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プロフィール |
コメント数 |
354 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
「昔は良かった」という懐古主義ではなく 「良い映画は時代を超越する」事を伝えたく、 昔の映画を中心にレビューを書いてます。
サブスクが苦手。 |
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1. MW-ムウ-
《ネタバレ》 手塚治虫の名作によくぞ挑んだ、という感じは見受けられるし悪漢/結城美智雄(漫画では美知夫ね)を演じる玉木も頑張っていると思うがやはりこれは結城と賀来のホモセクシャルな関係が無いと成り立たないのではないか。彼らは表裏一体、心に「善と悪」を抱えている者達なのだから(漫画中結城の悪が出たきっかけは化学兵器MWと賀来に犯されるという事だからね)賀来が結城の犯罪を止めるという行為は神父である賀来の心にも潜む、「堕落した悪心」への恐れと結城というモンスターを生み出した苦悩があっての事のはず。正直裸になってチュッチュするのを観たいわけではない。陳腐かもしれないが台詞でも映像でもそういった雰囲気を生み出すことは可能だったろうし、それすら怠ってしまっている事が残念である。ホームランボールをハーフスイングで見逃してしまったような映画かな。[映画館(邦画)] 5点(2009-07-04 20:59:05)
2. 無法松の一生(1943)
後年の三船+高峰阪は邦画のリメイクとしては相当よく出来たものと考えているくらいなのだが、それでも検閲によって中途半端になったオリジナルを愛すのはやはり物語を流れる雰囲気が素晴らしいから。宮川一夫のカメラ。監督稲垣の造形。まさにスクリーンの花、園井恵子。誰が欠けてもこうもいかなかっただろうけどやはり阪妻。粗野な行動と繊細な感情、力溢れた肉体に心優しい精神、そしてあふれ出す想いとそれを胸にしまい込む態度。相反する要素を持つキャラクターを「哀愁溢れる」姿態で見事に創り上げた、これが阪妻の名優たる由縁でしょう。阪妻、彼は男の持つ「哀愁」で映画ファンの心を鷲掴みにしたのでありました。邦画界における「心優しい、愛すべき乱暴者」の原点。[映画館(邦画)] 10点(2007-11-10 10:32:49)(良:2票)
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