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プロフィール |
コメント数 |
109 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
2008 7/22みんなのシネマレビュー登録
ぼちぼち復活。 |
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1. ポチの告白
《ネタバレ》 邦画では殆ど扱われない題材、徹底的な警察批判を題材とした映画化であり尚且つ日本が誇れる力作。195分もの長尺でも緊張感が全く途切れない。全編に渡ってあの汚い上司に見られるような、もの凄く居心地の悪い、嫌な、生々しい感覚がずっと続く。この映画全編に漂う空気は本当に素晴らしいし、俳優の演技力も半端じゃない。刑事課に入ってから5年の時を経たタケハチの凶暴さ、山崎の冷たさ、1カットで彼らが変貌してしまったことが見て取れる。
彼らの後輩として駐在所に赴任した時はガチガチに緊張していた六法くん、彼でさえもあんな風になってしまうのだから本当に恐い。あの警察という組織では手を汚さずには上手く生きていけないのかもしれない。
劇中ではあまり血は流れないし、殴ったり蹴ったりはするものの洋画で観るようなバイオレンスはない。けれども作品全体の空気は常に“痛い”というよりも“恐ろしい”暴力に満ちていて、会話のシーンでさえも気が滅入りそう。
今作では、ジャーナリストに転身した草間による会見と、実直だったはずのタケハチのラストの語りかけ、「ポチの告白」でずっしりとした告発がされる。日本最大の暴力団とは警察であり、国家。そしてそのイヌであるジャーナリスト・・・今作で描かれていること全てが本当だということは無いのだろうし、僕の乏しい知識ではまだまだよく分かっていない部分もあるのでしょうが、これがとても勇気があり、とても価値のある告発を含んだまさに「力作」だということは強く感じられた。[映画館(字幕)] 7点(2009-03-11 21:02:13)《改行有》
2. 僕らのミライへ逆回転
《ネタバレ》 いいなぁ、こういう微笑ましいコメデイは。ホントに気持ちのいい作品。
大金を懸けてリメイクした作品よりもよっぽど強い愛情を感じるし、“映画で最も大切な事”をちょっと分かりやす過ぎるくらいに教えてくれる貴重な作品。例え超低予算の手作りで安っぽくても、作ってる人たちが何よりも楽しんでいて、それでいて頑張ってたらどうしたって応援したくなるものです。これは劇中の登場人物にも言えることだし、この作品を作っている監督らにも当てはまるんじゃないかな。
厳しい現実が立ちふさがり、主人公たちは決して楽な生活はしていけないのだろうけれど、とりあえず「ま、いっか」とでも言いたくなるラストはどんな時でも前向きになれそうな幸せなシーン。
僕はDVDやブルーレイには随分お世話になっている身ですが、こういう作品を観てしまうと、あぁなんかビデオも良かったなぁと、そして我ながら節操のないわがままな奴だなぁと思わざるを得ません。[映画館(字幕)] 7点(2008-12-22 21:14:12)《改行有》
3. 暴力脱獄
《ネタバレ》 ポール・ニューマンの最高傑作。捕まっても捕まっても脱獄を続けるルーク。いつでも不適な笑みを浮かべるルーク。神を否定して自らの力だけで行動するルーク。何をしててもカッコイイルーク。母親を想ってバンジョーを弾きながら、うっすらと涙を流すシーンが凄く切なくてこっちまで泣けてくる。死ぬその瞬間、最期の最期の瞬間まで笑っていた彼との思い出は、やっぱり彼の笑顔で満たされている。彼も苦しかっただろうけど、最期を笑顔で終えることが出来るのは羨ましいことだ。彼があんなにもかっこよくて、憧れてしまうような存在なのは戦争を経験し英雄となった過去、この世の地獄を見てきた過去があり、母親も失い、確か劇中でも彼が言っていたように「することがなかった」のだろうが、あの囚人たちの中でも最も辛い思いをしてきたであろう彼が最も明るく、強く、常に周りに笑顔を見せ、その姿から希望が得られるからだ。
全く神を信じていない彼があらゆる人に希望を与える神のような存在になったのだ。だからこそCOOL HAND LUKEには永遠の格好良さがあるのだ。
ポール・ニューマン、ありがとう。あなたの笑顔は忘れません。[DVD(字幕)] 9点(2008-09-30 00:32:36)《改行有》
4. ホット・ファズ/俺たちスーパーポリスメン!
《ネタバレ》 いやー、もう最高!ホントに劇場で観られて良かった・・・。SHOWBIZ COUNTDOWNで見かけてから一年待ちました。観たくて観たくて署名もしてしまった輩です。公開前から馬鹿みたいに期待して、ホット・ファズを観る為だけに毎日生きているようなものでした。観終わったら死ぬんじゃないかと思うくらいだったのに、その期待をも上回った数少ない映画です。
滅茶苦茶なようでメチャクチャしっかりしてる脚本、演出、何から何まで可笑しくて楽しくてしょうがない!
ヘンな役なのにかっこいい“破壊者”ティモシー・ダルトン、クレイジーな村人(オーメンやインディのあの人も!)、洗脳だって一言で解けちゃうお気楽警察署員、そしてお人好しオタクのダニー、熱血スーパー警官エンジェル・・・出てくるキャラ全員が楽しませてくれる。笑えるのにエンジェルとダニーの会話とかはじんわりといい雰囲気出してくれるんだよなぁ。
オマージュ(パロディ?)シーンだって本家よりも魅力的に描かれてるんだから堪らない。「ハートブルー」のシーンなんてこちらの方が説得力有り!エンジェルが完全武装で白馬に乗ってくるシーンなんて、カッコ良過ぎて、アツ過ぎて、不覚にも感激で泣きそうになっちゃいましたよ。そこから、エンジェルとダニーがショットガンを“ガシャン!”「それでこそ相棒だ」熱い!最高!!名シーンです!涙腺直撃。
この映画のために「ハートブルー」、「バッドボーイズ2バッド」、なんて観た甲斐がありました。
これからご鑑賞の方は上記のものと「オーメン」、警官映画をたくさん観ておくと良いですね。それから、容赦ない強烈なスプラッターがあるので心の準備を。
ショットガン、2丁拳銃撃ちまくり、大怪獣(?)対決、中坊の夢がこれでもかと詰まった最高の超一級の娯楽作品です。
結局劇場で3回も見てしまいました。やっぱりこういう映画は劇場でこの作品を好きな人が集まって、皆で笑っているのが暖かくて最高です。ラストの『ハートブルー』のシーン、白鳥の襲撃シーンでは拍手まで起きたんですから。改めて映画を劇場で観る事の素晴らしさを教えてもらいました。
監督初め、スタッフの皆様、公開運動を起こしてくれた方々、本当にありがとうございました。
生涯思い出に残る作品です。[映画館(字幕)] 10点(2008-07-23 01:16:06)(良:3票) 《改行有》
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