みんなのシネマレビュー |
|
1. ポルターガイスト(1982) 《ネタバレ》 身の回りに起こった超常現象的なものを、「ポルターガイスト」と言わせてしまうほど影響力のあった映画。CGも当時としては最先端だったんじゃないかな。 ただ、結局CGに頼りすぎてしまった感が強く、墓場を住宅地に造成するために掘り起こさずに墓石だけ移動した、ということがわかった時点で急激に恐怖が遠のいてしまったのは残念。もう少し謎解きを丁寧にやって、恐怖を煽って欲しかったかな。 ラストで死者たちが地中から光とともに蘇り、空中を飛び回るシーンはまさに「スペース・バンパイア」で、トビー・フーパーの真骨頂。まあ前後の整合性はほとんどなくて、ただこういう風な絵が撮りたいんだ、という思いだけで作ったシーンの気はするけどね。 でも、公開当時、観る人を恐怖に陥れ、その後も呪われたシリーズとして名を馳せた、歴史に残る一本。観て損はなし。[インターネット(字幕)] 6点(2023-03-15 07:54:31)《改行有》 2. ホット・ファズ/俺たちスーパーポリスメン! 《ネタバレ》 どっちが先に作られたのかわからないけど、「ワールズ・エンド」とほぼ同じ展開。 この監督この作風が好きなんだろうね。 いや、もちろん私も嫌いではない。 サイモン・ペッグが優秀な警官、という時点でコメディが成立しており、ニック・フロストが脇を固めた時点で面白いことが確定していると言っても過言ではない。 心には残らないけど、時々「あの映画また観たいな」と思わせる映画。きっと観るたびに新しい発見があるんだろうなあ。[インターネット(字幕)] 7点(2023-01-21 08:11:50)《改行有》 3. ホラーマニア vs 5人のシリアルキラー 《ネタバレ》 冒頭20分間のワクワク感は相当なものがあっただけに、レストランを出た後の展開が非常に残念。あの閉鎖空間でこの先いったいどうなる?が観たかった。 一人目があっさり仲間割れでやられるまでは良かったんだけどなあ。 並みいるシリアルキラーたちも、強いのかと思ったら、かなり弱め。 たいして異常性もなくて、その点がちょっと残念。 もっと突き抜けた展開が観たかった、という期待度も入れて、この点数。[インターネット(字幕)] 6点(2022-10-18 17:07:39)《改行有》 4. 本当の目的 《ネタバレ》 実は昏睡してない姉の方でした、なんてありがちだけど、そんなサスペンスな展開だと思って観てなかったから素直に楽しめた。 村に一人しかいない女性だという叔母さんが絶妙なタイミングで登場したり、いろんなパーツを組み合わせて、ラストで合点が行くように観せてくれる流れは、やられた!って感じ。 ただ、観ている我々はヤナの怒りを突如知らされる形になるので、幼なじみの悪徳警察官に対する怒りに同調し切れず、置いてけぼりを食らってしまった。 でも、他人の復讐劇なんてそもそもがそんなものかもしれない。 マリカはヤナの怒りや憎しみを充分理解できていたし、それに加担することで自由も手に入れることができたのだけど。 最大の難点は、映画それ自体ではなく、他のレビューワーの方も言っておられたように、邦題。 なんてセンスなんだ。いや、センスという次元ではない。だってそのままじゃん。[インターネット(字幕)] 6点(2022-08-12 23:12:50)《改行有》 5. ポゼッション(2012) 《ネタバレ》 エクソシスト系の映画は、家族愛が大きく取り上げられるのだけど、本作はちょっと斜めから。 家族を顧みずに離婚された仕事人間の父親が娘を救い、妻と家族を取り戻す、というお話。 そこを描くことに時間が割かれているので、謎の箱の正体がかなり曖昧なまま、薄気味悪さだけが膨らんで、結局すっきりしない、という点は残念。 並み居るラビ達が恐れをなして逃げ出すあたりは、ワクワクしたんだけどその後が続かなかった。 しかし、取り憑かれる少女の演技は素晴らしく、特殊効果も相まってかなりの怖さ。 ちょっとリンダ・ブレアに似てると思うのは私だけではないはず。 すんなりとは終わらせないラストも良い。[インターネット(字幕)] 7点(2022-03-28 21:33:44)《改行有》 6. ボーン・アルティメイタム 《ネタバレ》 ヒロイン不在。 まあそんなもの必要ない硬派なアクションが売りのこのシリーズだけど、やっぱり寂しい。 ニッキーと過去に何かあったかのような思わせぶりなシーンもあったけど、少し弱い。 暗殺マシーンが過去を取り戻す、というこのシリーズ。 やはりボーンの孤独さが際立つ。 そして圧倒的な格闘アクションとカーチェイス。 スカッとして、ニヤッとするラスト。 いや、文句なし。[インターネット(字幕)] 8点(2021-07-04 14:49:36)《改行有》 7. ボーン・スプレマシー 《ネタバレ》 序盤の序盤でマリーを失ったボーン。 そもそもロマンスの要素は必要ないハードボイルドな映画だけど、ヒロインがいないのは少し寂しい。 ニッキー役のジュリア・スタイルズよりも、端役のミシェル・モナハンの方が気になっちゃうよね。 目まぐるしいアクションも一切手抜きなしで見応え抜群。 3作目への布石もバッチリで、娯楽映画としては硬派ながら素晴らしい面白さ。[インターネット(字幕)] 8点(2021-07-04 14:38:30)《改行有》 8. ホテル・ムンバイ 《ネタバレ》 たとえ相手が虫だって、あんなに簡単に迷いなく殺すことはできない。 若いテロリスト達は、いったいどんな言葉で洗脳されていったのだろうか。 「無知」であることの恐ろしさを改めて感じさせる映画。 逃げようと思えば逃げられたものを、客のために命を張った従業員たちの行動が胸を打つ。 他の方も書いておられたが、初めから終わりまで、自分もホテルムンバイに囚われているかのような緊張感が延々と続く。 外の情報をほぼ入れることなく、ホテル内に居る人の視点で描く手法が功を奏している。 救いのない、ひたすら悲惨な出来事を正面から扱った佳作。[インターネット(字幕)] 8点(2021-07-02 20:03:49)(良:1票) 《改行有》 9. ホワイトアウト(2009) これから観る方向けに。 この映画を観る上で、一つ条件があります。 それは、とにかくケイト・ベッキンセールが好きだ、或いは美しい人をひたすら堪能することも映画の楽しみの一つだ、と割り切れる人。 ストーリーはそれなりに起伏もあって、謎解きも楽しめますが、それはさておいて。 私はケイト様をひたすら堪能しました。[インターネット(字幕)] 7点(2021-06-27 08:32:52)《改行有》 10. ボーン・アイデンティティー アクション映画としての娯楽度はかなり高め。 巻き込まれるヒロインも強すぎず弱すぎず、ちょうどいい塩梅。 トレッドストーンという暗号名の響きも魅力的。 やっぱりこのシリーズ面白いよね。[インターネット(字幕)] 8点(2021-04-24 23:22:42)《改行有》 11. ポリーmy love 《ネタバレ》 大味。 そもそもジェニファー・アニストンの映画が観たくなって観たんだから、さして不満はない。 が、まあ大味。 君とは付き合えない!って宣言した直後のシーンで激しく求め合うシーンは、ハリウッドならではの感。 そこに至るまでのドキドキを描いて欲しかったんだけど、まあテンポ重視。 ゲイの踊り手にサルサを習うシーンは、これもハリウッド的な展開だけど嫌いじゃなかった。 スキューバのインストラクターや主人公の父親など、脇を固める俳優も魅力的な一本。[インターネット(字幕)] 7点(2021-04-15 22:35:13)《改行有》 12. ホテル・アルテミス 犯罪者専門闇病院 《ネタバレ》 犯罪者専用の闇病院。しかも銃持ち込み禁止等厳格なルール有り。 ジョディ・フォスター扮する「ナース」のヤサグレさ加減が小気味いい。 そして最強の医療従事者、「エベレスト」。 ってな感じでワクワクが止まらなかったのは、正直最初の15分くらい。 ナースの過去とかほじくるのやめて、クールな闇病院物語的なお祭り映画にしたらもっと楽しめたのではないかと。 とにかくナースの人格がブレブレで、ヤサグレ切ってないのが残念。 ナースとエベレストのコンビ、良かったのになあ。 ジョディの変貌ぶりに、特殊メークであってくれと祈りながら観て、ここのレビュー観て安心しました(笑)。 永遠の女神、ジョディに加点。[インターネット(字幕)] 7点(2021-01-11 11:49:21)(良:1票) 《改行有》 13. ボルケーノ 《ネタバレ》 十数年ぶりに鑑賞。 今観てもやっぱり楽しめる映画。 最初から最後まで、とにかく息をつかせてくれない親切すぎる演出が素晴らしい。 当時、『ダンテズ・ピーク』という、これは文字通り火山噴火の映画が同時期に封切られたと記憶しているのだが、ボルケーノの方が個人的には好み。 災害に負けない人間の力と知恵、そして火山灰を浴びた人間の肌の色はみんな一緒だ、なんて社会性もしっかりあって、胸が熱くなる映画。 そしてアン・ヘッシュの美しさ全開。 この後あまり出演映画には恵まれていない印象だけに、本作の彼女は最高に魅力的。[DVD(字幕)] 8点(2020-12-22 21:48:12)《改行有》 14. ボーン・コレクター 《ネタバレ》 プロファイリングではなく、あくまで犯行現場での鑑識で勝負ってところは、やはり「羊たちの沈黙」との差別化を狙ったのかな。 それはそれで面白かったし、まだ初々しいアンジェリーナ・ジョリーも美しい。 ただ、ラストに明かされる犯人と、「ボーン・コレクター」という小説の模倣のつながりが弱くて、今ひとつ作品に深みが無くなってしまったのは残念。[インターネット(字幕)] 7点(2020-10-20 21:49:57)《改行有》 15. ボーダー 二つの世界 《ネタバレ》 俺たちは同じ種族だって、そりゃ見た瞬間にわかる。 でもまあそんなサプライズはこの映画にはそもそも不要か。 幼い頃からいじめられてきたティーナが、人間への復讐を繰り返すヴォーレを理解出来ず、誰も傷つけたくないと語る船上のシーンは切なかった。 出自の秘密を知ったティーナが、種族にとらわれることなく、思いのままに生きようとするラストは、ここに至るまでの異常な描写に反してむしろ爽快に映るのは不思議。 でも、観る人を選ぶな、この映画。[DVD(字幕)] 7点(2020-08-12 23:29:07)《改行有》 16. ボーダーライン(2015) 《ネタバレ》 吊るされた死体。山積みになった麻薬。 我々が異常と思う世界に住む彼らにも、息子とサッカーをする日常がある。 アレハンドロは単なる復讐者であって、メキシコの闇を救う救世主ではない。 ケイトもまた然り。 たった一人の暗殺者に怯えるようでは、正義を貫くことはできない。 やり切れなさが全編に漂う映画。 でも、これが世界の裏側の現実。[インターネット(字幕)] 7点(2019-08-08 23:59:36)《改行有》 17. 僕たちは希望という名の列車に乗った どう生きるべきかを常に問われている国や時代があったことを、我々はもっと知っておかなければならないんだろうな。 軽い気持ちでしたことが、若者たちの未来を大きく変えていき、その時どうするかが自分の人間性を示すことになる。 自らの在り方を改めて問われる映画だと思う。 若者たちの前途が明るいものであることを、祈らずにはいられないラストだった。 いや、いい映画。[映画館(字幕)] 9点(2019-07-04 17:58:59)(良:1票) 《改行有》 18. ホテル・ルワンダ 《ネタバレ》 虐殺のことは歴史として知っていたけれど、そこには、一人一人の物語があったのだということを改めて考えさせられる。 50万人とか100万人とか、数字にしてしまうと隠れてしまいがちな個人の物語。 ホテル支配人のポールがしたことは、虐殺を止めようなどということではなく、家族を救おう、目の前にいる隣人を救おうというパーソナルなこと。そのために最善の策を考え、最後の切り札は訴追を逃れるための証人が必要だと将軍を脅すこと。 家族を守ろうとする父親は強い。 自分や家族を守ろうとする余裕さえ与えられず、虚しく殺されたその他多くの人に思いを馳せたい。そんな映画だった。[DVD(字幕)] 7点(2018-08-15 10:47:40)《改行有》 19. ぼくの大切なともだち 本当に友達と呼べる人がいるのかどうか、自分にとってはちょっとつらい映画でした。 その人のために自分の大切な何かを犠牲にしてもいいんだって思えたら、いいですよね。 それでもあまりベタベタしない二人の友情が心地よいラストでした。[DVD(字幕)] 7点(2018-03-25 09:39:30)《改行有》 20. 僕と世界の方程式 《ネタバレ》 エイサ・バターフィールドが観たくて鑑賞。 自閉症で天才的な数学的才能を持つ少年ネイサンを見事に演じ切っていたと思う。 冗談は通じず、人の好意よりも自らのこだわりの方が大事。 変人扱いされる彼が、数学オリンピックで頂点に立つ……って話かと思っていたが、そうじゃなかった。 数学で計算できることにしか興味を持とうとしなかった彼が、公式ではどうしようもない人間同士のつながりに気づき、失った人の喪失感に苦しむ。 自閉症を持つ人がそんな風に感じるのかどうかわからないけど、彼の演技はそこに疑問を持たせないほど圧倒的だったと思う。 チャン・メイを追いかける車の中で展開されるシーンは、ご都合主義かもしれないけど、あれで母親は救われたと思う。だから文句ない。 生きづらさを感じてきたネイサンが、少しでも周囲とのつながりを楽しめるようになったらいい。[DVD(字幕)] 8点(2018-03-23 00:35:46)(良:1票) 《改行有》
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS