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1. モールス
《ネタバレ》 公開時に観てましたし、その後DVDも購入してます。もちろんキック・アスなクロエが出てるからなんですけどね。コメントが今になったのは「ぼくのエリ」観終わってからにしようと思ってたから。わたくし、こっちのほうが好きです。初見の時から思ってたけど、オーウェンの「世界中のどこにも居場所がない」感じがすごく染み入ってくるので。エリと比較してもそれは変わらないし、こんだけかわいそうな男の子の主人公に感情移入しなくてどうする。ラストシーンのオーウェンの幸せそうな顔が、この破滅的なストーリーのすべてですよ、彼は居場所を見付けたんだから。ということで「モールス」ってタイトルもあり。倒叙法の謎解き、うまくCGを組み込んだショット、カーチェイスのカメラワークなどハリウッド的な手法も散りばめられてますけど、テンポよく見せるためのおまけ。最後に、この作品は「あの」ハマー・プロダクションがひさびさに制作した「吸血鬼」映画だということ。[映画館(字幕)] 9点(2012-05-21 10:24:02)
2. モンゴル
《ネタバレ》 小学校5年の時、学研の「学習」に連載されてたテムジンの物語(タイトル失念)でうっすらと記憶がありましたので、話の流れつかめました。テムジンの台詞が極端に少ないし、唐突に展開するのでちょっとわかりにくいかも。ただね、部族毎に分裂していたモンゴルが何故ひとつにまとまったかというのが観終わってからもわからないのね。作品中で語られる理由だと弱すぎる。現在のモンゴルと内蒙古自治区、タタール部とオイラート部といったように後にまわり(ロシアだとか中国だとか)から強制的に分割されたわけでなく、ばらばらに存在してた各部族を一気にまとめ上げたテムジンという存在のすごさがこれでは伝わらない、残念。浅野忠信の「眼の芝居」がよいだけにもったいない。よくモンゴル語勉強してると思うよ。[映画館(字幕)] 7点(2008-04-15 11:12:48)
3. モーターサイクル・ダイアリーズ
《ネタバレ》 悪口書きます、でも評価の点数を見てくださいね。
最近、山中貞夫の「丹下左膳餘話 百万両の壷」観たせいか、段取りとテンポにことさら眼がむくようになってしまいました。イザコザってのは二人旅にはつきものなんですが、揉めるシーンの後いきなり話が飛びすぎる。簡単でもいいからオチつけて次のシーンに移行してほしい。
いかにノートンがタフなバイクでも、あれだけ転倒をくり返したら廃車になってしまうのは必然。たぶん原作を忠実になぞったのでしょうが、現代の道路状況になじんだ人がダートで失敗しているだけに見えてしまいました。そこらへん、詰めが甘いかも。しかし、あの時代のノートンてあんなにキャスターアングルが寝てたんですね。そりゃ、コーナーでケツが滑るわ。
サン・ペドロのライ病施設での別れのスピーチ、いきなり涙があふれてきました。おれ、じつは世の中に絶望してるんだけど、「もういっぺん」って気になったもの。そう、そうなんだよな、いまだに変わってないもん、ラテンアメリカは。たぶん、一般的にはその後の川を泳ぎ切るシーンのほうがウケるんだろうけど。
観ることによって、CHEの意味が初めてわかった、アルゼンチンからチリにかけての風景や季候がよくわかった、ペルーってどんな国なのかよくわかった、などドキュメンタリードラマとしても秀逸な作品に仕上がってると思います。
そうそう、文才のない科学者、たぶん原作にあるエピソードなんだろうけど現実にあんな人よくいるんだよねぇ。9点(2004-10-25 21:23:47)(良:1票) 《改行有》
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