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1. ムトゥ 踊るマハラジャ
公用語が18も存在する国。2050年以降には中国を抜いて世界一の人口保有国になってしまう国。ミスワールド有力候補を毎年生産する世界有数の美女の量産国。年間映画生産数800本以上、2位のアメリカに2倍の差を付ける世界最強の映画大国。いや、もう、凄いですよ、インドって。この作品の世界観は、一般通念下ではあまりにも異質な様相を呈しているものの、独自の価値観とある一定の観念下においては、強烈に洗練され、完成されていると思う。やるべきこと、やりたいこと、その方向性が明確過ぎる位に定まっていて、一切の疑念と迷いがない。その姿態は極彩色のカオスではあるけれど、決して迷走ではなく、ましてや破綻でもない。それが凄い。素晴らしい。てゆうかもう、理屈じゃなくて何だかもう単純に、滅茶苦茶に、この映画が楽しかったんです、おいらは。3時間目が離せなかった。本当にもう、脳がとろけちゃいましたよ。やられた、最高!10点(2004-04-06 20:43:23)(良:2票)
2. ムーラン・ルージュ(2001)
極彩色の世界観は素晴らしい。豪華さと安っぽさが完全融合している、絢爛豪華なチープ感。そしてこんな馬鹿馬鹿しい滑稽なストーリーを、登場人物勢揃いで潔く迷いなく大真面目にやっているのも凄い(笑)。あんな古典的な展開を今更直球でやられるなんて、衝撃以外の何者でもないです。あれは確信犯的にやっているのでしょうか?ですよね?真面目にやっているのであれば、呼び出し注意ものです(笑)。華々しく毒々しく、馬鹿馬鹿しくも魅惑的なミュージカル。酔えたもの勝ち、な作品。7点(2004-02-21 12:46:47)
3. 息子の部屋
例えば感動的な映画を観て、例えば学校の卒業式で、例えば近しかった誰かの葬式で、みんなが泣いている中、1人泣いていない人がいる。そういう時にその人を指して、「どうして泣かないの、何て冷たい人」と平気で言える短絡的な人間を、私は全面的に信用しない。私は、あまりにも近しい人が突然亡くなった時、極限の悲しみと絶望の中、涙1つ零さなかった人を知っている。後にも先にも私は、あんなに壮絶な悲哀と絶望を見たことがない。この作品は、よくある泣きの描写を強制的に見せ付けて涙を誘う、観る側を受動一本姿勢に追い込む、あざとい作品ではない。観る側が賢くなり、能動的に行間を読み取るべき作品。行間を読み取れた時、そこには強烈な感動がある。いい作品ですよ。リアルです。非常に。本当は私は、こういう映画をもっと観たいのです。9点(2004-02-20 23:17:47)(良:2票)
4. 無秩序な少女
エマニュエル・ベアールはあんなに美しいのに(画家のきたのじゅんこの描く天使に似ている)、汚れ役を恐れず、むしろ進んでガンガンやるのが凄い。タイトルからしてポルノちっくな作品かな?と思っていたけれど、全然違った。性描写を期待して観るような方はきっと肩透かしを食らうと思う。フランス的なデカダンさと病的な感じが好きな方にはいいのではないかと。でも逆にデカダンさそのものを求めて観ると、半端に感じると思う。5点(2004-01-26 18:07:18)
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2 | 29 | 3.56% |
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3 | 52 | 6.39% |
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4 | 87 | 10.69% |
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5 | 119 | 14.62% |
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6 | 151 | 18.55% |
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7 | 142 | 17.44% |
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8 | 106 | 13.02% |
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9 | 72 | 8.85% |
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10 | 50 | 6.14% |
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