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1. 護られなかった者たちへ
震災を絡めて、あまつさえオープニングシーンに持ってくるのはあざとすぎるというか、「護られなかった者」の意味の半分が「震災で命を落とした者」、もう半分が「生活保護を受けられなかった者」というのは、あまりにも主題のすり替えが過ぎるように感じた。生活保護にテーマを絞った真っ向勝負だと、どうしても観客から「甘えんなよ」という感情が出てくる。それを封じるカードとしての震災。いいんだろうかこれで。演技も、中途半端に「とうほぐ」なイントネーションを付けたためリアリティがなく、避難所のシーンに幾度か出てくる波岡一喜という役者は特に酷かった。[インターネット(邦画)] 4点(2024-05-08 08:51:17)
2. 魔女がいっぱい
《ネタバレ》 物語が本格的に転がり始めるまでが長く(アン・ハサウェイの登場まで20分以上かかる)、その後もいまいち盛り上がらず終わってしまった。主人公サイドも魔女サイドも、直接的に怪我を負ったり死ぬということがないので、危機感がまったくない。
魔女のケバケバしさやオーバーな言動は、ドラァグ・クイーンに着想を得たものだろう。しかしキャラクターの面白さというのはスパイスであって、それだけで長編映像は牽引できないはずだ。「アン・ハサウェイにドぎついキャラを演じさせれば話題になるだろう」とあぐらをかいて、ストーリーをなおざりにしているように思えた。
ではキッズ向けか?というとそうでもなく、魔女の身体的特徴(裂けた口・カツラで爛れたスキンヘッド・指が3本しかない手・指のない足)を「醜さ」として描く危うさ(皮膚疾患・部位欠損をマイナスととらえるルッキズム)を秘めている。
監督の「悪趣味に振り切りたい」という意図と、制作会社の「できるだけマイルドにしたい」という意図がぶつかり合って、空中分解している印象。[インターネット(字幕)] 3点(2021-08-23 07:59:08)《改行有》
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