みんなのシネマレビュー |
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1. マグダレンの祈り 「ショーシャンクの空に」よりも、救いの無い現実を描いている。あちらは「希望を捨てずに生きること」がテーマだったが、この作品は救いがない中で生き抜くことを描き出そうとした作品だ。これが事実に基づいた話なのを考えると、怒りと悲しみに満ちた作品である。映画本編よりも、特典映像として実際のマグダレンの女性たちが延々と証言している。この映画が告発映画であることを思わせる。では、いったい誰に向けて告発したのだろうか? 7点(2004-08-10 21:07:11) 2. マリー・アントワネットの首飾り 主人公の生き方には同情も共感も覚えないから、話がつまらないんですね。だいたい、ヒラリー・スワンクは「フランスの古い王家の血を引く女性」には全然、見えないので、話に入っていけないです。ラストまで、「おまえ我が儘すぎ!」と蹴り飛ばしたくなるような主人公。だんなと恋人は、キャラとして興味深い人たちで、役者もなかなか頑張ってました。とくにエイドリアン・ブロディは、退廃的で不道徳的な雰囲気をただよわせた女たらしが、似合いすぎです。ロアン大司教とマリー・アントワネットの憎らしくなるような存在感は、思ったより良かったかな・・・・・・。ちらっとでもマリー・アントワネットの横に、美形なフェルゼン伯爵が映らないかな~と期待していた私は、一応「ベルばら」ファンでした。2点(2004-06-14 10:38:53) 3. マトリックス 観終わった後に、ついつい「これは現実なの?」と考えさせてしまうのがスゴイ。胡蝶の夢から千年以上も繰り返されたテーマだが、斬新な映像で、とても楽しめた。ただ、この世界観がスゴイと絶賛されるくらいなら、日本の漫画って内容レベルが高いよね。あと、この作品、全体的に「地球へ」という漫画とアニメを思い出させるんですが。7点(2003-11-19 10:25:51) 4. マトリックス レボリューションズ なまじ期待したぶん、つまらなすぎて泣けた。最初の1作だけで止めておけば、語りつがれる名作になっただろうに。ナウシカじゃん、ドラゴンボールじゃん、という話を聞いてたけど、ホントで、失笑してしまった。トリニティの死の場面、ものすごくしらけた。日本語訳が悪いのかもしれないが、もう少しセリフをどーにかできなかったんだろうか?2点(2003-11-19 10:22:29) 5. マレーナ 《ネタバレ》 モニカ・ベルッチのふりまく色気と、少年の劣情と妄想は、一見の価値あり。花柄のワンピースで街の真ん中を歩いていくシーンは、やっぱり印象に残る。妬まれても仕方ないなぁ、あれは。だからこそ、傷痍軍人の夫を抱え、皺ができて、派手な服を着なくなったマレーナを、街の女性たちが手のひらを返したように受け入れるシーンは、納得できるものがある。噂のリンチシーンは、迫力があるというか本当に暴力的で、観ていられないほどだった。ただ、マレーナに対する女性たちの残酷な仕打ちを怖いと思う前に、少年も含めた男たちのマレーナを見捨てる卑怯さのほうが、ひどい。特に美男子の大尉がマレーナをさっさと見捨てるシーンには、心が痛んだ。復員してきたマレーナの夫への態度なんか観てても、男のほうがひどいし勝手だ。5点(2003-11-17 18:55:01) 6. マイ・フェア・レディ 素直に良い映画だなぁと思います。衣装が素敵だし、やっぱり、あの舞踏会のシーンには夢があります。競馬場での、あの、白と黒のドレスの群れを見て、子供の頃私はデザイナーになりたいとか思っていました。急に金持ちになってしまったお父さんの不幸とか、皮肉がちりばめてあって、ヒロインは教授と一緒にいても、結局幸せになれないんじゃないかなぁという感じがしますね。昔はオードリーが歌っているのだと思っていたので、歌声も素敵だなぁと思ってました。8点(2003-11-17 15:49:59) 7. マイ・フレンド・フォーエバー 「僕の血は毒だ」とかざすシーンが強烈だった。スニーカーを流すラストは本当に切ない。友人を失った少年もそうだが、何より、息子を失った母親の心情を思って泣いてしまう。エリックを責めもせずに、有り難うということの出来る彼女は、本当に強い。母と子は、心ない仕打ちをいっぱい受けてきたはずである。そうした場合に、まっすぐに強い心を持てる人間というのは少ない。悲しみが多いほど人に対して攻撃的になるものなのだ。エリックの、少年らしい潔癖感・正義感・無謀さ、そして時々爆発する攻撃性と残酷性。彼の無謀な行動で少年の死期を早めたのだとしか思えないが、その純粋な無謀さが美しいのである。ブラッド・レンフロがたぐいまれな容貌で、そのすべてをいかにも自然に演じている。8点(2003-10-22 21:11:18) 8. マトリックス リローデッド 期待はずれだったけれど、上映中に飽きるということはさすがになかった。でも、見終わって何の感情もわかない映画。前作はそれでも、見終わったあとにトリップ感があって、自分自身の存在とは何か~みたいなこと考えちゃったんだけど。今回は、わざとひねって、無理に話を難しくして、変なキャラクターばっかり増やして、とても商業的なニオイが強い。ストーリーを追いながら、同時に伏線を探しているので、楽しんで観る映画ではなくなっている。結局のところ答えなど無かった「エヴァンゲリオン」と同じ轍を踏んでいるような気がする。それにしても、予告やCMで観たものが映像のメイン部分で、それ以上のすごさが映画館に行っても見あたらないというのは、どうかと思う。4点(2003-07-27 00:20:04) 9. マディソン郡の橋 原作を読んで映画を見たが、結局は不倫の話で、そんなものを子供に書き残してどうするんだよっ! という気がする。ただ、成人した子供たちが思い描いていたような愛ある家庭を築けずに傷ついたとき、母の秘密の恋を知ったことによって、現実をもう一度組み立て直そうとする・・・・・・という解釈も出来なくはない。もともとは、ロバート・レッドフォード主演で話が始まった映画化だったらしいが、華がありすぎるのもどうかと思うので、イーストウッドで良かったのではないか。ラストの、雨中の車のシーンは素晴らしい。7点(2003-07-22 11:19:50) 10. マルコヴィッチの穴 意味はよく分からなかった。深読みすればもっと面白いのかもしれないけれど、意味なんてあるのか分からないし、とりあえず、ぷぷぷっと笑いながら観てしまえる映画だった。マルコヴィッチ、よくこんなのオッケーしたなぁ。よく見ると有名人がいっぱいでている映画だった。7点(2003-07-01 22:34:06) 11. マイノリティ・リポート 起きる前に犯罪を抑止する、という発想。近未来の映像。この2つが良かった。いわばアイデア部分である。だが、作品として創っていったとき、アイデアは良くても最後にはどうにもこうにも鑑賞に堪えないモノになってしまうことは、世の中たくさんある。アイデアは良かったんだけどね。それだけ。・・・・・・最近になって、犯罪を起こすと予見された犯罪者をとらえて収容する、という発想が、アメリカのやったイラク攻撃とミョーに頭の中でリンクするようになってしまった。考えすぎ?4点(2003-06-05 20:12:08)
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