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1. ホーンズ 容疑者と告白の角
《ネタバレ》 メリンの気持ちもわからなくはないけど、正直にイグに打ち明けて2人で残された日々をすごしてたら、自分以外誰も死ななかったんじゃないかな~。
キミのついた大嘘のせいで、幼馴染は殺人者に、最愛のイグは殺人の汚名を着せられて家族崩壊、あげく復讐者となり死亡。その上あなたのパパも殺されちゃいましたよ‥。そもそもの始め、他人を誤解させるような嘘のせいで自分が殺されちゃったじゃないですか。やっぱり嘘はいけません。‥って映画なの?違うでしょ(笑)
角が生えてきてから、展開が面白くなりました。そのままのテンションで最後まで行ってくれたらよかったけど、途中で停滞してしまって、残念。脚本があまり凝っておらず、淡々と進んでいくせいかも?
あとね、真犯人を見つけるのが目的で、相手に罪を償わせたいなら、角を見て告白する人間たちをちゃんとビデオに撮ったり証拠をおさえておくべき。そこら辺の主役のやり方が甘すぎるのが気になった。だから何度も殺されかけちゃうんだよ、と。まあ最後にはイグも死なないと、ラブ・ストーリーが完結しないわけで、その為の甘さとユルさなのかもしれないですが。ラブ・ストーリーかつミステリー・サスペンスなのかと思ったけど、犯人探しのミステリーとしてはいまいちです。なにしろ舞台がみんな顔見知りの田舎で、登場人物が少ないから、すぐ見当が付いちゃう。ダーク・ファンタジーという分類が一番ピッタリかもしれませんが、なんで角なの?天使なの?悪魔なの?悪魔の前段階なので角なの?十字架一個で天使なの?と、宗教に無知なワタシでさえ都合がよすぎるように感じてモヤモヤしました。イグはそんなに信心深くも見えないし。結局、愛の力ってヤツ?なんだかなー。見せ方は悪くないけど、どーにも軽くて納得がまったくいかないお話でした。小説じゃなくてラノベみたい。[DVD(吹替)] 4点(2016-04-20 21:21:32)《改行有》
2. ホステル2
《ネタバレ》 今回の被害者は、女子大学生3人組。
知性を感じさせるクール・ビューティーのベス、グラビアモデルのようなお色気美人のホイットニー、鈍くさくてあか抜けない処女のローナ、という面子。
弱い者イジメが大好きな陰惨な人間には、たまらなく魅力的な設定かと。
ワタシは女性なので、「描き方によっては引くかも…」と覚悟しながら観ましたが、やはり制作総指揮タランティーノ、心配ご無用でした。
他人を苦しめたいという暗い欲望を満足させるのが目的の映画だったら、スナッフ・ビデオと変わりません。そんなセンスのない頭の悪い映画を、タラ&ロス監督が作るワケがなかったです(笑)。
興味深かったのは、自分の「男らしさ」を証明するために殺人をしようとする、2人のアメリカ人。
アメリカ人てのは、本当に「男らしさ」というジェンダーに縛られているのだな~と思いました。
「殺人をする事で英雄になる」という発想は、少年犯罪をおかした頭デッカチの日本人少年らと同レベルで、あまりにも幼稚。
いいトシした中年の白人男が、いつまでも幼稚な縛りから抜けられないでいるっていう所に、アメリカの病理の深さが見えた気がしました。
そんで、その男らしさに拘る気の弱いスチュアートを、ロジャー・バートが演じているのが面白かった。
この人、「ステップフォード・ワイフ」で、男らしさを拒否した魅力的なゲイの役をやっていたのに。ここでは、「俺はヘラクレスのように男らしいのだー!」と吠えてたりして、オカシイ(笑)。
ストーリーは、前作の続きから始まり、キチンとケリが付いたところで、本題に入ります。
タラ監督らしい。細かい部分にも整合性を求め、キャラクターの使い捨てをしない。ハチャメチャに見える映画でも、全てに目を行き届かせている。だから、無茶な展開にも不思議と説得力が出て、面白く観られるのでしょう。映画への愛情が強いんでしょうね…さすが映画オタクです!(笑)
[DVD(吹替)] 6点(2012-09-06 11:25:39)(良:1票) 《改行有》
3. ホステル
《ネタバレ》 え~と、キャストにロス監督が名を連ねているのですが、一体ナニ役で出演していたのでしょう?
殺す役?殺される役?気になるな~。
それにしても、日本女性は人気あるんですねぇ。
世界中から憎まれてるアメリカ人が高値なのは納得ですが、日本女性はどんな理由からアメリカ人より高値がついてるの?
なんか、こう、弱い者イジメが大好きなマッチョ男性に、ドリームを与えている存在なの?
美しくもか弱く、古い女性らしさや観念を備え、虐げられるのを待っている存在、というような…。小動物か、鶴か。まぁ、単にタラ監督の趣味なのかも(笑)
しかし、タランティーノが制作総指揮だったおかげで、映画化できたような作品ですね。
表現の自由の限界というかなんというか、倫理スレスレ。
それでも、面白かった。
本気で他人の血を見たいという陰惨な人間が観たら、期待を裏切られて拍子抜けするでしょう。
ヤバイ人間のための作品ではなく、しっかり考えて作ってある娯楽作品ですから。
お気楽男たちが、ウハウハなピンク色の夢を見て罠にハマり、人間の残酷さを身をもって体験し、最後には罠を仕掛けた人間たちに復讐する、というストーリー。
キチンとオチがついているのが、タラ監督らしくていい。観客に変な荷物を持ち帰らせないというのは、出来そうで中々出来ない事です。
それにしても、観てるだけで痛かったわ…。[DVD(字幕)] 6点(2012-09-03 23:58:46)(良:1票) 《改行有》
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