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【製作年 : 1980年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. ミッドナイト・ラン こういう作品に対する自分の感性のなさというか、ニブさに情けなくなってしまう。そうか、そんなにも面白かったのか…。公開当時も前評判は高かったし、それなりに期待していったんだけど、ああ、これって『或る夜の出来事』に代表されるスクリューボールコメディを、男同士のカップルで再現したものかあ、と最初のうちは感心。だけど、ストーリー展開ではなく、演出がいちいち律儀すぎて先が読めてしまうものだから、途中からいささか退屈しちゃったんですよね。もったいないなあ…と思っていたら、周囲は絶賛で、ここでも賞賛の声しきり。正直、焦ってます(ホント)。でも、やっぱりデニーロはチャールズ・グローディンに完全に食われていたんじゃない?7点(2004-03-10 17:46:34)(良:1票) 2. 水のないプール クロロホルムで眠らせた女性を犯した後、気づかずに眠り続ける彼女のために食事の用意したりする男。笑いながらも、妙に切なくなりました。犯罪的ではあるけれど、こんな愛のカタチがあってもいいじゃないか…と言う現代の「オトナのおとぎ話」でありました。内田裕也は、ほんと日本のセルジュ・ゲンズブールですなあ。8点(2003-11-25 17:10:47) 3. 右側に気をつけろ いつもながらにキキカイカイ(奇々怪々/喜々快々)な、ゴダ-ル先生の映画。それにしても本作、いつも以上にヘンテコです。先生ご本人が出演され、「今日中に映画を撮らねばならない」と宣告されて右往左往のドタバタ劇を演じたり、何の脈絡もなくリタ・ミツコのレコ-ディング風景がくり返されたり、いきなりジェーン・バーキンがスポーツカーに乗って現れて、「?」なコントを繰り広げたり…と、とりとめのない映像と音響がどこまでもコラージュされていくだけ。ハッキリ言って、お世辞にも「面白い」作品とは言えないでしょう(でも、ゴダ-ル作品に「面白さ」を求めるヒトなんているのだろうか…)。ただこの映画、どうか大きめのモニターで1日中エンドレスに流しつつ、メシ食ったり、本を読んだりしながらその合間にチラチラとご覧いただきたい。すると、これがクセになるほど心地よいのですよ! 偉大なるJLGを”環境ビデオ”扱いするなんて、とヒンシュクを買いそうだけど、この映画がゴダ-ル流「日常の中の冒険」譚であるなら、実はもっともふさわしい鑑賞法じゃないでしょうか。そうして見た本作は、類稀な「美」と「親密さ」を感じさせてくれることでしょう…たぶん。9点(2003-11-25 16:56:23)(良:1票) 4. ミート・ザ・フィーブルズ/怒りのヒポポタマス グロいよねえ。こんな悪趣味極まりないキワモノ映画を作ってた野郎が『ロード・オブ・ザ・リング』を撮るにいたるってのも、人類の”進化”の証明(?)と言えるんでしょうか…。もっとも、作品は実に面白い。十分に愛らしいパペットを使って、スプラッターな狂騒的ドタバタ残酷喜劇を展開するっていう、発想そのものがなかなかです。つまり、趣味の良い悪趣味ってやつですな。7点(2003-06-06 15:04:21)
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