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コメント数 349
性別 男性
自己紹介 「昔は良かった」という懐古主義ではなく
「良い映画は時代を超越する」事を伝えたく、
 昔の映画を中心にレビューを書いてます。

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1.  雌牛 《ネタバレ》 先日ご逝去された高畑勲監督の功績として、数多くの作品を生み出した事もさることながらスタジオジブリの責任者として世界の優れたアートアニメーション作家の紹介と配給に努められた点も忘れてはならない。ガラスペインティングを使用したロシアの作家アレクサンドル・ペトロフも最新作「春のめざめ」がジブリで提供され上映されているが、第一作となるこの作品はドフトエフスキーの短編を大学の卒業制作として制作したもの。にもかかわらずアカデミー賞にノミネートされ、広島国際アニメーションフェスでグランプリを取った事実から、発表当時相当のインパクトを観客に与えたことだろう。作品は農家一家にいる少年と雌牛の物語。雌牛が子牛を生むが、両親はお金に換える為直ぐに子牛を引き離し売りとばしてしまう。雌牛はめっきり元気を失くし心配する少年。それからしばらくして... たぶんこの作品が伝えたかったのは少年の目を通じて見た、「初めて感じた様々な愛のかたち+その豊穣感」にあるのだと思う。この作品と「おかしな男の夢」「マーメイド」が入っているペトロフ監督の作品集DVDは手に入りづらくなったが「春のめざめ」「老人と海」が好きならこの作品集、持ってて損はありませんぜ。機会が有ればぜひ。[DVD(字幕)] 7点(2018-04-20 11:15:06)

2.  メル・ブルックスの大脱走 《ネタバレ》 ルビッチ「生きるべきか死ぬべきか」のリメイクである本作、なかなか良くできている。オリジナルのジャック・ベニー+キャロル・ロンバートよりもメル+アン・バンクロフト(実際の夫婦)の方が役者としての幅=ロマンス/ドタバタへの対応力がある分だけ安心して見ていられる。私はオリジナルを10点としているのだがその違いはルビッチの「艶笑」喜劇が好きであるというそれだけのこと。ドタバタコメディを求める人にはこちらの方が良いはず。もともとはナチスドイツに対するプロパガンダ映画として制作された、と聞いているので、ユダヤ系アメリカ人のメル・ブルックスがこの題材を取りあげたこと自体彼の頭の良さを表しているのではないだろうか。「シンドラーのリスト」に負けないくらい批判・主張が出来ているし加えて洒落っ気があるというのはたいしたもんだ。[ビデオ(字幕)] 8点(2012-12-12 19:25:44)

3.  明治侠客伝 三代目襲名 《ネタバレ》 「加藤泰節」はここでももちろんやっちゃってくれていますが何よりも素晴しいのは藤純子演じる初栄の存在につきる。男の秘めた想いを描き出すだけでなく、女の抑えた情念というのか情熱的な気持ちをうま~く映しているのには本当に感心する。(もちろん「わいはこんな男なんや」という、鶴田浩二も良いのだが。)ラスト、連行される男の足にすがり付いて号泣する姿。そして桃。[映画館(邦画)] 8点(2006-12-03 02:42:39)

4.  メガフォース 同じ時期に上映されていたブレードランナーの誘いを蹴り、この映画を見に行った私は映画を見るセンスのない男だと思います。これもまた映画を見る眼のこやし。そういう映画でした。[映画館(字幕)] 3点(2006-04-15 22:12:39)

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