みんなのシネマレビュー |
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1. Flow 《ネタバレ》 なぜ人類は文明を残して滅んだのか、そして大洪水が引き起こされたのかは最後まで明らかにされない。 なぜなら高度な思考も言葉も持たない動物たちが主役だから。 台詞はなく、擬人化も最低限で、映像がより雄弁に語り、没入感を深化させる。 数多くの余白に想像を掻き立てられ、語りたくなる。 異なる存在に目もくれない自分勝手な同胞よりも、辛苦を共にした異なる種族の仲間の大切さに気付かされる。 この先、再び洪水が訪れて、終着点のない旅路を流れ続けることを匂わせつつも、 今までいつも一匹だった黒猫はもう孤独ではない。[映画館(字幕なし「原語」)] 8点(2025-03-14 23:58:06)《改行有》 2. ブルータリスト 《ネタバレ》 アメリカンドリームが華々しく煌びやかであるほど、あぶれた分だけ漆黒の絶望が広がっていく。 虚栄と強欲にあふれたアメリカで偽りの自由に囚われ、"アメリカ人"として生きていくこと、そして己の帰属意識とは? 「期待はしていない」と常にやつれた顔を見せる建築家。 ホロコーストから逃れても、新天地でも差別され、搾取され、凌辱されて支配される。 緩慢な地獄、そしてシオニズムへの回帰。 ブルータリズム建築物はコンクリートを中心に構成された、どこか無機質で冷たく、コントロールされた印象を受ける。 それはタイトルの語源である"Brutal"="残忍な"を意味する通り、 人間の残忍さだけでなく、狡猾さ、傲慢さ、醜さ、愚かさと卑小さを兼ね揃えている誰にでも持つ本質。 それでもなお、その先にある"到達点"こそ重要であると。 ユダヤ民族の苦渋の歴史を生々しく映しながらも、尊厳としての、抵抗としての建築物を残すこととリンクする。 そこに意思を貫こうとする"美しさ"があった。 (ただ、イスラエルのガザ侵攻を見るに、公開時期的にタイミングが悪いとしか言いようがない)。 215分の長尺であるが2部構成に分け、中盤に15分の休憩時間を差し込むことで、 意識の切り替えと後半への期待を寄せる、故に観客を退屈させない仕組みを構築している。 昔の大作映画にはそういうものがあったそうで、今までにない貴重な体験。 オープニングとエンドクレジットの意匠凝らしに、 クラシックへの回帰だけでは終わらせないアーティストとしての矜持を感じた。 そう、本作の監督はブラディ・コーベット。 ミヒャエル・ハネケのリメイク版『ファニーゲーム』に出演したぽっちゃり系の若者は生き残るため監督へと転身した。 若さ故だからこそ挑発的な作りであり、巷にあふれている消費されるだけの映画業界に対して抵抗を叩きつけた。 粗削りで暴力的とも言える野心たっぷりで、負けてたまるかと言わんばかり。 次世代のアーティストが力で押さえつけようとする時代と戦い続ける限り、これだから映画はやめられない。[映画館(字幕)] 8点(2025-02-21 22:36:03)《改行有》 3. ブリッツ ロンドン大空襲 《ネタバレ》 タイトルの"Blitz"はドイツ語で"電撃戦"のことを指す。 1940年秋のナチスドイツによるロンドン大空襲を背景に、 黒人の血を引く少年が疎開を拒み、白人の母親の元に帰ろうとするシンプルなストーリーだが、 「戦争はやめよう、人種差別はやめよう」というメッセージの先にあるものがまるでなく、 内容が水のように薄かった。 母役のシアーシャ・ローナンをはじめ、俳優初挑戦の祖父役のポール・ウェラーの好演は言うに及ばず、 潤沢な資金を使った空襲シーンのCGの本気度、格調高い美術セットといった技術面のクオリティは高い。 だからこそ惜しい映画なのだと。 幾度の空襲に耐え抜いたイギリス国民の神話に対して異論を述べたかったのは分かる。 透明人間に近いマイノリティに光を当てたことは、黒人監督であるマックイーン監督ならではだろう。 だが、イデオロギーが強すぎて、物語と登場人物が"多様性社会"と上手く溶け合っていない。 別に祖父を死なせる必要はなかったし、最後に母子が再会しても何の感慨もなく、ただ終わっただけである。 とは言え、ディケンズの児童文学を彷彿とさせる雰囲気があり、ハードな描写が少なめのため、 児童からお年寄りまで家族で一緒に見るには丁度良いかもしれない。[インターネット(字幕)] 5点(2024-12-01 21:18:57)《改行有》 4. ファミリー・ネスト 《ネタバレ》 崩壊していく、家族の巣窟。 共産主義政権下、住居難にあえぐ当時のブダペスト。 狭いアパートで三世代が同居せざるを得ず、プライバシーも金銭的余裕もなく、 傲慢な舅にいびられ、追い詰められている嫁の"リアルな現在"を切り取っている。 夫が除隊となり、国から公営住宅が提供されると思ったら順番が回ってくる様子もなく、 舅とのストレスフルな関係から残業と称して家に帰らないことも増える。 そこから不倫しただろ、アバズレだの一方的に決め付け罵る舅は、 自分は苦労していると理想の父親像を謳いながら浮気しているクズっぷり。 夫もどちらの側に立っているのか曖昧で守ってくれず、 とうとう壊れてしまった嫁は娘を連れて出ていくも帰る場所もなく、 空き部屋を不法占拠せざるを得ない世知辛い現実が待っていた。 お役所体質で部屋はないと言い張っている職員は何のために存在している? ここにあるのは息苦しさしかない社会で、強者が弱者を捌け口として蹂躙していく。 露骨な性暴力が共産主義を牛耳るソ連の暴力性とリンクしている。 当時、弱冠22歳で本作を撮り上げたタル・ベーラによるドキュメンタリータッチの台詞の応酬に、 後の作品群とは似ても似つかぬ作風だが、社会への疑念・怒りというテーマは初期から通底していた。 共産主義政権下のハンガリーでここまで反骨的なものを撮れたなと感嘆させられる。[インターネット(字幕)] 6点(2024-08-24 02:02:21)《改行有》 5. FALL/フォール 《ネタバレ》 もう二人がやっていることは完全に自業自得。 映画の半分以上は高度600mの狭い足場の二人芝居で展開されるため、 どう展開していくのかが腕の見せ所で、錆びたハシゴの描写に今にも緩みそうなナット、 CG合成だと分かっていてもいつ落ちるか冷や冷やしてしまう。 あの簡素な鉄塔が実在するのかよ、とツッコミどころが少なくないのは確か。 特に通知が届いて助かりましたは分かるが、救出描写の割愛にしろ、 その御都合主義な顛末が本作の希有さを凡庸なものにしてしまった。 ヒロインが生還できたことに対するメッセージを述べたところで何の感慨もなく、 ヤバい誘いをしてくる友達は選びましょうくらいしか言えない。 時折、YouTuberが高所の撮影中に転落死する事故が起きると、 手軽に発信できるネットを想像力が欠如した愚者に使わせるとどうなるか、 警鐘を鳴らす意味でバッドエンドの方が良かったのではないか? 追記:サウスダコタ州に"KVLY-TV塔"という本作のモデルらしい電波塔が実在しており、 メンテナンス作業する姿がYouTubeで投稿されているのでリアルな恐怖を感じたい方は是非。[インターネット(字幕)] 6点(2024-06-30 15:08:17)《改行有》 6. ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密 《ネタバレ》 グダグダだった前作に比べれば、何とか持ち直したと言ったところ。 単品で見れば魔法界の最高権力者を目論むグリンデルバルトの野望を阻止するシンプルな筋書き。 魔法生物はやや置いてけぼりながら重要シーンで盛り込み、一応は幸福なひと時で映画を締めている。 冤罪で降板させられたジョニー・デップに代わり、マッツ・ミケルセンがグリンデルバルトを演じているが、 魅力的なヴィランを上手く引き継いでいると感じた。 しかしながら、主人公のニュートの影が薄く、ダンブルドアとグリンデルバルトの愛憎劇へと脱線していくのでは、 本筋のファンタスティック・ビーストである必要がないので次回は原点回帰して欲しいものである。[地上波(字幕)] 5点(2024-03-30 21:26:04)《改行有》 7. フミ子の告白 後に『ペンギン・ハイウェイ』を手掛ける監督が大学在学中に手掛けた自主制作で、 そのクオリティの高さから当時のアニメーション界を騒がせた。 片想いの男子にフラれたフミ子が帰り道に、ふとしたハプニングから坂を大きく下りまくるだけだが、 一途な想いを代弁させるような圧倒的な疾走感と、それに付随するカバレフスキーの「道化師のギャロップ」が加わり、 実写活劇を思わせるカメラワークとありえないアクシデントが作品の魅力を引き出していく。 作品のほとんどを占めるサービスシーンはお構いなしにとにかく"勢い"が大切で、 若き才能の情熱が炸裂しているかのよう。 わずか2分半の長さながら、青春だなぁと思わせる爽快感が詰まっていた。 監督の他作品でも言えるが、別にカットしても問題がないのに、あえてサービスシーンを貫くあたり、 宮崎駿や細田守に近い性癖を感じる。 ストーリーを組み立てるのが得意ではないことも共通しており、今後のキャリアは脚本次第だろう。[インターネット(邦画)] 7点(2023-10-15 22:01:11)《改行有》 8. blue(2018) 《ネタバレ》 屋外なのか室内なのか分からない夜の静寂の中、虫の音、犬の遠吠えが遠くに聴こえ、 景色の描かれた垂れ幕が巻き上げと巻き戻しを繰り返す。 やがて女性の眠るベッドには燃え盛る炎が重なるように映し出され、映像と環境音がレイヤーのように連なって映画は完成される。 いつまでも眠れない熱帯夜に見る白昼夢を表現しているようだった。 この緩慢さが眠りに誘い、映画と同化していくことが監督の狙いかもしれない。 アピチャッポン・ウィーラセタクンの長編を覗きたければ、この短編を見て自らふるいにかければいい。[インターネット(字幕)] 5点(2023-06-12 23:25:01)《改行有》 9. ファウスト(1994) 《ネタバレ》 人間の顔をした"悪魔"に気を付けろ。 そこには奇跡も魔法もないんだよ。 怪しげなビラに記された地図に導かれ、満たされない日々を送る男が体験する悪夢。 欲しいものと引き換えに悪魔に魂を売り渡す契約をしたが最後、 台本通り動く操り人形の如く、地獄へと一直線。 現実と虚構が曖昧になっていく中、道化師の呪文に右往左往される悪魔が笑いのツボに入った。 どこか既視感があると思ったら、過去作の『ドン・ファン』の要素も多少入っているのだろう。 もう一度言うが、人間の顔をした"悪魔"に気を付けろ。 心の隙間に入り込み、魂を食い物にする。 序盤に主人公とすれ違って逃げた男、新聞紙に包めた身体の欠片を見るに、 奈落への入り口に我々は立っている。[インターネット(字幕)] 6点(2023-05-24 21:39:57)《改行有》 10. プーと大人になった僕 《ネタバレ》 ネタ切れのディズニーらしい実写化というより、『不思議の国のアリス』みたいな後日談的立ち位置が強い。 子供時代の記憶が遠くに追いやられ、家族との時間も持てず、仕事に追われるクリストファー・ロビンの物語。 再会したプーたちとの哲学的で空気の読めない言動にイライラさせられるのは、 「現実はそう甘くないし、責任とか身動きできないことで雁字搦めになっている」自分自身であることに気付く。 誰だって楽になりたいし、何もしたくないのは分かるけど、どうにもならないときもある。 大人になったクリストファー・ロビンはどうやって折り合いをつけるのか。 …というドラマは希薄で、イマジナリーフレンドのイメージが強かったプー達は現実の存在として描かれる。 そこから力技で問題解決、妻と娘も100エーカーの森にご招待というディズニーらしい強引な大団円。 「子供心を取り戻そう」「ワーク・ライフ・バランスは大事」というメッセージは分かるが、 それ以上の何かが感じられないあたりに限界が見える。 CG技術の進歩と中盤のユアン・マクレガーの一人芝居に+1点。[地上波(字幕)] 5点(2023-04-08 14:10:43)(良:1票) 《改行有》 11. ファイナル・デスティネーション 運命を乗り越えた7人に仕掛ける、死へのピタゴラスイッチのやりすぎ感に死神の焦りが感じられて良い。 普通に見るだけなら面白い映画だが、明日トラックに轢かれそうなリアルな恐さが初代にはあった気がする。[地上波(吹替)] 5点(2023-03-31 23:58:24)《改行有》 12. FLEE フリー 《ネタバレ》 出演者の安全と匿名性を確保するためにアニメーションにする手法は、 アリ・フォルマン監督の『戦場でワルツを』を思い出す(参考にしていたらしい)。 双方ともアニメでワンクッション置くことで、"虚構"が入り混じり、私小説を読んでいるような感覚になる。 カクカクな動きもまた、不確かな記憶という映像の中で想像の余地が広がっていく。 難民を扱った映画は数多くあるが、本作では同性愛者という二重の苦悩を抱えている点である。 国によっては"存在しない"扱いになっており、自分らしく生きられることがどれだけ尊いことか、 先進国で生まれ育った人にはなかなか実感できない。 家族と再会後にゲイと告白し、長兄がゲイクラブに連れて行ったエピソードが印象深い。 ソ連崩壊直後の難民としての生活、そして彼らに対する扱い方は現代の日本でもそこまで変わらない気がする。 もちろん弱者の味方のフリをしてシノギとする団体がいて、不信感として向けられていることは否定できない。 綺麗事だけでは人を助けられない、余裕がない国ほど反動で排他的になるのは仕方ないにしても、 日本もアフガンやウクライナになったらどうするか想像力を巡らしたい。 一般人が国を守るために武器を持って戦うみたいなこと、イザとなったら何もできないから同じ難民になるだけかと。[インターネット(字幕)] 7点(2023-01-21 21:24:39)《改行有》 13. ブラザー・ベア 《ネタバレ》 全体的にまとめると「報復の連鎖を如何に断ち切るか」に尽きる。 兄を死なせた熊の正体は子熊の母親で、登場人物は基本的に全員善人。 伝説を元にしているとは言え、そう簡単に大団円はないだろうし、ただの子供騙しで終わっている気も… 熊に戻った仇と一緒に幸せに暮らしましたは綺麗事にすぎず、善意の強制にも見えてしまう。 愛憎の葛藤にもう少し踏み込むべきで、話し合いのできない絶対正義のエゴイストもいて、 互いに深い傷跡を残した脇役のエピソードも入れていたら違っていたかもしれない。 映像は綺麗だし、人間視点と熊視点とで画面の比率が変化する演出は新鮮だっただけに、 カートゥーン末期の寂しさとディズニー単体の質の低下を感じてしまった。[DVD(吹替)] 4点(2022-10-17 21:48:07)《改行有》 14. プレデターズ(2010) 《ネタバレ》 オリジナルの『プレデター』という良作がある以上、超えられないのは事実。 ならばとB級に徹して、ギリギリ楽しめる仕様にはなっていたかと。 『CUBE』みたいにいきなり異世界に放り込まれるシチュエーションで集められた戦闘のプロ。 メンバーの中で極道が良い味を出してるが、逆に中盤のフィッシュバーンはいらなかった。 あれが作品のテンポも切れ味も鈍くしている。 唯一非戦闘員の医者が実はシリアルキラーだったという設定は面白かった。 序盤で脱落したRUF戦闘員が後に二度オスカーを取る名優となるマハーシャラ・アリとは… これが一番の驚愕ですね。[地上波(吹替)] 5点(2022-10-12 22:49:09)《改行有》 15. フォレスト・ガンプ/一期一会 フォレストはアメリカの理想であり憧れだ。 純粋で無欲で、努力を努力と認識せず、知らぬ間に富と名声を手に入れる。 ただ、一緒になりたいジェニーだけを除いて── 彼が駆け抜けた戦後アメリカ現代史をマジックリアリズムで織り込んだ本作。 どこが良いのかと聞かれると返答に困る。 でも、スッと入ってくるくらい印象に残るエピソードばかりで、 同じくマジックリアリズムの手法を用いた『アンダーグラウンド』に近い気持ち良さがあると思う。 自分がしたきたことは自分に返ってくる。 フォレストは誰かの幸せを願い、ジェニーは社会に反抗する勝手気ままの人生を送った。 もちろん、中身が分からないチョコレートの箱と同じで、必ずしも良い方向に働くとも限らない。 混迷化する現在、フィクション以上に現実は物事を二極化しすぎている。 「これが良いから」と扇動して、「これはダメだ」と断罪するくらいに。 ただ、「身近な誰かを一人でも幸せにしたのか」と本作は幸福論の真理を突いていて、 歳を経ることに分かるようになった。[地上波(吹替)] 8点(2022-09-11 10:47:14)(良:1票) 《改行有》 16. ファイナルファンタジー 話題性に釣られて映画館で観ていたが、期待も面白さも徐々に萎むばかり。 ファイナルファンタジーぽくないし、わざわざフルCGで描く理由も感じられない。 言及されていたように、普通にチョコボやモーグリが主役のファミリー向けにした方がまだ製作費を回収できただろうに。 偉大な失敗作にもなりえなかったインパクトの無さにかけてあげる言葉もありません。[映画館(字幕)] 2点(2022-03-14 22:44:36)《改行有》 17. ファーザー 《ネタバレ》 意識があるまま、時間と記憶が混沌の中に落ちていく。 台詞も物事も辻褄が合わなくなり、己の記憶が改竄され、周りとのコミュニケーションが破綻していく恐怖。 そして相手が誰なのかも忘れ、自分自身も喪失していく・・・。 一歩間違えば本人もそうなるかもしれないアンソニー・ホプキンス演じる認知症の圧倒的リアリティ。 超高齢化社会になった現在、自分も家族も彼のようになったら向き合わなければならない地獄。 それでも緑が風に揺れるように全てを漂白していく。[映画館(字幕)] 7点(2021-05-14 23:39:12)(良:1票) 《改行有》 18. Fukushima 50 《ネタバレ》 低評価の理由に納得した。 実話であるなら事実を淡々と客観的に描けばよいのに、 ヒーローもの、青春ものの要素を恥ずかしげもなくぶっこみ、 プロパガンダたっぷりの美談に仕上げてしまったこと。 後半は失速し、米軍のトモダチ作戦に、関係者家族のドラマを流す厚顔無恥っぷりで要るか、これ? そうなると事実と映画が分離され、余計に集中できなくなる。 震災によって得するのは他でもなく利権を貪る政治屋であり、 東京オリンピックと称した「パンとサーカス」で批判から目を逸らそうとしているわけだから、 吐しゃ物の臭いしかしない。 コロナ禍によって、化けの皮は完全に剝がされたけどね。 さらなる甚大な被害を食い止めようと奔走した現場関係者には頭が下がるが、 こんな形で利用されたら本当にいたたまれない。 ただただ後味が悪い。[地上波(邦画)] 2点(2021-03-20 00:42:18)(良:3票) 《改行有》 19. ファイト・クラブ 《ネタバレ》 消費社会に警鐘を鳴らした世紀末より問題が深刻になっているからこそ、作品の先見性に驚かされる。あれから20年、消費社会が深化してデジタル消費社会になり、マイノリティの発言力が大きくなり、多様性の広がる世界になったと思いきや、閉塞感に覆われる矛盾。どう見られているかという管理社会になったことで、"去勢された"男性はより無気力になり社会の隅に追いやられる。そう、何も持っていない男が理想の自分(男性性の象徴)に囚われ、痛みという通過儀礼によって現実を受け入れ、アイデンティティを獲得するまでの映画なのだから。欺瞞の社会に疑問を持たなくて良いのか。己を騙して生きていないか。理念は立派であるが折り合いをつけられず、そこを拗らせてしまうと、ポピュリズムの台頭を許すことになる。[インターネット(字幕)] 8点(2021-02-19 23:58:44) 20. ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生 シリアスで煩雑な人間関係や説明に尺を割いても、完結編で盛り上げるなら分かる。ただ、本作は5部作のうちの2作目、まだまだ続く。魔法生物もユーモアも本作では影を潜め、悪の勢力との戦いを惰性で見続けるようではハリポタの焼き直しではないか。同じ世界観だからこそ、違う視点で一本程度の映画に軽くまとめてほしかったが、この調子では今後も期待できないだろう。[地上波(字幕)] 4点(2020-11-27 21:10:16)
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