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【製作年 : 1970年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. マーフィの戦い 冒頭の貨物船の撃沈シーンの惨劇。それを生き延びた男マーフィ。彼は女医に助けられる。ヨーロッパでもアフリカでもなく、南米を舞台にした第二次世界大戦ものというのも珍しいですね。ほとんどピーター・オトゥールのひとり芝居という感じで映画は進みます。Uボートに撃沈された仲間の敵を討つことしか考えていない、半ば精神の犯された男を好演しています。舞台は対戦末期ですから、やがてドイツは降伏し、Uボートの乗組員はやっと故国に帰れるという開放感で高揚しています。ところがマーフィの方は恨みを忘れてはおらず、たったひとりで、Uボートを沈めるべく最後の戦いを始めます。ラストの筏の上のマーフィが哀れです。派手なアクションも戦闘シーンもなく、暑いベネズエラの太陽の下、淡々とストーリーは進むのですが、戦争の起こす悲劇を見事に描いた傑作だと思います。未見の方はぜひ。9点(2003-11-21 16:51:32) 2. M★A★S★H/マッシュ 朝鮮戦争物というのも珍しいのですが、「キャッチ22」同様の斜に構えた反戦的切り口は素晴らしいですね。"自殺の歌"って、メロディラインがとても綺麗で、思わず"suicide is painless"って口ずさみたくなってしまいます(苦笑)。反戦を描こうとすると、「プラトーン」や「プライベートライアン」のようにリアル描写にこだわっていくか、本作のように徹底的にちゃかしていくかの方法しか無いんでしょうね。8点(2003-05-01 20:26:36) 3. マッドマックス 一応家族をやられた警官の復讐物語だと思うのですが、そんなことよりも、単純にアクションを楽しむ映画でしょう。 7点(2003-11-30 18:36:21) 4. マッカーサー 日本占領軍総司令官ダグラス・マッカーサーの半生を描いた作品です。「パットン大戦車軍団」を意識して作られたような感じの作り(演説に始まり演説に終わる)ですが、描かれる対象人物の魅力の差なのか、ストーリーは今ひとつ盛り上がりに欠けます。ストーリーは、日本軍に負けてのコレヒドール要塞からの撤退から始まり、"I shall retun."のシーンに始まる車輪の軸作戦、そして占領政策、やがて起こる朝鮮戦争と、「老兵は死なず」の退役までを史実に沿って描いているのですが、我々日本人にとっては今ひとつ親近感のわかない人物であるせいか、パットンほどの魅力は感じられません。また、幣原内閣の日本国憲法制定までの過程も、実際は武力を背景にした押しつけという見方をする人にとっては受け入れがたいものがあるでしょう。映画はパッとしないけれどもJGの音楽はとても印象深いものがあり、エンディングに流れるテーマは私も大好きな曲です。7点(2003-11-23 01:15:30) 5. 魔鬼雨 雨に打たれて顔が溶けるのが最大の見せ場でしょうか。それ以外の印象がなにも残らない(笑)。5点(2003-11-30 18:09:56)
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