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1. ベスト・キッド(1984)
《ネタバレ》 主人公の空手の師匠である謎の東洋人ミヤギ(演じるのは日系俳優パット・モリタ)は沖縄出身のハワイ移民なのだが…
彼は、かの442連隊の生き残りだったのである。
軍服姿で酔ったミヤギの台詞…
「ミヤギ軍曹! 敵のドイツ兵を沢山殺しました!」
というのがあるが、
その頃、ミヤギの妻は収容所にいたため、医者が間に合わず、出産合併症で子供と共に死んでしまう。
ハワイ移民、ヨーロッパ戦線、日系人収容所といえば、これは間違いなく日系人部隊・442連隊である。
日本ではマイナーで、知る人も少ないが、アメリカでは、死傷率31.4%、最も多くの勲章を受けた部隊「名誉戦傷戦闘団」として名高い。
442連隊とはヨーロッパ戦線において、アメリカ陸軍部隊として最高の殊勲をあげた部隊なのである。
盆栽の描写などとんちんかんだったり、
日系俳優パット・モリタの日本語の下手さやジャパニーズ・ブルース(演歌)の駄目駄目さぶりにばかり目を奪われていたが、
本作の脚本家ロバート・マーク・カーメンは、ひじょうに意味深い背景を、ミヤギに用意していた。
ミヤギが戦いを嫌うのも、過酷なヨーロッパ戦線の経験あればこそなのである。
青春映画として、ナメてかかって、御免。
赤毛の夢見る謎の東洋人描写だと思って、御免。
B級青春アクションじゃない。
実は、凄く良く作り込まれたシナリオだった。[映画館(字幕)] 8点(2010-01-10 18:23:24)《改行有》
2. ベオウルフ/呪われし勇者
《ネタバレ》 基本的に「お伽噺」です。ストーリーテリングもドラマも、それ以上でもなければそれ以下でもない。フルCGは、アクションシーンでは気にならないものの、ドラマシーンでは違和感が残ります。あと1年か2年してから観直したら、古さを感じてしまうCGになってしまうんだろうなぁ…[DVD(吹替)] 5点(2008-05-24 01:44:45)
3. ペンギンズ・メモリー 幸福物語
《ネタバレ》 80年代、一世を風靡したサントリーの缶ビール・ペンギンズバーのCMのペンギンたちの物語。
で、ベトナム戦争ものです。OP10分ぐらいのベトナム戦争シーンはかなり凝ってつくられてます。
当時、サントリー社員からチケットを貰って観にいったのですが…
全然、「幸福」じゃない。
ベトナム帰還兵の心の傷の物語ですから、はっきりいって不幸な物語。
可愛いペンギンちゃんが楽しく歌うアニメだと思った人は、がっかりするだろうなぁ。[映画館(邦画)] 7点(2008-05-09 15:35:03)《改行有》
4. 北京原人 Who are you?
佐藤純彌監督は、この作品で監督人生に終止符を打った状態です。それまでは、ほぼ2~3年のペースで映画を撮っていました。「こういう作品を撮ると、ベテランであっても粛清される」という参考になります。そんな作品です。3点(2004-02-23 03:37:43)(良:2票)
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2 | 15 | 4.72% |
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3 | 34 | 10.69% |
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4 | 38 | 11.95% |
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5 | 44 | 13.84% |
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6 | 55 | 17.30% |
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7 | 52 | 16.35% |
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8 | 45 | 14.15% |
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9 | 19 | 5.97% |
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10 | 9 | 2.83% |
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