みんなのシネマレビュー |
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1. ボーダー 二つの世界 奇妙でいて深遠、、不思議なヴェールに包まれた作品でした。 容姿も感覚も「普通」とは異なり、人間社会から爪弾きされている主人公ティーナという女性?が、 自らのルーツを知ることで潜在的に抱えていた違和感を解消し、自らの意志で属する場所を決めていく、 自我の物語なのでしょう。 観賞前から情報をシャットアウトしていたせいもあり、 ティーナの容姿にまず先入観を持ってしまう。冒頭の虫に興味を抱くシーンからして 研ぎ澄まされた感覚以外に、彼女が只者でない印象を与えている。 すでにこの時点でこの映画の術中にハマってるんですよね。 終盤のティーナの決断は、マイノリティの居場所といったこの作品が持つテーマのひとつが 色濃くでており、邦題にある境界線「ボーダー」という意味合いを含めた色々と考えさせられた 作品でした。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2020-05-29 22:14:51)《改行有》 2. ボーダーライン: ソルジャーズ・デイ 前作には及ばないですが、 見応え充分であっという間の鑑賞でした。 デルトロ最高![映画館(字幕)] 8点(2018-12-05 01:20:23)《改行有》 3. ホーボー・ウィズ・ショットガン 《ネタバレ》 非道徳、品性下劣、粗暴、蛮行の数々、観ててイライラしてくる。 自分が映画の中に入って悪党をぶちのめしたくなる、そんな映画。 多少誤魔化して撮ってる部分はあるけど、子供まで標的にする必要性があるのか? ほとんどメッセージ性も無く、観せたいものを並べただけの映画なので好みが ハッキリ別れるところ。割り切ってもスプラッター描写が無理な方は乗り切れないジャンルでしょう。 また、虐げられてきた人間が最後に爆発するという流れは王道であるものの、 この作品には怒りのタメが少なく、カタルシスが得難かったのも乗り切れなかった理由のひとつ。 ただ、後半のアビーの好演と人間らしいルトガー・ハウアーの台詞の数々が印象的だった。(「ブレードランナー」を意識してるでしょう。)。 2人のやり取り、それらが観る者の心を牽引してくれたのが唯一の救いかも。 [DVD(字幕)] 2点(2012-05-14 09:18:19)《改行有》 4. ボーイズ・オン・ザ・ラン 原作と同様の感想を持ちました。 物語や登場人物たちは決してつまらなくは無い。かといって面白いかというとそうでも無い。主人公田西に共感できないのがノリきれない要因でもある。 何というか、コイツすげぇアホな奴と遠い第三者的な立場でしか見れないんですよね。どうにもこうにも惨めすぎ、もがけばもがく程どツボにはまってく人間。いるかもしてないけど自分の身近では見当たらずリアリティを感じない。漫画の延長に実写があるってだけで原作ファン以外を取り込もうとする意気込みは感じられないのもマイナス要因かな。 [DVD(邦画)] 2点(2012-05-03 22:54:23)(良:1票) 《改行有》 5. ぼくのエリ 200歳の少女 《ネタバレ》 「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」や「小さな恋のメロディ」にような 思春期をむかえる子供の恋愛ドラマでもある同時に、哀しく切ない寓話でもあると思う。 雪国スウェーデンの田舎町の雰囲気もよく、叙情的な風景をまじえた監督の演出は素晴らしいの一言! とりわけオスカーとエリ、この主要2人の配役が何より素晴らしい! 一緒に過ごして行く中で変わりゆく心の変化を見事に体言しています。 ハッキリいえば非道徳的な筋書きであるにも関わらず、惹かれてしまうのは この物語のもつ一種の「危うさ」である。 エリの存在自体がオスカーにとっての未来を暗示し、 結末で描かれているシーンはすごく恐ろしいのですが、それと同時に みえる一筋の希望も垣間みえるラストが印象的でした。 [DVD(字幕)] 9点(2011-02-11 23:17:45)《改行有》 6. ホースメン 《ネタバレ》 物語は、聖書の黙示録に準えた猟奇殺人事件の謎を解くというものですが、殺人事件の道理として成立しておらずいま一歩といった印象。 「セブン」「羊たちの沈黙」の高みには到底及ばずもがな、演出面はそこそこセンスがあり、編集もそれなりに凝っているので、映像のクオリティとしては次第点かな。 悪女を演じたチャン・ツィイーの美貌にはうっとりだけど、主犯の一人にしてはキャラに深みがなく、この作品の根幹である殺人の動機付けも「ふ~ん」程度に終わってしまう。また、英語が下手だったからなのか台詞も少なかったなぁ。 肝心のオチも薄々気づいてしまうので最後に種明かしされても驚かないのが痛い。。[DVD(字幕)] 5点(2010-02-24 09:46:21)《改行有》 7. ホワイトアウト(2009) 《ネタバレ》 “南極で起きた奇妙な殺人事件”っていう宣伝フレーズにのっかり、且つケイト・ベッキンセール主演なので劇場まで足を運んだんですが、内容はいたって普通のサスペンスでした。。 南極の厳しい自然環境というのはそれなりに旨く表現できている、犯人との死闘の際に起きる“ホワイトアウト”という現象=見えない恐怖も理解できるが、『場面在りき』で構成しているためそうなるまでの過程に工夫がないし、登場人物の行動理念にも共感できない。 個人的には飛びぬけた不条理劇でもよかったと思うが。[映画館(字幕)] 4点(2009-11-22 12:07:35)《改行有》 8. ホット・ファズ/俺たちスーパーポリスメン! 理屈ぬきに面白かった!一見無関係と思えるエピソードが収束していく終盤へのアプローチは見事!よく寝られた台本、そして登場人物も個性豊かで見ていて飽きない。パロディ要素も満載なので、映画好きならクスっと笑えること請け合いです![DVD(字幕)] 8点(2008-12-09 15:55:40) 9. ポンヌフの恋人 《ネタバレ》 フランス人ってホント運命的なものが好きなんだなぁと感じてしまう。恋に盲目であるが故に行動が実直過ぎるのは、正直、日本人にとっては少々不可思議にもとれてしまうんですよね・・・。でも、ドニ・ラヴァンの執着心には感服。彼でしか成し得ない役どころではあると思うが、カラックス3部作「汚れた血」での印象が強かったせいかいまいちのめり込めなかった。作品自体は、莫大な製作費を掛けただけあって、ポンヌフ橋の造形美は素晴らしいし、撮影中の困難さも伝わってくる。あの花火のシーンはホント美しい。そして抱き合うシーンも。[DVD(字幕)] 6点(2008-06-12 11:45:40) 10. ホステル2 《ネタバレ》 まいった・・・めっちゃ後味悪い・・・。前作は、心理的に主人公を応援でき、終盤の復讐劇がそれまでの鬱憤を晴らすかのようにスカッと気分爽快だったが、今作のそれは明らかに違った。もちろん同情はできるのだが、人間の醜さが凄く浮き彫りにされた最後は見るに耐えない。ベスの行く末が気になります・・・。物語の展開は、前作同様に序盤は緩い。前半と後半でガラっと雰囲気が変わるのも同じ感じ。エリートハンティングという組織が明らかになった点が付け足されたくらいでしょうか。全米では公開前からポスター云々で問題になっていたようだが、想像以上にグロさは無かったと思う。思わず顔を背けたくなるシーンはあるものの、逆に意図的に映していない部分の方が危ない臭いがしました。観るには覚悟がいります。[映画館(字幕)] 6点(2007-09-18 19:23:54) 11. ホステル 正直、ちょっと病みつきになる面白さでした。人間誰しも怖いもの観たさというのがありますが、この作品にはすっぽり当てはまる。前半、後半ではガラリと話の展開が変わるんですが、その緩急の付け方が非常に上手い!クライマックスへの伏線もしっかり張られていて良い。もちろんロケーションも最高に良かった。次回作に期待![DVD(字幕)] 7点(2007-09-02 13:58:25) 12. ぼくの伯父さん とてもシュールでいて、フランス人監督らしいお洒落でセンスのあるコメディ作品。思わずサイレント映画と思えてしまうほど会話は少ないです。笑いといってもMrビーンみたいに分っかりやすいコテコテなギャグではなくって、ちょっと唇を曲げる程度のクスっていう笑い。けっこう古い年代に製作された割には、ハイセンスな世界観で、それを見ているだけでも楽しかったりします。作品として、又、コメディ映画として“オチ”を求めない方にお勧めの作品だと思います。[DVD(字幕)] 8点(2007-07-29 12:44:59)
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