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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. マリー・アントワネットの首飾り わかりやすいキャラクター設定にわかりやすい筋立て、お約束のおフランス風不思議イングリッシュで思いっきり学芸会ちっくですね。ストーリーがわかりやすいのは良いと思いますが2時間もかけて理解しなければならないほどの話ではないような。どうでもいいけどヒラリー・スワンクが女装したオスカルに見えて仕方がないのはわたしの世代特性なのでしょうか。まっ、お正月も近いですしスターかくし芸大会だと思えばそこそこ暇つぶしにはなると思います。これ見てるんなら他に見なきゃならない映画はいっぱいあると思いますけど。[DVD(字幕)] 4点(2006-12-28 03:32:00) 2. マイ・ボディガード(2004) 一定の水準は満たしていると思われるのですが。やっぱりちょっと前半と後半のメリハリが利かなすぎというか、どっちか思い切って捨てるべきだったんじゃないのかな、と思います。どっちつかずで、中途半端に長さが強調されてしまいました。加えてデンゼル・ワシントンがどうしてもハードボイルドな人に見えないのと、相変わらず白人みたいな役をやっているなあ、という反感がどうしても前に来てしまって、彼の孤独な前半生とかピタとの間に芽生えた絆の重さみたいなものがあまり伝わって来ない。さらについ最近も誘拐されているのを見たばかりのダコタ・ファニングの絶叫におねえさんはちょっぴり飽きている。こういった不幸な要素の組み合わせに加えて、一目見渡しただけで筋書きのバレてしまう安直なキャスティングなど、ノレない要素がここまで揃ったワリには最後までちゃんと観られましたので、そういう意味では立派に頑張ったと言えるのかも知れません。たぶん私はデンゼル・ワシントンがダメなんですね。「マルコムX」までの彼はとっても色気のある黒人俳優だったと思うのですが、黒人俳優を辞めてしまったらタダの冴えない二枚目になりました。この役は彼でなくても良かったですし、黒人である必要もなかったと思います。そう思わせてしまうのは、俳優にとっては非常に不名誉なことです。結局は力量不足なんだと思います。 ダコタ・ファニングにしてもあれほど才能ある子役に毎度毎度こんな役しか与えられないなんてちょっと可哀想すぎ。子役が子役でいられる時間って限られているので、せっかくの逸材なんだからもうちょっと真剣に企画を考えてあげるべきだと思います。次回作も予告編見たらやっぱり絶叫してましたけど、なんとかしてあげられないんですかね。私だったらエドワード・ノートンとダコタ・ファニングで「ペーパームーン」をリメイクしますけど。 あとRonnyさん↓が書いてらっしゃる通り、カメラワーク無駄に凝りすぎ、映像狙いすぎ、残念ながらセンス無さすぎ。目指したものはわからないでもないんですが、これ上手にやらないとほんとに頭痛を誘発します。普通に撮れるようになってから目指すべきだと。 ウォーケンにハズレ無しと信じてましたが、最近ちょっと何でもアリになって来ちゃいましたね。トシかなあ。5点(2005-01-03 00:09:13)《改行有》 3. マジェスティック(2001) フランク・ダラボンなのでどうせ泣かせる仕掛けはしっかり出来ているんだろうとナナメに構えていたが、やっぱり巻き込まれてうっかり涙してしまうあたり、さすがはダラボンだなぁと妙に尊敬させられてしまった。「ショーシャンクの空に」や「グリーンマイル」ほど設定に無理なあざとさがないのも良い。ファンタジーとしてありがちなストーリーだとは思うのだが、主演にジム・キャリー、背景に戦争とハリウッドの赤狩りを持って来たところが物語に奥行きを加えることに成功した。平和ボケ日本人にはもう一つピンと来ないのかも知れないが、アメリカ人が常に政治に真剣であらざるを得ないことの背景には、自分の一票が自分自身や家族、友人の誰かが戦場に赴くことに直結しているという重さがある。赤狩り自体を省みるという観点以上に、全く戦闘シーンのない戦争映画として、あるいは国を動かしているのが一人一人の国民であるという基本原則に立ち返らせる呼びかけとして、偶然とは思うが9・11テロ直後のアメリカでこの映画が公開されたことは非常に興味深い。プロバガンダだ、大衆操作だと言われているが、9・11テロでアメリカが戦争に向けて浮き足立っているタイミングでこの映画を公開できるだけの自由がかの国にはある。それだけでも、素晴らしいことだと思う。9点(2004-01-02 12:24:21)(良:3票) 4. マトリックス リローデッド 1作目で観客の興味を惹きつけて離さなかった物が「マトリックスとは何か?」という未知なる存在への理解であったことを考えると、本作では既に明らかにされている謎を前提により興味深いストーリーを構築しなければならないわけで、これは犯人が明らかになって大団円を迎えたミステリに続編をつけ加えるようなもの。面白いワケがないものを作ろうとしている以上、このストーリーではいくらなんでも甘いだろうというのが正直な感想である。着想、ストーリー、視覚効果、全てにおいて斬新だった1作目の「続き」としてはあまりにもお粗末。単品として評価するならワイヤーアクションとカーチェイスの組み合わせなど目新しい物もなくはないのだが、そもそも単品で評価できるほどストーリーが一つの作品として帰結していないので評価のしようがない。何のために出て来たんだか誰にもわからないモニカ・ベルッチの分厚い化粧ばかりが印象に残り、期待していたジェイダ・ピンケットの活躍も次回にお預け。シリーズ全体で評価してね、という姿勢がミエミエなのは劇場で公開する映画という文化そのものをナメていると思う立場からも、この作品を「おもしろかった」と言うことは残念ながら私には不可能。あれだけの1作目がココまで惰性に転がるかと思うと、諸行無常の境地にまで陥ってしまう。本年私を最高に脱力させた作品。かえすがえすも無念。3点(2003-12-29 11:54:38) 5. マイノリティ・リポート 期待しすぎてしまったかなあ、というのが観た直後の正直な感想。トム・クルーズだから、スピルバーグだから、と安易に期待してしまう自分にも責任はあると思うが、これだけの設定で、これだけの映画しか撮れなくなってしまったスピルバーグにもかつての天才の力量はない。結局、ケイト・モス似の預言者にほとんどの画面をかっさらわれてしまったトム・クルーズにも輝きが感じられない。全編を通して、大作と話題性に依存した観客への侮りが感じられ、作り手の甘さが見え隠れした。普通に楽しめるとは思うけど、スピルバーグってココまで普通の人だったっけ?と思うと怒りに近いものを感じる。死ぬまでに一度でいい、「ジョーズ」を超える作品を作ってもらいたい。6点(2003-12-28 11:25:21) 6. マイ・ビッグ・ファット・ウェディング 拍子抜けする、ってほどじゃないですが、やはり国民性の違いもあってか、口コミで爆発的ヒットにつながる、というほどではない気がしました。それなりに良く出来た楽しめる作品ではありますし、泣かせどころは非常に上手いな、と思うんですが・・・。 ぶっ飛んで会う人ごとに喋りたくなる、というほどの作品ではなかったように思います。普通のちょっといい映画。6点(2003-11-22 01:37:54)《改行有》 7. マトリックス レボリューションズ なんでリローデッドがあれほどつまんなかったのかがやっとわかりました。完結編を盛り上げるための助走だったんですね。そう考えると1つの作品として手放しに褒めることはできないんだけど、ものすごく派手でお金のかかったSF戦争スペクタクルを観せてもらったと思えば後半の派手さは圧巻だったと思います。非常に見ごたえのある戦闘シーンでした。前2作を観てない人にはキツいでしょう。前2作にのめり込みすぎてしまった人には物足りないでしょう。「ふーん」と思えるぐらいの私のような層には満足の行く出来栄えだったと思います。ミフネ船長とキッドのエピソードは、戦争映画好きにはたまりません。8点(2003-11-22 00:55:16)
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