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プロフィール |
コメント数 |
25 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
頑張りは持続できない。 持続性がなければ私ではいられない。 |
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1. ボーン・アルティメイタム
文句なしの10点満点。ほとんどの人が前作の「スプレマシー」を超えたと判断するだろう。(私は前作のほうが好みだったが)まさに徹頭徹尾抜かりのない作品に仕上がっている。特にボーンシリーズファンにはたまらなく楽しめる映画だ。「アルティメイタム」はそういう意味でも前2作を観てからの観賞をお勧めする。
―――グリーングラス監督の卓越した演出力は健在で、畳み掛ける映像と音で観客の目を引きつけ離さずグイグイと映画に引き込む。これがとても手馴れなのは、ひとえに映画の質を支えるカメラマンと編集マンが前作の「スプレマシー」から変わっていないのも上げられるだろう。音楽のジョンパウエルも続投しているのでシリーズとしての一貫性があり安心して楽しめる。そしてジェイソンボーンの頭脳プレイは本作の見所であるが、これがとてもよく練られボーンの非凡さを遺憾無く発揮している。様々な小道具や美術セット等を応用した攻防はドラマを大いに盛り上げ、アクションシーンは見せたいショットが明確になり、それを軸に素早くカッティングされ前作よりも成熟されている。カメラの高速ズームイン/アウトの使い方も上手く、シーンのテンポが上がり良いスパイスになっているのも見逃せない。特筆はグリーングラス監督のお家芸でもある、カメラと役者の間に遮蔽物を入れ、被写体を大きく遮ってしまう映像だ。乱暴に見えるこの演出が、独自の臨場感を生んでいるのは明白だ。恒例となったカーチェイスは既存に捕われないまたひとつの新しいスタイルを確立している。ぜひ大画面大音響の劇場で確認してほしい。「アルティメイタム」は前作の良さを踏襲しつつ、さらにアクション性とドラマ性を見事に昇華させ、素晴らしくクオリティの高い作品に仕上がっている。これは映画館で見て損なしの映画だ。[映画館(字幕)] 10点(2007-11-06 08:10:00)《改行有》
2. ボーン・スプレマシー
「ボーンスプレマシー」はとても瞬発力があり、スピーディーでクールな映画だ。
ボーンの動きは反射的であり一切の無駄がなく一瞬で相手の急所を刺すように殴り蹴り倒す。
彼の脳の思考回路がそのままの映像のカッティングになっているかのように本能的に次から次へととてつもない速さで切り替わるカットはとても躍動的だ。
乱暴に見えるカメラのブレも手持ちカメラを直感的に操作しているためだろう、とても臨場感があり緊迫感を感じる。
音楽も的確に心情に合わせており、特に緊張感の高まるシーンでしっかり映像に音楽が追随し映画を盛り上げているのが素晴らしい。
ラストのカーチェイスシーンはまさに上記で述べた事の集大成。5分間のカーチェイスでカットの数は300以上。これは平均一秒間に1カット以上の計算である。もはや観るのではなく感じろの境地。他の映画のカーチェイスをヌルく感じさせる次世代の演出である。
―――私はこの映画を劇場で優に十回以上は観た。ラストのカーチェイスに至っては三十回近くは観賞したマニアである。
のちにDVDソフトが販売され、それを購入し自宅で観て愕然とした。
それなりのシステムで再生してはいるが劇場クオリティには到底及ばず映画全体がとてもチープに見えてショックを受けたものだ。
周知の事だが映画は劇場で再生されるのを前提に制作している。なのでその作品の意図や本質を理解するには、映画館で観賞(体感)するのが自然である。どのメディアで映画を楽しむかは個人の自由だが、作品のクオリティを意識するという事は作り手側は当然だが受け手側も考える必要が私はあると思う。
【追記】HD-DVD版「ボーンスプレマシー」を視聴した。
映像もサウンドも劇場クオリティーに大きく近づいているのに深く感動した。[映画館(字幕)] 10点(2007-11-03 01:36:30)《改行有》
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