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プロフィール |
コメント数 |
109 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
2008 7/22みんなのシネマレビュー登録
ぼちぼち復活。 |
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1. ミラーズ・クロッシング
《ネタバレ》 コーエン兄弟を初めて知ったのがこの作品です。ギャング映画とは思えないような、しかし非常に美しい音楽と、森の中を帽子がゆっくり飛んでいくオープニング。あのオープニングで一気に引き込まれました。物語はトムを中心に多数の人物の思惑が交錯するので、その全てを把握できてはいないと思うのですが、コーエン兄弟の映像力だけでも十分に楽しめました。それほどに細部にいたるまで美しいのです。コーエンの作品の中では初期の作品ながらも、映像美で言えば彼らの最高の作品です。「ミラーズ・クロッシング」の森をはじめ、あらゆるシーンが印象的で美しいものになっています。お気に入りのシーンは、森の中でバーニーを殺そうとするところ。限界までふくれあがった緊張感が破裂したようなあの銃声、バーニーを逃がした後トムが一人でたたずむシーンは特に素晴らしい。[DVD(字幕)] 8点(2008-07-25 20:51:55)
2. ミッドナイト・ラン
《ネタバレ》 生涯ベスト映画の1本です。いつか一度でいいから映画館で観たい。愛すべきキャラクターばかりで微笑ましく、全てのシーンが堪らなく好き。そしてこれはグローディン、デ・ニーロの最高傑作です。
本当に地味なロードムービーなんです。しかし、根は優しいのに不器用なジャックとデュークの二人の会話、笑顔が愛おしい。ラストの空港のシーン。何度も何度も見返したシーン。罵り合い、裏切り、逃亡してきた旅が終わろうとする時、ようやく終わったと安堵しながらも、寂しさがにじみ出る。お互い悪い人間ではないし、この旅で優しい一面を見てきたもんだから、嫌いになんてなれない。
“See you in the next life .”旅の中で捨て台詞のように連呼されていた言葉が、ラストで深く心に残る。もう会わないであろう二人の言葉が寂しい。別れを告げたのに、振り返るジャック。しかしデュークはいない。寂しさをグッと押し殺したジャックの表情。清々しくジャックが口にする“Looks like I’m walkin’.”寂しさと後悔のない清々しさのこもったこの言葉。素晴らしすぎるラストシーンです。
旅を終えたジャックが歩き出す姿、80年代の軽快な音楽がかっこ良く、彼らの友情もまた切なくてかっこいい。自分の中でこのエンディングを越えるものはありません。
映画を観ることの一番の価値を教えてくれた本当に大切な作品です。[DVD(字幕)] 10点(2008-07-24 15:00:22)(良:2票) 《改行有》
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