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評価順1
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1.  道(1954) 《ネタバレ》 衛星放送で放映しているとのことで、久し振りに観ました。自分はこの映画のテーマを無償の愛・無垢・贖罪と思っていますが、そのようなものをテーマにした映画は、古い新しいは関係なく、観るたびに感動で胸が震えます。ジェルソミーナの子犬のようなかわいらしさ、人なつっこさは切なくなる位に愛らしいし、ザンパノの非情さも人間の弱さというか、当然人として持っている一面があらわれていると思われ悪人とは言い切れない、そしてザンパノが年を重ねた後、孤独と後悔に苛まれたラストシーンでの慟哭。音楽も素晴らしい。映画の途中で、ザンパノをいつもからかう旅芸人(「道化が好きな天使」というような役柄なのでしょうか。)とジェルソミーナとの会話の部分が好きです。ジェルソミーナが「生きる価値がない」と泣きながら訴えると、旅芸人が「どんなものでも、石でも、星でも、存在する価値がある。」と優しく答えるこのやりとりが忘れられません。大好きというか自分の心になじむ大切な映画です。自分の子供がもし映画好きになったら是非とも観せたいと思います。 [CS・衛星(字幕)] 10点(2009-11-29 11:49:11)(良:1票) 《改行有》

2.  ミスティック・リバー 《ネタバレ》 観終わって、「デイブが救われない」とか「ジミーは許されるべきではなく、やはり何らかの裁きがあってしかるべき」とか「ジミーを深く追求せず、また出て行った奥さんからの電話に気持ちを切り替えてしまうショーンのあり様は、警官としてどうよ」なんて思ったけれど、すべては「ミスティックリーバー」の深淵に葬られ、ぐるぐると川底を蠢いてしまうということなのでしょう。 それにしてもやはりデイブとその奥さんがかわいそうです・・・でもラストの方でジミーとデイブが酒場で会った時、デイブの問いかけに対してジミーが「子供のことはもういい」と言ったとき、もしかして酒場で会う前にジミーはデイブの子供に手をかけたのではと勘ぐってしまいましたが、そうでなかったことが救いでした・・・  でも、この救いがそのままか永遠に救いのままであり続けるかとそうではなく、川の流れるように時が流れる中で、もしかして新たな災いを呼び起こすかも知れません。そんな事を考えさせられました。  ところで、この映画は音楽もクリント・イーストウッドが担当しているのですね。何でもできてしまう人で、「ミリオンダラーベイビー」や「星条旗」・「硫黄島」等々、たくさんの社会派の映画を撮っているようですが、この人の「家族の絆」などをテーマとした少し爽やか系の「人生賛歌」的な映画も観てみたいなと思います。 [DVD(字幕)] 7点(2008-06-15 20:07:47)《改行有》

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