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1. 宮澤賢治 -その愛-
《ネタバレ》 断片をツギハギするだけで、どうして面白い映画になると思ったんだろう? 学校で暴れ、鉱石に興味を持ち、宗教にハマり、最愛の妹が死に、小説を書き、芝居に目覚め、チェロを覚え、なぜか寄ってくる美女を遠ざけ、唐突に伊豆を往来し、いつの間にか肥料の会社の経営に責任を持ち、そして若くして結核で死ぬ。これ全部断片でしか描かれないので、「結局こいつは何者?」「田舎のボンボンが役立たずのまま死にました」という印象しか残らない。仲代達矢とか、八千草薫とか、ものすごくもったいない感じ。それに前田吟とは何だったのか。
おそらく生涯の出来事を丁寧に追っているのでしょうが、もう少し抑揚とか、伏線とか、見る側の興味をつないでほしかった。単に宮沢賢治について知りたいなら、wikiを読んだほうがよっぽど手っ取り早い。あるいは短編の1つでも読んだほうが、よほど人となりがわかります。[CS・衛星(邦画)] 2点(2023-10-05 23:36:27)《改行有》
2. ミラーズ・クロッシング
ビシッとダンディにキメている主人公。しかし何度となくボコボコにされ、無様な姿を晒すというギャップがたまりません。弱さもまた魅力ということで。
単純な構図の抗争劇で、本来はもっと殺伐としてもいいはずなのに、何かゲームを観戦しているような安心感があります。これぞ映画の醍醐味という感じ。
まったく余談ながら、レオと「オリエント急行」のポアロが同一人物であるということが、どうにも信じられません。芸域の広い役者っていいですね。[DVD(字幕)] 8点(2016-04-29 02:46:03)《改行有》
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