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プロフィール
コメント数 73
性別 男性
ホームページ http://6018.teacup.com/337/bbs
年齢 53歳
自己紹介 心の機微が感じられる作品が好きです。
絵に携わる仕事をしていますが、映画を映像面から語ることが苦手です。
映画の社会的道徳は常に考えますが、基本的にエンターテイメントを冒涜するようなツッコミはしないのが観客のモラルだと思っています。
全体のバランスよりも、ただのワンシーンにノックアウトされたい。

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1.  ホワイト・ライズ 《ネタバレ》 うーん。このキャストでこの出来は勿体無い。所々よいシーンはあるし、モチーフもそんなに悪くはないと思うんだけど、懇切丁寧な種明かしが観客から想像の余地を全て奪ってしまった。もはや観たまんまの映画。種を明かすタイミングも早すぎるので、ドラマの中盤では謎がほとんど解けてしまい、話に魅力がなくなる。謎をギリギリまで引っ張って、ローズ・バーンが主人公になってしまう後半はもっと圧縮して欲しかった。説明不足くらいでいいんです。こっちで勝手に補うから。 [DVD(字幕)] 5点(2005-05-19 05:49:58)《改行有》

2.  火垂るの墓(1988) 《ネタバレ》 空襲警報が鳴り、遠方よりB29の羽音が迫り、空から焼夷弾の雨が降る。 一面は焼け野原になり、黒焦げた死体の山を縫って、兄妹は歩く。 幼い頃に父から聞かされた戦時中の光景がそのままアニメになっていました。 この映画を初めて観た当時の私は近代史についての知識や自論など持ち合わせておらず、かなーりピュアな心構えで視聴したと思います。確かにこの映画に描かれている兄妹の人生は悲惨なものだと思います。しかし私はまるきり泣けませんでした。何故みなが大泣きしているのかわからず、「大人になれば分かるのかな」と、これまで感想を保留にしてきました。 今に至り再び視聴し、私が泣けなかった理由がはっきりと説明できるようになったので、ここに感想を書くことが出来ます。主人公の清太には、西ノ宮の叔母さんに媚を売るくらいの賢さが必要だったんだと思います、妹を守るために。だって居候の身ですから、何か手伝えることがないか、自分から進んで申し出るくらいの気持ちがあって当然だったんじゃないでしょうか。他に頼れる人がいないのだから、私だったらなるべく叔母さんに迷惑かけないように神経を使うと思うが、しかし清太は叔母さんに反発するばかりで、感謝の気持ちが一切見られない。小言にうんざりして叔母さんの家を飛び出し食料が底を尽き、「叔母さんに謝って家に置いてもらいなさい」という農家の叔父さんの助言にも耳を貸さず、結果的に妹を死なせることになった。清太のくだらないプライドがせつこを殺したとしか言い様がない。この物語がもし「妹のために自分を犠牲にして生き抜く兄の話」だったら、私は感動して涙したことだろう。しかしそれでは戦争の悲惨さをアピールできないので、この物語は妹も兄も死ぬシナリオになっているのだ。この物語がノンフィクションなのだとしたら(野坂氏(清太)が実際は死んでいないのだから、ノンフィクションではないだろうけど)、妹が死んだのは野坂氏自身の責任であり、彼がその罪の呵責に苛まれていることは想像に難しくない。 そしてその責任を戦争に転嫁したとしても、彼を責める気にはなれないな、とも思う。[DVD(吹替)] 6点(2005-05-14 00:50:11)《改行有》

3.  ぼくは怖くない 《ネタバレ》 始まって数分で思った、これはとっても好きな映画。私をぎゅーっと、幼い時代まで引き戻してくれる。自転車さえあれば、いくつものスリリングな冒険の舞台まで行くことができた。立ち入り禁止の場所にはすすんで入った。何かが起こるかもしれない、そんなドキドキがたまらなくて毎日、日が暮れるまで遊んだ。大人たちの秘密も、女の子の体も、青いミニカーも、僕をドキドキさせてくれるモノたち。同じ天秤の上に乗せられる、ただの無邪気な好奇心。恐いけど大好きな母さん、腕相撲を手加減してくれる優しい父さん、何があっても絶対に安全な場所だと思っていた、疑うことなんて知らなかった。美しくて無垢な子供の世界と、醜く現実的な大人の世界を対比させた、ピリリと辛い素敵な映画です。10点(2005-02-09 14:42:45)

4.  ボウリング・フォー・コロンバイン 中間に差し挟まれたサウスパークのスタッフによるカートゥーンには喜んでしまった。 しかしマイケル・ムーアを映画人として支持する気にはならない。 「アメリカン・ナイトメア」で恐怖について語っているジョージ・A・ロメロや デビッド・クローネンバーグの方が全然好きですよ。私はね。 「ボウリング~」がテーマとして掲げ、矛先を誤った「銃犯罪の多さ」「恐怖」について、 私はそれが、アメリカが高らかに謳う「自由」の代償の一つなんだと思っている。 だから誰も手放さないだろうし、この先もマイケル・ムーアは自由に映画を創るだろう。6点(2004-05-20 15:16:39)《改行有》

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