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プロフィール |
コメント数 |
202 |
性別 |
女性 |
自己紹介 |
閲覧&良票を入れて頂いた皆様ありがとうございます(*^-^*) 良票を頂けると励みになります!作品に対する意外なヨミと、読んでいて楽しいレビューを心がけています。楽しんでいただければ幸いです☆
ジャンルを問わず鑑賞していますが、ホラーを観るときは手で目を覆って指の隙間から観ますw
★好きな俳優★ M.ファスベンダー、E.マクレガー、J.ロウ、D.クレイグ、O.ブルーム、ジョナサン・リース=マイヤーズ・・・・・はい、そうです。イギリス俳優好きですw さらには、ドナルド・サザーランド、S.ブシェミ、M.フリーマン、フランコ・ネロ、B.ウィリス、H.ジャックマン、C.イーストウッド、女性では、ユマ・サーマン、M.ジョヴォビッチ、C.セロン、A.セイフライド・・・などが好きです。 |
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1. もう終わりにしよう。
《ネタバレ》 主人公は、ハイスクールのさえない年寄りの用務員のおじいさん。
彼は、劇中で、ちょこちょこと出てくる。
まず最初に出勤前の朝の準備。そのあとは日中働く姿、ひとりでTVを見ながらご飯を食べる姿、夜になってまた掃除してる姿…などなど。
その彼の妄想が、画面の中で繰り広げられる。
妄想の中の女性は、彼が出会って、そして付き合うことなく終わった女のイメージのパッチワーク。
だから、名前も職業もコロコロかわる。
終盤の車の中の場面では、顔さえ変わった。
バーで出会ったという設定は、おそらく彼の人生でバーで出会ったある女性が一番好みだったということだろう。
あるいは、実家に連れてきて両親に会わせるところまでは行ったのかもしれない。
いずれにせよ、うまくはいかなかった。
最後は車の中で、寒さの中で自殺。
「もう、妄想をおわりしよう」「もう生きるのを終わりにしよう」
じいさんのこころの言葉が、この映画の本当のタイトルだ。
妄想の中で、彼女を家に連れてきたジェイクが、玄関わきの棚に置いてあったボロボロの水筒を
「あ…これ見られたくないやつだった」という感じで、引き出しに隠す。
そこには大量の古い水筒があった。
この水筒は、劇中でおじいさんが、TVを見ながら弁当を食べる時に使っていた水筒。
他にもおじいさんの作業服が、妄想の中では地下室の洗濯機の中から何枚も出てきて
現実と妄想が交差する場面がある。
いずれも
”人に見られたくないもの、隠しておきたい、恥ずかしいこと”
の象徴が、用務員をしている間に何個も使ってきた水筒や制服なのだ。
劇中で唐突にはさまれる、男女のバレエシーンや、若いジェイクの芝居や歌は、「オクラホマ!」というミュージカルの有名なシーンなのだとか。
彼が高校の部活で、ミュージカル(たぶん「オクラホマ!」)の練習をしている生徒を興味深そうに見ているところが、時々さしはさまれていたが、ちゃんとあの怪しいバレエダンスも意味があって、おそらくジェイクの大好きなミュージカルなのだろう。
「ダンサーインザダーク」のヒロインは、いやなことも何でも脳内でミュージカル変換していたが、
そういうタイプのおじいさんなんだろう。
ちょっと異色で、ちょっと不気味で、心に残る映画。[インターネット(字幕)] 5点(2021-02-18 09:02:19)(良:1票) 《改行有》
2. モネ・ゲーム
《ネタバレ》 イギリスが舞台、イギリス人俳優、格調高き絵画取引の世界、そして贋作をめぐる騒動・・・その情報だけみれば、私好みの要素だらけだった。
しかし、期待は大ハズレ。
セクシーとは程遠いアラフォー・ディアスの下着姿といい、ホテルの宿泊客のおばさんのオナラといい、アイアンの鉄柵にささるディーンの尻と、パンツ姿といい、バカっぽい日本語通訳師といい、何からなにまで、くだらない。1度も笑えない。
そんなネタを並べたてて客を笑わせることができると思ってるとしたら、コーエン兄弟は、いろんな意味で終わってる。[CS・衛星(字幕)] 1点(2018-01-18 13:21:08)《改行有》
3. ものすごくうるさくて、ありえないほど近い
《ネタバレ》 強い絆で結ばれていた父が9.11で亡くなり、その父との絆を強く求めて、父の遺品だと思われたカギで開けられる場所を必死で探す精神障害の少年。
そういうスタートを切ったのであれば、この物語は、少年がカギを開ける場所に到達し、その場所に、少年の心に光を照らす何かがあって、ハッピーエンドで終わるべきではないだろうか?
しかし。
必死にカギの場所とそこにある父の影を探し続けてきた少年の前につきつけられた答えは、
「その鍵は、見知らぬオッサンの父親の貸金庫を開ける鍵」
ということだった。
結局、この物語で”感動”をもたらすエンディングとして提示されたエピソードは
カギで父が遺したステキな何かを発見して少年の「あの時、父からの電話に出られなかった後悔をクリアしたい。お父さんとの失われた8分を取り戻したい」という思いが成就することではなかった。
精神障害の息子とイマイチ深く関われていなかった母親が、息子のカギ穴探しの旅がスムーズにいくように密かに根回し活動をし、
後日「エッ、オカンが裏で支えてくれてたん?」と知った息子が母と和解するということであり、それによって心がクリアになった息子が9.11のトラウマを乗り越え、父に誘導されても乗れなかったブランコに乗れましたとさ、めでたしめでたしということであった。
確かに、”謎のカギ”や”冒険”という、けっこう小説では使われがちなテーマは、一歩使いかたを間違えると、よくありがちなパターンになって「オチ読めたし、つまんねー」と、否定されやすい。
父親からの息子への手紙とか、生まれたばかりの息子を抱く父とか、そういうテッパンのアイテムが
カギで開けた箱に入ってたら、それはそれで評価ダダ下がりだっただろう。
だからあえて、カギの先にあるものと父親をリンクさせるという真正面からの真っ向勝負に出なかったのでは?
しかしながら、カギの先を探している過程で意外にも祖父との距離が縮まりました、とか、カギの先を探すサポートをしてくれた母親と和解できました、という、サイドストーリーを持ちだして
「はい、実はこっちが感動エピソードなのでした。意外でしょ?えへ、なかなか面白いプロットでしょ?」
と、やってやったぞ感に満たされてストーリーを書いていたとしたら、非常にタチが悪い。
貸金庫の話も煮詰めないまま突然終わらせ、そのカギの持ち主が離婚したはずの妻となぜかヨリ戻してるワンシーンを意味もなく見せ、祖父の死んだ息子や孫への気持ちもよくわからないまま「はい終了」で、誰が感動できるというのだろう?
(この映画にガマンならないので、あの開いた貸金庫には100億ドルの金塊が遺されていて、それに目がくらんだ元妻が遺産狙いで「やっぱりまた夫婦に戻りましょう」と色目を使ってカギの持ち主の男とモトサヤに持ち込んだに違いないと、いぢわるな解釈してやる。)
相撲の勝ち方で批判を浴びていた白鵬にたとえるならば
「勝てばいい」とばかりに、まっこう勝負に出ず、立会いの変化によって、ふいをつかれた相手を倒すという勝ち方と同じではないか。
この映画は、「はっけよーいのこった!」の声で立ち上がり相手に向かって突進するそぶりを見せて、ひょいと身をかわし、相手を「おっとっと!」って土俵際まで勢いづいたまま行ってしまったその背後から背中をポンと押して「はい、勝ちました」と言っている様な映画ではないか。
どうりで、ゴールデングローブ賞、全米映画俳優組合賞でも かすりもせず、アカデミー賞では作品賞&”しゃべらないオジイチャン”が助演男優賞でノミネートされただけで、オスカーは渡っていない。
9.11、精神障害、謎のカギ、探検・・・なんて、ずうずうしく並べて、いかにも「みんな、感動してくれ!」って感じなところとか、かえって毛嫌いされたのに違いない。
しかも「オスカーをくれ!」といわんばかりに、主人公にオスカーとか名づけている時点で、もうアウト。(実際そのつもりで名づけたかどうかは知らないが)
とにもかくにも、9.11と精神障害の少年という、最強のヒューマン映画臭を漂わせながら、カギという誰もが興味を強く惹かれる思わせぶりなアイテムをチラつかせてきたくせに、カギでまっこう勝負をしてこない、本当に卑怯な物語である。[DVD(字幕)] 1点(2017-12-15 13:22:30)(笑:1票) (良:3票) 《改行有》
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