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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. ぼくのエリ 200歳の少女 モダンホラーなんだけど、観終わった後に残る気持ちが”せつない”っていうのはちょっとビックリでした。 少年がヴァンパイアである少女を承知の上で受け入れる姿っていうのは、完全なる純愛の表現だと思います。そう考えるからこそ、モールス信号による二人の”会話”が、二人を隔てる壁であり、その壁を越える会話と見えるから微笑ましくもあり、同時に悲しくも感じました。 かなりやっている事はエグイと思うのだけど、PG12で抑えているというだけあって、表現は巧みだったと思います。(ホラー苦手なあたしがかなり食入って観たもんね。) イジメに関してはかなり表現が優しいと感じたのは日本人のイジメがもっと陰湿に感じるからかな?但し、あたしの子供の頃のイジメにかなり近い感じがあって、ちょっと嫌ではありましたけどね。 [映画館(字幕)] 9点(2010-11-09 22:42:00)《改行有》 2. 亡国のイージス 結局、ハリウッド映画に模したものを作りたいって事なんだろうけど、いい加減、日本映画としての独自の進化を模索した方が良いではないかと痛切に感じた作品でした。ハリウッドの真似をするのが必ずしも良い映画を作るという訳でないというのがこれ見てると、良くわかるんだよね。役者は結構マトモなだけに本と演出の出来の悪さを思い切り感じるんだよね。[地上波(邦画)] 5点(2006-10-30 00:02:09)(良:1票) 3. 僕の彼女を紹介します 《ネタバレ》 まぁ、こんなもんだろうか、ジャンル的にはロマンティックファンタジーなのかな? 面白い内容ではあるけど、”泣ける”かというと正直難しい。 唐突な展開で「ハイ、ここは”泣き”の部分ですよ」と 見せられてしまう感じが強すぎたのだろう。(この辺は完全に個人の好みになってしまうが) また、物語の内容的には面白いのだけど、 一番感動的な部分が彼が死にかけた時と彼の死んだ場面に見えてしまい、その後の感動部分が完全に弱い印象になってしまった。この辺にシナリオの拙さが見えてしまい、残念ではある。 もうひとつ、最近のハリウッド映画によく見られるが盛り込めるものを全て盛り込んでしまう、というこのやり方はやめた方が良いと感じた。 彼女は警察官だからといって派手なアクションが必要って事は無いと思う。特に彼が死んでからの刑事への転身後のアクションは返って、中身をぼやけさせてしまった感じがある。 この辺の感覚は微妙かもしれないけど、あたしが見た感じでは物語の匙加減を間違えた印象が強い。 あと、「ラブ・ストーリー」の時にも思ったが、どうしても話の展開が読めてしまう印象が強い。他の韓国映画にも似た所があるから、この辺はお国柄なのかも知れないけど、出来ればもうひと工夫欲しいところではあった。 「猟奇的な彼女」を見て、日本映画を研究してるな、と思い、「ラブ・ストーリー」のを見て、この監督が日本映画の結構影響を受けているかな、と思ったけど、この映画で確信に変わった。少なくとも、大林宣彦、森田芳光の影響は受けてる。他にも数名の監督の名前が浮ぶが、良い意味でも悪い意味でも影響を受け過ぎるきらいがある。 ラストのシーンは少々あざとかったと思う。「猟奇的な彼女」を見てる人ならばその展開電車のホームとチョン・ジヒョンの足元見せたらわかるのだけど、見てない人に何の事か判らないし。 まぁ、それが面白い場合もあるのだけど、期待を裏切らなさ過ぎだった。 [DVD(字幕)] 6点(2005-05-24 21:12:56)《改行有》 4. 僕はラジオ 実話をネタにしている映画で、お涙頂戴でもなく、あざとい部分も無く、劇場公開では損をしてるんじゃないかと思える程、地味な映画です。驚いたのはコーチの娘役の彼女。新人との事だけど思った以上に演技が上手くて、これ一本で終っちゃうと勿体無いかなー、なんて思ったりしました。主演のキューバ・グッディング・Jrとエド・ハリスの演技は当然ながら見事なんだけど、デブラ・ウィンガーを久々に見て、ちょっと感動(ショルタリング・スカイ以降見てなかったので)こんなに落ち着いた感じだったカナ?というのが印象。しかしアメリカには本当にいろんな感動を呼ぶ話があるね。それを素直に出せる環境があるのもうらやましいです。[DVD(字幕)] 8点(2005-05-07 12:32:55) 5. ボウリング・フォー・コロンバイン いやー、予想以上の反響だね。下手なコメディより笑えるし、下手な感動作より泣けるし、感動もする。これはドキュメンタリー映画の強みなのかもしれないけどやっぱり人に訴えかける力は他の映画よりもあるよね。一番驚いたのはエンドクレジットで席を立つ人が全然居なかった事。老若男女問わず100人くらい居たと思うけど、誰一人立ち上がろうとしなかった。過去にそういうことがあったのは12年前に一度あるんだけど、55席の映画館でわずか7人の観客だからあまり比較にならない。(笑)カナダの家では家に鍵をかけない、アメリカでは鍵をかけるというのはプログラムにも書かれている事だけど、日本の都市部と地方(田舎)の違いを思い出しますね。あたしんところも田舎だから鍵をかける家は少ないんだよね。なんかそういう構造的な部分を考えさせられたのがあたしには大きいですね。あと、マス・メディアの実態についても考えされられたね。実際にあたしの住む場所の近辺で最近大きな事故があって、そこに取材カメラと現場レポーターが来ていたのだけどそれが映画の中で髪の毛のセットを気にしていた取材陣とよく似ていました。【kikaiya】さんがチャールトン・ヘストンへのインタビューは鼻につくと言う意見にはあたしは疑問。ただの広告塔に過ぎないとしても、それはNRAの問題であって、外部の人にはまったく関係の無い事だからね。逆にNRA内部の問題を露呈した形になって、あたしは良かったような気がします。全体的にはエンタテーメントとしてもドキュメンタリーとしても間違いなく良くできていると思う。ただ、ちょっと気になったのが映画の中で時折使用されていた記録フィルムと同時に語られる言葉について、間違っている、もしくは誤解を生むような映像なんじゃないかというのが幾つかある。でも映画として問題にしたい事は間違えてはいないから問題は無いのかもしれないです。10点(2003-05-23 18:39:53)(良:1票)
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