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【製作年 : 1950年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 水の話 トリュフォーがパリの洪水を撮ったはいいが使えないと放棄したフィルムをゴダールが切り貼りして映画にしてしまったもの。全編を被うゴダールのナレーションはゴダールの他の映画同様に無視。字幕もあるけど無視。ゴダールの映画のナレーションは「説明」ではなく効果音なのだから。でも、この映画、あんまり面白くない。ドキュメンタリーとフィクションがムリヤリひっつけられたという感じ。ま、ムリヤリひっつけたんだけど。[DVD(字幕)] 5点(2007-12-14 13:53:43) 2. 見知らぬ乗客 アップで撮られた二人の靴がコツコツと歩を進め、そして出会う。偶然の出会い、そして運命の出会いが表現された印象的なオープニングから延々と頭にこびりつくようなシーンのオンパレード。唯一の証拠となるライターをめぐって犯行現場に行く二人の男、1人の女、追う刑事たちが、そしてだんだんと暮れてゆく景色がクロスカッティングの妙技のもと最高の興奮を生み出す。眼鏡越しの殺人、テニスコートやパーティー会場での異常行動のさりげない見せ方による恐怖演出、ただ怖いだけではなく歪んだ愛を常に内包させた犯人像の奥深さなど実にうますぎ、出来すぎの傑作サスペンス。[ビデオ(字幕)] 7点(2006-08-03 14:27:11) 3. ミスタア・ロバーツ 所々にロケーションの素晴らしい画があったのですが、船上での舞台劇的なノリとはミスマッチに思えました。喜劇の中でロバーツの男気を見せてゆくのですが、男気だけが究極に描かれていて、コメディが添え物になっているような気もします。反対に、徹底したドタバタコメディの中でさりげなく男気を描いたほうが断然面白いと思うのですが..。ラストのオチも微妙です。笑っていいのか..やっぱり笑えないですよ。[DVD(字幕)] 5点(2005-06-30 13:57:10) 4. 道(1954) 《ネタバレ》 ザンパノにとってジェルソミーナは妻であるとともに奴隷でもあるんです。お金で買ってるわけですから。なので現代の夫婦関係とは一概に比べられません。ジェルソミーナは何度も逃げようとしますが、ザンパノが自分のことを妻として必要としていることに気づかされザンパノと生きていこうと決めます。人に頼って生きてきたジェルソミーナにとって人に必要とされる喜びは格別に大きいのだろうと思う。お互いに必要としあう人間と出会うということは人生において宝である。ザンパノはそのことに気づくのが遅すぎた。人を人と思わないザンパノがそのことに気づいた時、初めて人間らしく涙する。やるせない。8点(2004-02-23 12:37:42)(良:1票)
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