みんなのシネマレビュー |
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1. 胸騒ぎ 《ネタバレ》 「胸騒ぎ」を煽る不穏な音楽は不要でした。オランダ人夫婦の異様さはすぐにわかります。 恐怖よりもデンマーク人夫婦、特に夫の不甲斐なさがテーマなのだろうか? えげつない結末を迎えるも、その動機が分からない事、並びに、妻子を守れなかった夫の言動にイライラだけが募った作品。[DVD(字幕)] 3点(2025-03-11 20:33:30)《改行有》 2. 武蔵野夫人 道子の生き様を見る分にはいいのですが、愛し愛されの部分はお粗末で見ていられませんでした。森雅之さんはイヤミなインテリ役がお似合いでしたが、毒気が薄くて物足りません。凡作の部類に入ると言わせてもらいます。[DVD(邦画)] 4点(2022-01-10 23:34:44) 3. ムクドリ 「悲しみは半分、喜びは二倍」絆のあり方を思わされました。ムクドリを絡ませた展開はお見事。獣医さんとカウンセラーの存在が今一つ中途半端だったのが惜しいところです。見応えある良作です。[インターネット(字幕)] 7点(2021-11-29 02:33:29) 4. 無宿人別帳 《ネタバレ》 原作は短編集(未読)でかなり脚色されているそうです。佐渡金山を舞台にした黒塚喜助のどす黒い執念に振り回される役人と無宿人水替人足が描かれています。本作の三國連太郎はとても控え目な存在だったのが、島抜けをそそのかされて以降は画面を支配しています。あの大写しの表情に「この男は何を考えているのか・・・」その後の展開に「ああ、やっぱり・・」流石名優MIPでありました。トップクレジットの佐田啓二(中井貴一のお父さん)が迫力不足なのが物足りなく、終盤のやけっぱち感漂う大立ち回り大炎上が余韻も何もあったものじゃないのに呆気にとられるところです。[DVD(邦画)] 6点(2021-09-30 01:02:06)(良:1票) 5. ムッシュとマドモアゼル オープニングの小粋なアニメーションと軽快な音楽に期待が膨れ上がります。音楽が「ジャガー」で重厚さに心揺さぶられたウラディミール・コスマによるものというのに100へぇ。素晴らしい才能です。ジャン・ポール・ベルモンド、ラクエル・ウェルチが演じるスタントマンカップルのラブコメ。本作のベルモンドのアクションシーンは盛り沢山でやっぱり凄い。スタントマンの悲哀を感じさせるところもありますが、ハチャメチャおバカキャラ炸裂が特筆もの。「コラコラやめなさい」苦笑した社会保障局ネタ、一人二役高所恐怖症なゲイの大スター、生身のトラとのお戯れ、ルパン三世実写版のようで役者としての引き出しの多さに感嘆。ラクエル・ウェルチはずぶ濡れでの透け透けナイスバディ(死語)披露を始めとするお色気ムンムン(死語?)で華やかな作品に相応しい存在感。落ち着くところに落ち着いた結末も爽快な快作です。[DVD(字幕)] 7点(2021-08-13 23:32:19)(良:1票) 6. ムッソリーニとお茶を タイトルに惹かれての鑑賞。舞台であるフィレンツェの何というかフワッとした美しさはこの監督らしい。戦時下では正しい情報を得て適切に行動する事が生死の分かれ目なのを思わされます。信じた者に裏切られたヘスターとエルサ、それでもそれぞれが生きてゆこうと前を向く姿が印象深い。マギー・スミスのこういう役どころは天下一品、シェールも凄い存在感。ジュディ・デンチはもう一つ影が薄かったかといったところ。淡々としてはいるもののしっかりとした筋立てに魅入った佳作です。[DVD(字幕)] 6点(2021-08-08 15:13:43) 7. 無謀な瞬間 《ネタバレ》 ジェームズ・メイソン スクリーン初体験。登場した時に手を振っちゃいました(恥ずかし) 強請屋というのに、期待に血圧急上昇。 女性映画の巨匠作品ならではの主役に見えたジョーン・ベネットの堂々とした振舞に圧倒され恋心を抱き守り抜いて死んでゆく。 灰汁の少なさが物足りなくてクールダウン。 どのシーンが無謀な瞬間だったのか、いくつか浮かんだものの釈然としない。 ま、それでも、お姿を拝めてベルベットボイスを堪能できたのだから満足であります。[映画館(字幕)] 7点(2019-06-22 14:25:00)《改行有》 8. ムーンライト 《ネタバレ》 悲しい時に見る景色は綺麗に見えるもので、月明かりの浜辺はその通りの美しさ。ヒョロヒョロの少年シャロンは父の様に慕うクスリの売人(母にも売っていた事を知り彼のもとを去る)に「自分の人生は自分で決めろ」と教えられる。ヤク中の淫売婦の母の育児放棄とゲイを標的にされるイジメに遭う過酷な少年期を経て自らも屈強な(ちょっと信じ難い程の)売人のチンピラとなる。初恋の友人ケビンとの再会で恋心を告白したところで終わりとなる物語に、「だから? 何が言いたい? これで作品賞?」呆然自失状態。更生施設らしき所で面会した母の涙の懺悔と更生して真っ当に働くケビンに接したシャロンが今後の人生をどのように決めるのだろうか。考えさせられたところに3点。[映画館(字幕)] 3点(2017-04-02 00:07:08) 9. 息子の部屋 《ネタバレ》 喪失感に苛まれる父が精神分析医である事に、心の拠り所について考えさせられた部分に加点します。息子の価値観が最後まで不明で、遺族の悲しみが深く染み入らずもどかしい思いがしたところが減点です。[DVD(字幕)] 5点(2012-09-12 19:21:09) 10. 無防備都市 《ネタバレ》 暴力の連鎖。刻み込まれた遺恨。死を前にした神父の「死ぬことは難しいことではない、生きることのほうが難しい」は肩を落として立ち去る子供達並びに本作を観る者への懺悔と遺言に思えました。[DVD(字幕)] 6点(2010-12-16 23:40:57) 11. 麦の穂をゆらす風 《ネタバレ》 アイルランドの独立戦争から内戦。力ずくの下劣な暴挙に力で対抗する暴力の連鎖が繰り広げられ、憎悪と悲しみが満ち溢れますが、『マイケル・コリンズ』とは異なり、一つの町を舞台としたピンポイントな視点で描かれた末端の争いなので、民族の文化、歴史、政治的な部分が抜けた、単にやられたからやり返すの物語で見応えに欠けました。 ただ、同胞であるにもかかわらず反目する主義主張を力で解決させようとする内戦の模様と、繰り返された「私の前に二度と顔を見せないで」に、戦争が大義を掲げても正気の沙汰でない行為である事を何時も以上に見せられました。[DVD(字幕)] 5点(2009-11-03 00:53:07)《改行有》
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