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1. ムーラン(1998)
《ネタバレ》 面白かったけど・・・・・・ちょっとしょぼかった。残念。消化不良~。
中国版ジャンヌ・ダルクを想像していただけに、ナウシカみたいなカリスマ性もないキャラが個人プレーで活躍してた、という印象だった。
雪原の戦いも、先に 「ライオン・キング」 のムーの大群を見ているので、「ん? またか」 とあまり新鮮に感じなかったのと、雪の中を泳ぐように馬が走るのも違和感ありすぎて、ちょっとおいてきぼりにされた。また、ダイナミックなこの雪原のシーンのためにラストがやや盛り上がりに欠けた気がする。「え、これで終わり?」 とショックだった。
ただ、絵柄は味があって好印象だった。動く水墨絵がすっと万里の長城に変わった冒頭シーンが新鮮だった。日本の浮世絵や中国の山水画などアジアの絵画は平面の描写が特徴的だが、それを意識して制作された作品だと思う。
[DVD(吹替)] 6点(2012-10-26 14:08:57)《改行有》
2. 蟲師
数話アニメで見た程度の先入観でこの作品を見た。やっぱり音楽が神秘的。幽玄の世界というか、あるかなきかの微かな気配を音楽に直して表現しているという感じ。妬みや憎しみ、執拗な愛情など疲れる対人感情は扱われていないから、確かに癒された。しかし、原作を読んでないから、相関関係のややこしい複数のキャラが過去と現在を行ったりきたりすると完全にお手上げ。またギンコのイメージが悪かった。アニメの中でいい味を出していた、あのひょうひょうとした軽さがなくて、妙に重たいし。成人して妖怪度の落ちた鬼太郎が背負子(しょいこ)を背負ってる姿にしか見えなかった。あれは辛い。(ぬいは砂かけ・・・いやもう書くまい)[DVD(邦画)] 4点(2009-05-12 11:12:30)
3. 息子のまなざし
音楽も、セリフも極端に絞られていて、どうしてこんなに彼ら(オリヴィエ・別れた妻・少年)の悲鳴がつんざくように聞こえるんだろう。しかも、視聴が終わった後でも、ずっと頭の中で響いている。10点(2004-09-21 21:09:36)
4. 紫式部 源氏物語
酔えました。ラストまで一部の隙なく酔えました。いろいろな形でこの古典に触れる機会はあれど、この作品ほど光源氏の身を切るような孤独を実感できたものはなかった。妖しいまでに美しい桜の花が、作品の中でちらちらと舞ったり、画面を埋め尽くすほどに潔く散ったりするのを眺めているうちに、杉井監督のマジックにかかってしまった。花が散るのはいずれ美がついえてしまう不安さを表している。ひとときの至福が、すぐにしぼみ、はらはらと掌からこぼれおちてしまうような不安定さがたまらない。桜の花びらはそのまま源氏のとどまるところを知らない人恋しさや、その気持ちが引き起こすトラブルを象徴しているような気がしてならない。この作品はストーリーを知るという目的で見るよりも、あらかじめ物語を予備知識に入れてから鑑賞した方が、より深い味わいを得られると思う。9点(2004-01-01 02:10:33)(良:1票)
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