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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. ベティの小さな秘密 原作がそうなのか脚色の自由を与えられた脚本がそうなのか、それとも監督がそのように撮ったのかどうか知らないが、どう見たって『ミツバチのささやき』のパクリではないか。否、リスペクトの表れだとして、『ミツバチのささやき』を想起させちゃうというのはこの作品にとってはマイナスでしかない。少女の孤独、絶望、そして成長があまりにわかりやすくそれぞれの事象でもって描かれてしまうその安易さがやたらと際立ってしょうがない。とは言うものの森の緑と少女の赤いコートのコントラストが印象的で、おとぎ話的な印象を持たせることにも成功しているその色使いは素晴らしかった。ベティ役の女の子もかわいい。[映画館(字幕)] 6点(2011-05-16 17:18:15) 2. ヘルボーイ スーパーヒーローアクションとオカルトの融合。なるほど、複数ジャンルを巧みに融合させて独特の作風を構築するギルレモ・デル・トロ監督らしい世界観で描かれている。他の多くのスーパーヒーローのようにマスクを外して普通の人間として生活することが出来ない魔界出身の異形のヒーローは、他の多くのスーパーヒーローよりも当然孤独に苛まれるだろうに、この異形のヒーローの最大の悩みはもっと単純で普通の人間誰もが共感できるもの。その可愛らしい悩みとごつい容姿とのギャップが面白い。ごつい容姿というのは異形であることを指しているわけでなく、オッサン顔であることを指す。その悩みの種であるヒロインが薄倖の美人を絵に描いたような顔立ちで、その触ると壊れそうなヒロインが戦う様のギャップがまたそそるのだ。中盤で見せる敵キャラとのバトルがけっこう魅せてくれるのだが、クライマックスは相手がでかすぎてアクションらしいアクションが無く残念。お話的にも終盤は展開が安易かなと。ずいぶん前に見たもんで記憶違いがあるかもですが。[DVD(字幕)] 6点(2010-01-28 17:31:56) 3. ベンゴ これはギャングのお話なのだろうか。いつの話なのだろうか。主人公の娘はなんで死んだのだろうか(映画内のお話以前に)。主人公の兄はなぜ人を殺したのだろうか(映画内のお話以前に)。よくわからないままに映画は進む。わからなくても結局困らなかったからいいんだけど。ファミリーの結束はそんじょそこらのギャング映画も顔負けの結束具合で、しかもやたらと男くさいのに怖さがなく、常に家族の結束としての暖かさに溢れている。そこに音楽。声も楽器のひとつなんだと思った。雰囲気は最高にいいんだけど、主人公の葛藤や行動に少々ついていけないところがある。兄の息子を守ること以外に自分の娘の死を引きずっていることも、最後の悲しい決断を促す要因になっているのだろうが、その行為が家族を守るための勇敢なもののようにも見え、ただただ悲しい運命にも見え、あるいは主人公のある意味投げやりな行為にも見えてしまうのが、最後の最後に自分の中で盛り上がりきらない原因になっている気がする。[DVD(字幕)] 6点(2008-03-19 12:33:37) 4. ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ すみません、この映画の良さがわかりません。決して悪いというのではなく、普通に楽しめた程度でした。主人公はじめそれぞれが個性的で魅力的。語りや詩も哲学的でメッセージ性もあり面白い。曲はいうまでもなくすばらしい。ファッションもぶっ飛んでていい。でも絶賛されるほどには感じないんです。どちらかというとこの手の映画は好みの類のはずなんですが。後半からドキドキもワクワクもなく、飽きてきちゃいました。これを見たとき、風邪をひいていたせいかも..。アングリーインチの意味は見る前から気になってたので、すっきりしました。6点(2003-07-04 14:38:47)
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