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1. マスター・アンド・コマンダー
いちばん印象に残ったのは船長と船医とのあいだのかけあいで、あとはそれをリアルに描くための舞台装置、という印象です。荒くれ船員と士官の対立をうまくおさめる船長の苦労とか、ガラパゴス諸島におとずれたセミプロ博物学者のワクワク感とかに感情移入できるような人なら楽しめるかな。そういう意味で、ガラパゴスについたあたりからが、楽しかったです。エンディングも粋でよし。[地上波(字幕)] 6点(2010-02-14 01:10:48)
2. まあだだよ
退屈だという人も多いが、僕にはエピソードの一つ一つが楽しくて、退屈する場面は一つもなかった。凡人にない感性を持つ人をみんなが大事に守ろうとする気持ちプラス「師」に対する敬愛の念が一緒になってこの作品を支えている。その分、先生自身は「天然」な存在に仕立て上げられていて、それはそれで物語としては成立しているように思う。内田百閒は未読だが、彼自身が自分をどのように語っているのか、この映画を見て読んでみたくなった。映画で気になったのは第一回まあだ会で、スピーチの代わりに延々と釧路から鹿児島まで鉄道の駅の名前を暗誦していた人。宮崎映画だったら、あのあたりみんな一山まるごとひとくくりという描写で済ませそうなものだけれど、一人一人あんなふうに話しをさせて、しかもかつお話のメインの流れの外においてしまうというのが、物語の物語を犠牲にしながら現実とのリンクを保とうという意識を感じた。[地上波(邦画)] 8点(2009-03-10 22:52:49)
3. マグダレンの祈り
アイルランド旅行の後で、その余韻に浸ろうと思って借りてきたDVDでしたが、旅では見られなかった別の側面を見させられた思いです。ヨーロッパの辺境に位置するあの国は、一方ではイギリス・プロテスタントの圧制に苦しみつつ、おそらくその反動で、強烈な愛国心とカトリックの影響力のもとにあったんだなと感じさせられました。大好きなアイルランド音楽もこうした性の抑圧も、その副産物なのかなあと思うと複雑な気分です。
すっかり「テス」の世界が、20世紀にそのまま残っていたというのはかなりショックでした。
映画としては、ぎりぎりの世界の中に、微妙なユーモアと生きていく強さ、弱さを感じさせる、すばらしい演出と演技でした。バーナデッド役のノーラ=ジェーン・ヌーンが大変魅力的です。
9点(2004-10-30 02:00:44)《改行有》
4. マッチスティック・メン
《ネタバレ》 上手な映画やったとは思うけど、脚本で一箇所だけ納得いかないのは、奥さんに主人公が連絡とったらすべてが水の泡になりそうなものなのにってことかな。どんでん返しという意味では「シックススセンス」くらいの域に達している。振り返ると、「ああそういえば!」というのがいいですねー。8点(2004-05-13 21:06:43)
0 | 8 | 4.42% |
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1 | 7 | 3.87% |
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2 | 9 | 4.97% |
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3 | 21 | 11.60% |
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4 | 9 | 4.97% |
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5 | 13 | 7.18% |
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6 | 22 | 12.15% |
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7 | 24 | 13.26% |
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8 | 42 | 23.20% |
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9 | 20 | 11.05% |
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10 | 6 | 3.31% |
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