィッシャー・キング 中盤の遣り取りが長くて退屈でした。ラストの目覚めがご都合主義に思えるってことは、この監督の作風が自分には合わないということでしょう。焼きそばをずずずーっとすするお姉さんは目が離せなかったけど、助演女優賞は彼女じゃないんですね…。[CS・衛星(字幕)] 4点(2008-12-09 01:39:32) 12. ブロークダウン・パレス 《ネタバレ》 タイという国が、国王を含めてワイロまみれに描かれている。自分は悪い印象を持っていないので残念。友人の罪状まで被るエンディングの判断は安直です。若い頃のケイト・ベッキンセールは新鮮でした。[CS・衛星(字幕)] 4点(2008-11-18 04:07:51) 13. ふしぎの海のナディア TVシリーズを全て観て好きになったからこれも観てしまったんだけど…。監督欄にクレジットされている方がいらっしゃいますが、どんな気持ちで作業をされたのでしょうね?[DVD(邦画)] 0点(2008-09-01 00:17:11) 14. フェイク 《ネタバレ》 なんだか緊迫感に欠ける潜入捜査ものだと思っていたら、テーマは全く別のところにあった。 アル・パチーノとジョニー・デップがおかれたそれぞれの状況をベースに、二人の間に芽生えた絆のようなものが味わい深く描かれている。アル・パチーノへ好意と捜査の本分との板ばさみに苦しむジョニー・デップの演技もよかったが、主役は6:4でアル・パチーノかな…。 大物ぶっているが周囲はあまり敬意を払わず、また大物になりきれない自分の才覚も悲しいかな自覚している壮年マフィア。その自尊心と諦観が入り混じった微妙なニュアンス。自宅でジャージ姿で寛いでいるシーンあたりからぐっと人間味が出てきて、ジョニー・デップがその家庭的な温かい視線や人柄に惹かれていくのが良く伝わってきた。アル・パチーノのラストシーンは悲しいものだったけれど、その態度はすがすがしさを感じさせ、物語を奥深い人間ドラマにしていた。[CS・衛星(字幕)] 8点(2008-08-24 00:01:42)(良:1票) 《改行有》
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