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1. マリオネット・ゲーム
《ネタバレ》 財産も地位も手に入れたエリート宣伝広告マン
の愛妻と愛娘との満ち足りた生活が、突然車のバックシートから
現れた謎の男によって、壊されてゆく、というお話につい引き込
まれて行きましたが、正直途中からは仕事の出来る男なら、やら
れっ放しではなく、自分の方が若いのだからやり返す方法がいく
らでもあるだろうといらいらさせられると共に違和感を覚えました。
しかしラストでのタネあかしで一応納得しました。
確かにそうでなくてはこの話は成立しないでしょうね。
【以下思いっきりネタバレ】
よく見るとニールが予想外の行動をしようとするとアビーが止めて
うまく意図する方向に誘導していました。
それにしてもトムからの無理難題を妻や娘を守るためにニールが必死
に実行する姿を見れば普通ならアビーは夫を許すのではないかと思う
のですが、もはやそんなレベルではなく、長年にわたり陰で浮気を繰
り返したニールに彼女の心は完全に壊れてしまっていたということで
しょうか。
ラストはなんか女の怨念を感じてホラー映画を観るような空恐ろしさ
がありました。
女は裏切ると怖いということを世の男性は肝に銘じるべき映画ですね。
但し、こういうオチにするならもう少しニールを鼻持ちならない傲慢な
“嫌な奴”として描くべきだったのでは。浮気のことはさておいても
家族を必死に守ろうとする健気な非常に良い夫にしか見えません。
秘書との浮気も全くそのそぶりを事前に描いていないのはフェアではな
いような気がします。[地上波(吹替)] 6点(2020-05-14 14:06:06)《改行有》
2. 迷い婚 -全ての迷える女性たちへ-
題名でも分かるように、仕事にも恋人にも恵まれながら、結婚に不安を感じて躊躇する女性をテーマとした映画のようなのですが、私には、サラの一家は果たして「卒業」の題材になった一家なのか、サラは「卒業」のエレン(サラの母)とベン(ボー・バローズ)の間に出来た子供なのか、という謎解きの方に興味をかきたてられました。そういう意味で、この映画に「卒業」のプロットがなかったなら、至極平凡な映画になっていたのではないかと思います。ジェニファー・アニストンは「フレンズ」のレイチェル役のイメージを抜けきれていなかったのですが、この映画で多少彼女の演技力を見直しました。(ちなみに、映画はまだ一般公開前ですが、ユナイテッド航空の機内映画で見ました)[ビデオ(吹替)] 6点(2006-05-21 21:55:09)
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