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プロフィール |
コメント数 |
250 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
サンボリズムとリアリズムのバランスのとれた作品が好きです。 評価はもちろん主観です。 評価基準 各2点ずつで計10点 1.物語の内容・映像にリアリティを感じるか? 2.視覚的に何かを象徴できているか? 3.プロットの構成は適切か? 4.画面に映る動き・台詞や音にリズム感があるか? 5.作品のテーマに普遍性はあるか? |
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1. ホテル・ムンバイ
一応オーストラリア映画みたいですが演出も構成もハリウッドのスタンダードから逸脱するところはなく、オリエンタルなインドの風景に美味しそうな料理、そこにハラハラドキドキする刺激的なテロ事件が加わるわけで、商売上手ですねえとしか思えません。インド人は礼儀正しく白人はただのテロに巻き込まれた犠牲者、ただしロシア人だけは買春を行う道徳的に退廃した人物というあからさまに悪意を感じる描き方(笑)、そしてもちろんテロリストはイスラム系、なんかめちゃくちゃ露骨に偏見剥き出しでタチの悪い作品だと思いますよ。テロリストがイスラム系なのは事実なのだから仕方ないにしても、その事実をわざわざ映画化するという選択に何らかの意図は働いてしまうのですから。結局この映画を見てもインドが今どんな社会なのかなんてろくに理解できませんし、徹頭徹尾外国の観光客のための物語でしかないのです。[インターネット(字幕)] 2点(2023-10-10 22:17:53)
2. 母性
人物の心情と作品のテーマを全部モノローグと台詞で説明してしまう、典型的なダメな小説の映像化作品という感じです。いい歳してここまで母親に依存する人間とか存在するのか…そう思ってしまう序盤は嘘くさく感じて全然乗れませんでしたが、娘の視点から語られるエピソードに入ってからはある程度リアリティも増し結構楽しめました。それでも性格に問題のある人間の博覧会を眺めるようなあまりよろしくない楽しみ方ではありますが(笑)。戦時下でもないのに火垂るの墓みたいな展開になっちゃうのは笑っちゃいました。ただやはり複数視点から物語を語ることができるのは映画という表現の強みだと思います。ラストはステレオタイプを批判しているようでステレオタイプに収まってしまったような居心地の悪さを感じます。これは映画だけでなく原作の方にも問題がありそうですがあまり確認する気にもなれません。[DVD(邦画)] 3点(2023-07-23 21:49:47)
3. 火垂るの墓(1988)
高畑勲監督の戦時下の日本の描き方は冷徹です。清太たちが追い詰められた一番の原因は米軍の空襲によるものなのに、いつしかその米軍の空襲にさえ快哉を叫ぶようになってしまうという皮肉。投げ捨てられるドロップ缶の遺骨、蛆が湧く母親の死体、米に換えられる母の着物(桜の花びらと米がオーバーラップする演出もえげつない)、最後の頼みの綱だった父親の連合艦隊の壊滅も大した事件でもないかのように吐き捨てられてしまいます。ここで描かれているのは自分が生きていくためには死んだ人間のことにいちいち構っていられないという状況に置かれた人間の姿です。なぜ戦時下の死が悲惨かというとこのようにまともに弔われることも哀しまれることもなく死んでいった人間がたくさんいるからです。だからこそその弔いとなるような作品が必要なのだと思います。[DVD(邦画)] 10点(2023-07-07 23:54:26)(笑:1票) (良:3票)
4. 炎
知る人は知っているインド映画の伝説的大ヒット作です。英語版Wikipediaによると公開当時インドの大衆に支持されながらも批評家には酷評されているみたいなのですがそれには納得ですね。長いしダラダラしてるので全編夢中になって楽しむのは難しいですが、案外インド人もそんなに集中せずに面白いシーンが来るのを待ちながら楽しんだりしてるのかもしれません。そういう昔の大ヒット映画って日本や欧米でもありますよね。西部劇というより日活無国籍アクションみたいなムードです。ヒトラーみたいな所長と馬車ひきの娘のキャラは印象的です。明るい話と思ってたら陰惨な復讐劇の部分もあります。というかこの頃から既に香港カンフー映画っぽいところがあるんですね。現在U-NEXTで配信されているのは2014年に公開された3D版のようで、不自然にデジタル合成が施されたシーンがあります。[インターネット(字幕)] 5点(2023-07-06 21:00:44)
5. 炎のデス・ポリス
言うほど炎のデス・ポリス感はなく、真面目に作られているアクション・スリラー映画です。邦題のイメージ通り奇天烈なキャラクターを揃えたコメディに振り切ってくれたらもうちょっと楽しめたと思います。クエンティン・タランティーノ監督作品風のだらだら会話劇が続きますがセンスがない人がやると本当にだらだら退屈なシーンが続くだけという感じです。黒人女性のアレクシス・ラウダーが主役という点以外にジャンルとして斬新といえる要素はないです。人物の掘り下げもあまり行われないので魅力的なキャラクターといえばサイコパスの爺さん(トビー・ハス)ぐらいなもので、彼が登場しアレクシス・ラウダーを追撃する中盤が一番盛り上がります。防弾ガラスにマシンガンを撃ちこみ破片が飛び散る描写は新鮮で良かったです。それにしても最近はなぜかやたら西部劇風の映画が作られてるような気がします。[インターネット(字幕)] 5点(2023-06-27 22:32:07)
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