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プロフィール |
コメント数 |
257 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
直接的に「内容」に向かうのではなく、「スクリーンへの現れ方」を語る言葉(技法論的な言葉)をなんとかめざしたい。 |
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1. 召使
《ネタバレ》 主と奴。奴であった者にカメラが貼り付いていたのに、主と奴の逆転とともにカメラの同情も逆転して、主であった者に向かったりする。英国階級社会を諷刺したとかもあるのだろうが、揺れる観客の視点こそが映画的モンダイ。[ビデオ(字幕)] 7点(2015-10-26 20:05:19)
2. めぐり逢えたら
《ネタバレ》 『ユーガットメール』同様よく出来ている。ルビッチュのようなお洒落な感じだ。二人の間にこれでもかと入る中間組織が充実している。[DVD(字幕)] 6点(2013-03-17 17:15:13)
3. メリーに首ったけ
《ネタバレ》 上手なラブ・コメ。メリーの「大切なもの」に襲いかかる男がメリーその人ではなくその靴を獲得しようとしたり(換喩への位置ずらし)メリーに首ったけの男たちの競争であったり(悪事の数々の相対化、みんな一生懸命なんだし、と)。下ネタの濃厚さは、かつてのヘイズコード(映倫)のハリウッドでは考えられなかったもの。[DVD(字幕)] 5点(2012-05-26 19:24:52)
4. メイン・テーマ
《ネタバレ》 80年代の瑞々しい軽み映画の良さが、今やまったく感じ取られないだろうな。私は最初映画館で観た後ビデオで何回も見た、ほんとうに素晴らしかった。ハードな名作『家族ゲーム』の翌年に撮られたのだし、軽いだけの作品のはずがない。80年代の「戯れ」ものよろしく、あり得ない仕掛けを満載させるべく主役の男は手品師という設定だが、しかし裏に或る哀しみがある。80年代の「戯れ」ものの上質なものには上質な哀しみがある。それは世界の仕組みにけっして働きかけることのない戯れ=透明人間の自由に起因する。そう考えれば森田芳光がなぜ次に『それから』を撮ったかがきわめて明瞭で、そこでは「高等遊民」の主人公が社会的にはまったく無力であることを曝け出す。
[映画館(邦画)] 9点(2011-03-03 10:02:12)《改行有》
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