みんなのシネマレビュー |
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1. 南の島に雪が降る(1961) いささか個人芸の競演大会の様相を呈しているが、さすがにどの役者の名人芸にも感服し、唸らされるばかりだ。特に深夜に自らを叱咤しながら練習する伴淳と五木の子守唄をしみじみ聞かせるは森繁は堪らない。積年の賜物芸というか今のテレビ芸人など足元にも及ばない力の差を見た気がする。舞台の雪景色を見て内地を想い涙を流す兵隊たちの顔が実に悲しい。部隊によって待遇に雲泥の差があり、かなり裕福な演芸部隊と戦死と発表されたらたとえ生き残りがいても訂正されないという瀕死の部隊との対比で戦争の残酷な部分をしっかり描いて見せている。「リアル、リアリティ」と敵国語の台詞が気になったが、忘れてはいけない日本映画の一作に間違いない。[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-08-16 11:24:03) 2. ミッション・トゥ・マーズ 《ネタバレ》 えっ、どういうこと?。もっとちゃんと説明してくれないとあの火星人が何なのかよく分かりません。もとは太古の昔に存在した地球人だったって言うことなの?。ならば、出した問題に対する返答の方法が間違っていたからと言って砂嵐で殺してしまわなくても良いのに。冒頭から徐々に逸れていくストーリー、まったく別の映画のようなラストにかの有名な監督の作品とはとても思えない。4点(2004-12-04 13:49:59) 3. ミニミニ大作戦(2003) 強奪物としては今までにないほどにテンポが悪く全く冴えない展開に唖然。ハラハラドキドキさせてくれることもなく本当に下手な作りだ。ミニクーパーでのカースタントに期待して見たのにがっかりした。4点(2004-09-04 15:33:03) 4. Mr.デスティニー ありがちな設定でどの役者ももうひとつ。キーになるバーの主人役が一番ダメなのが残念。雰囲気と話の進み具合はなかなかよい。自分の過去を振り返ってあの時こうしていれば今とは違った人生を歩んでいたのになあ、と思って悔やんだり夢をあきらめたりすることが多いけれど、今からでも遅くない、頑張ってこれからの自分の人生を変えていこう、と改めて感じました。 6点(2004-01-10 17:24:14) 5. ミスター・アーサー(1981) 酷評されていますが私は好きです。金持ちで酔っ払いのアーサーがなぜか憎めません。憧れさえ感じます。またサー・ジョン・ギールグッドが心に残ります。この作品でアカデミー賞助演男優賞を獲ったのも納得です。アーサーのギャグにまじめに答えるスーザンの執事もおもしろい。ライザ・ミネリではなく別の女優だったらもっとよかったのに。 7点(2003-12-29 15:07:41) 6. みんなのしあわせ タイトルに13(サーティーン)のついた版もあるようですが私が観たのはこちらでした。違う点数をつけようかなとも思いましたがやっぱり6点ですね。もっと笑えるのかなと思っていたけど、これってサスペンス?という感じの撮り方のときがあってこれがなかなかうまいんです。屋上で逃げ回るシーンも面白い。伊丹十三氏が生きていたら宮本信子主演でこんな映画を撮っていそう。あれっ、二人の警官はどこへ行ったのだろう。6点(2003-12-06 17:43:35)
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