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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. フローズン・リバー どこまでも広がる寒々とした風景に、哀しみと愛が静かに、静かに映し出されていました。人によっては地味な映画と捉われるかもしれませんが、じんわりと心に響く良作だと思います。キャストの好演、悲しさを湛えた美しい映像・音楽ともに素晴らしいです。胸が苦しくなるほど辛いシーンもありましたが、ラストのオープニングシーンからも繋がる微かな光で心が洗われる思いでした。 大人向けですが、良い映画だと思います。[DVD(字幕)] 7点(2011-05-13 02:28:35)《改行有》 2. 復讐者に憐れみを オールドボーイ→クムジャさん→本作という順番で観たのだが、復讐三部作のデビューである本作からすでに、パク・チャヌク色はバッチリ確立されていると感じた。少し距離をおいたようなカメラワーク、手抜きの無い暴力描写、独特のテンポによるスピーディな展開、そして全体から常に漂う「血」の香り・・・。この監督の映画は無駄なシーンがそぎ落とされているので、一気に最後まで見せられてしまう。 本作ももちろん十分楽しめる作品に仕上がってはいるが、どうしても次作「オールドボーイ」があまりに傑作すぎるため、少し地味目な印象は否めない。こちらの予想を良い意味で思いっきり裏切ってくれるような、そんな展開は正直本作には無かった。 ソン・ガンホ、ペ・ドゥナをはじめ、俳優陣の演技は非常に良いです。 [DVD(字幕)] 7点(2010-12-21 18:02:03)《改行有》 3. ブラインドネス 《ネタバレ》 「パウロの改心」が下地にあるとのことだが、たとえその予備知識があったとしても、描き方がどうも単純すぎてとてもじゃないが良作とは言えない。 自分は予備知識の無い状態で観たので「何か宗教的意味が込められているのだろうなぁ」という漠然とした思いを引きずりつつも、蓋を開ければ期待していたよりずっと普通のパニックムービーだった。 宗教色を取り除いてしまえば、このレベルの映画はいくらでもあるのではないだろうか。 ただ、この監督の作品の映像、音楽は毎回のことながら素晴らしい。 特にスーパーの地下(暗闇場面)の演出は目を見張るものがあった。 シティ・オブ・ゴッド、ナイロビの蜂の監督と、設定やCMがかなり期待をそそるものだっただけに、悪い意味で期待を裏切られた気分。[DVD(字幕)] 2点(2009-12-04 17:22:01)《改行有》 4. フラガール ウォーターボーイズとか、スウィングガールズとか、その手の個人的に苦手な映画かと思っていた。しかし実際観てみると、松雪泰子、蒼井優をはじめ役者陣の演技、ストーリー展開ともによく出来た映画で、充分に感情移入出来た。ジェイク・シマブクロの音楽も素晴らしい。[地上波(邦画)] 8点(2009-01-31 05:55:55) 5. BROTHER 加藤雅也、寺島進のギラつきぶりが良かった。 日英米合作ということで当時は期待も大きかっただろうが、内容はただただ単純なドンパチ映画と言った感じ。 展開も読めてしまうベタな作りなので、いくら人が死んでもスリルを感じない。 日本のヤクザ魂を海外に持ち込むというコンセプトだけで、他に何も新しいものを感じない映画だった。 映像、音楽でキタノブルーを演出しようとしても、こんなにあからさまにハリウッドを意識した派手な作りでは、哀愁も何も感じない。 [DVD(邦画)] 3点(2009-01-24 07:22:05)《改行有》 6. ブロークバック・マウンテン 《ネタバレ》 結構唐突にラブシーンが始まるのでビックリしますが、ゲイ映画なのに不快さは全く感じず、切ない愛の映画でした。映像も素敵。ヒース・レジャーの物憂げな喋り方や目・・・素晴らしい俳優だけに、急逝が惜しまれます。[DVD(字幕)] 6点(2009-01-19 07:06:43) 7. フォーン・ブース 好きな俳優、フォレスト・ウィッテカーが出演しているということで、観てみました。 この映画の80分という短さは、まさにジャストな長さ。ただ電話ボックスで犯人とやりとりしているだけなのに、一度見出すと終わりまで目が離せない。カメラワークや俳優たちの演技も含め、とてもスピード感ある映画に仕上がっている。 犯人の動機がいまいち薄っぺらく感じてしまったので、7点に留めておこうと思ったが、コリン・ファレルの名演と、2週間で撮ったという斬新な撮影方法を知り、プラス1点。 「スピード感」・・・このひとことに尽きます。[DVD(字幕)] 8点(2009-01-09 13:13:58)《改行有》
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