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1. マダガスカル
《ネタバレ》 ↓そうですよね。なかなか面白かったですよね。
とんでもなく強いおばあちゃんとか。ライオンのアレックスが鎮静剤を撃たれて見る幻覚のとぼけた味わいとか。子供より大声で笑っちゃいましたよ。
で、マダガスカル島に着いて、アレックスが島を見渡す時にカメラ(いや画面)が360度パンしてみせるんだけど、この時に映し出される海や空やジャングルの風景の美しさがCGとは思えないくらい素晴らしくて、私ははっきり言って泣きました!
まあ冒頭の♪ボンフリーや♪ワンダフルワールドでも泣いちゃうような涙腺ゆるゆるおぢさんだから、当てには出来ないかも知んないですけど。こうした子ども向けのCGアニメーションが描く世界の方が、色と欲に駆られて無闇に殺し合う「大人」なドラマを見せられるより、ずーっと幸せな気分にさせてくれます。
なにより、観終わった後に、子供たちと「面白かったねえ」って笑顔で言い合えることが、最高っす!![映画館(吹替)] 10点(2005-08-18 21:38:42)《改行有》
2. マルメロの陽光
実在する画家が、マルメロという果実(日本で言うところのカリンですな、蜂蜜に漬けて、咳止めの薬になるという)を描こうとする様子を単にカメラで追っているだけなのだが、これを単純にドキュメンタリー映画だとは呼びたくないほど、マルメロと画家と監督の関係は、とても真摯で親密な関係を築いているようにみえる。画家は「写真に写して描けば」と言われても聞かずにマルメロの実のなっている木の傍を離れようとはせず、マドリッドの陽光を浴びて多彩な表情を見せるマルメロを一心にキャンバスへと写し取っている。そんな画家とマルメロを、カメラは静かにひたすらに捉え続けると言った風に。なんだか、そんな姿を呑気に眺めていると、こちらも次第に幸せな気持ちになっていくのだから不思議だ。例えて言えば、前作が小津のようにごくわずかなカットから「見えないもののありかを指し示す」ように描いていたのに対して、本作では、清水宏(この人も昨年生誕100周年だったんだと。特集もやってました。ホントに観たかったよ~)のように、写す対象全てを愛し、これらを丸ごと写しとろうと言う試みのようだと言ったら、こじつけだろうか? 9点(2003-11-10 18:09:31)(良:2票)
3. まあだだよ
《ネタバレ》 題名の元となる同窓会での師弟の掛け合いのシーンは、黒澤ならではのダイナミックさと純粋さが、大いに胸を打つ。空襲で周囲が焼け野原となり、バラックのような小さな家で年老いた夫婦の暮らしぶりを、季節の移り変わりと共にロングショットで端的かつ抒情豊かに表現してみせる演出は、処女作『姿三四郎』を思わせ、やはり、ただただ感涙。8点(2003-09-27 16:56:27)
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