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1. メランコリア
《ネタバレ》 前作「アンチクライスト」を輸入Blu-rayのモザイク無しで見た後、その見た人の精神をえぐるようなダメージを前にして、もうこの監督の作品からは遠ざかろうと思っていたにもかかわらず、今作の予告編のスーパースロー映像に衝撃をうけてまたまた見てしまった(笑) 結果から言うと前作ほどのトラウマ感は無い しかし最初にパート1「ジャスティン」とタイトルが出た時に「アンチクライスト」の章で別れているドラマを思い出して嫌な予感がした はたしてパート1はやっぱり嫌な感じ ヒロインも嫌いだし、出て来る人物もことごとくイライラさせる 如何にも嫌な奴の母親 いい歳してチャラい父親 むかつく上司 なによりもこの監督の毎度の事だが、鬱病のヒロインが嫌い 自分はグロよりもこの精神病をテーマにした映画が苦手だ ヒロインのキルスティン・ダンストはスパイダーマンもそうだが存在が不可解 どの辺がいいんだろうか不思議だ しかし後半のパート2「クレア」篇では徐々に近づくメランコリアを不気味に、しかし静かに描く エンディングでは冒頭で描かれたスーパースローの衝撃がもう一度展開されるのかと期待したが、それは無しでむしろ冒頭のシーンはただの終末イメージである事が分ってちょっとがっかりした ここではパート1で気に入らなかった連中の終末を、ことごとくスーパースローで見せてくれれば、前半のストレスから一転して最大のカタルシスを得たのにと思ったが、鬱病のラース・フォン・トリアーにそれを求めるのはお門違いである このラストの衝撃をヒロインの妄想であるとする見方もあるようだが、それだとこの作品そのものが監督の矮小な妄想世界と言う事になるので、そう言う見方は私には出来ないな しかし全体を通して不安を呷る揺れるカメラや荘厳なワグナーの「トリスタンとイゾルデ」がこの作品を重く見応えがある物にした[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-04-19 10:04:40)
2. MEMORIES
《ネタバレ》 三話からなる大友克洋監修のオムニバスアニメ 一話目の「彼女の想いで」が一番つまらなかった 宇宙の墓場で獲物を待つ食虫花の様な話か? 今ひとつ狙いが曖昧だ リアルな設定の割に不可解な部分が多い SFならば科学考証が不可解 ファンタジーなら説明的すぎる幻想的な部分が少なすぎる 乗員ともども全滅するならば宇宙の食虫花の様な話にすべきだ 二話目は「老人Z」と同じイメージで新鮮さに欠けると思った 話が落語っぽい 三話目が一番おもしろかったが絵の良さに依る所が多い 何も説明が無い 誰と戦ってるかもわからない ただ大砲を撃つ日常 砲撃手に憧れる子供 しかし実際には砲撃手はただのデブである この話もう少し虚無感と終末感が強いと傑作になった気がする[ブルーレイ(邦画)] 6点(2013-12-27 17:20:19)
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