みんなのシネマレビュー |
|
1. Mr.3000 《ネタバレ》 マリナーズのイチロー選手が、チームメートから孤立してようと、3000本安打を達成したこともあり、この映画の存在を知り、鑑賞しました。テンポが小気味よくてとても面白かったです。ストーリーはありがちな展開だけど、後味のよいオチで思ったよりも感動しました。個人記録よりもチームのために、に目覚めていくかつての嫌なやつ老いぼれスタンが、とても人間くさくて良かったです。試合中の駆け引き(○し球など)も、妙にリアルな演出だったのは好感がもてるのではないかと。[DVD(吹替)] 8点(2008-10-08 23:48:51) 2. ミッドナイト・ラン この映画のおかげで、一般の人はデ・ニーロをとっても身近に感じることができたと思う。90年代に入って、謎の映画出演ラッシュとなり、かつての近寄りがたさがなくなり、『どんな映画にも出る俳優』のイメージがついてしまったのは残念ではある。渋くて本格派のデ・ニーロ。ゴッドファーザーの成功のおかげで、そのイメージは良くも悪くもその後、付いて回る。田村正和といえば古畑任三郎のような。あえてその個性を殺さず、チャールズ・グローディンを始めとして、モーズリ警部の登場シーンやマービンの「さのばびっち(怒)」のおかげで、コメディの新境地を開いたこの映画は、デ・ニーロにとって大きな転機となったと思う。ロードムービーは総じて良作が多い。コンビで行動するコメディも失敗は少ない。そのへんをこの時期に心得て作った制作スタッフは先見の明がある。特にこの映画、いい年したおっさん2人が真剣にバカやってるので可笑しくてしょうがない。爆笑を狙っているわけではないのに、ツボをうまく突いている。作り方がとても上手いと思います。酒場でのリトマス検査、グローディンから尋問を受けてるじいさんの顔、最高です。[DVD(字幕)] 8点(2006-08-06 22:58:31) 3. ミンボーの女 《ネタバレ》 キ、キンタマちぢみあがった((;゚Д゚))ガクガクブルブル だって怖いんだからしょうがないもん。僕も、日常業務の中で苦情処理の仕事もやってますが、ここまでひどくはないけど非常に似ている…。しょせんあいつら金が目当てなんだけど、絶対に「金額」をくちにしませんよ、ホントに。 警告! この映画を観て、低い点数をつける人はヤクザの本当の恐ろしさを全然分かってませんよ! 最後、まひる弁護士に頼らず、自力でヤクザを撃退するのが最大のテーマであり、それが分かりやすくて非常に良い。村田雄浩なんて僕とおんなじだぁ。僕も上司から同じように指導されています。小松方正の忘れ物のカバンの件、たしかに確実に相手の身元を確認しなくっちゃね。こちらに非がある点だけは素直に認めましょう。しかし、いわれのない強要には毅然と断りましょう。よし、頑張るぞ! …、頑張るぞ…。[DVD(吹替)] 8点(2005-11-24 21:50:41) 4. ミリオンダラー・ベイビー 《ネタバレ》 てっきり女性ボクシングチャンピオンになってハッピーエンドの映画だとばっかり思ってました。やっぱり映画は前知識なく観る方が正解ですね!スポーツ物のセオリーである”すごい素質のある若者”という人物設定をばっさり切り捨てて、生きがいと夢を持った31歳の貧しいウェイトレスという主人公。物語の展開も動と静の波をつけた、素晴らしい映画でした。ボクシング、そして終盤のあの場所でのヒラリー・スワンクの体を張った演技には、ズンッと胸を打つものがありました。すでにオスカーを受賞した女優なのに、「この映画の役だけは、どうしても自分にやらせて下さい」とクリント・イーストウッド監督に直訴したというエピソードから察するに、知識がないくせにいちいち脚本や演出にチャチャをいれる二流役者たちと違って、本当に『映画』を作りたいという3人の一流の役者たちの熱意が、モロに映画に反映されていました。こういう映画に出会えたことを幸せに思います。物話は幸せじゃないけどね。・゚・(ノД`)・゚・。[DVD(吹替)] 9点(2005-10-29 22:48:51) 5. 未来は今 あの『○』を自信満々に見せびらかすティム・ロビンスがたまんない。この映画、一言で言うと、テンポがサクサクしていて非常に心地良いです。時間の長さが感じない映画ということは、面白かった!という一つの尺度ですからね。あの『○』の決済の進め方には、おなかが痛くなりました(笑)。善人っぽい役しか観てこなかったポール・ニューマンが実にあくどいです。コーエン兄弟特有の毒がチラホラあります。力を抜いて観たのが良かったみたいです。[DVD(吹替)] 7点(2005-08-13 23:08:59) 6. Mr.インクレディブル ヒーローの悲哀と夫婦愛・家族愛がテーマですね。そのついでにスピード感のあるアクションシーンがあるという印象です。かつての栄光にいつまでもすがりながら、生きがいをなくし、抜け殻のようなMr.インクレディブルを勝気な妻が支え、子供たちが慕う。世の中を守ることしか知らなかった彼が、身近な家族を守ることで、ヒーローとしてだけでなく、父親の誇りも取り戻して復活していく。いい脚本だと思いました。各キャラクターが独立して、ときには適材適所で能力を発揮していく。個性を大切にする良いお手本です。キャラクターのおでこに光沢をキチンと着色してあるなど、細かいCG技術がキラリと光ります。続編が出ることを期待します。[DVD(吹替)] 9点(2005-06-15 23:31:55)(良:2票)
|
Copyright(C) 1997-2025 JTNEWS