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【製作年 : 1960年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 野盗風の中を走る またまたイニシャルKさん、お先に失礼します。さてこの「野盗風の中を走る」、タイトルもカッコ良いけど、中身もカッコ良くて面白いっすよ~。少し「七人の侍」に似てるところもあるけれど、少し違うのが農民たちを救う善玉が野盗であるということと、彼らが最初から農民たちを助けようと思っていたわけではないところ。最初は「俺たちもたまには善行しなくちゃな」なんつって食べ物を施してあげただけだったのに、フトした事で人心厚かった前領主の忘れ形見と勘違いされてしまって段々その気になってくるところなんかとても楽しいし、時にホロリとさせられる。野盗を演じた面々もみんな「良い面構え」でかっちょ良い(特に“はやて”役の佐藤がワイルドでイイ!)し、稲垣浩監督の快活でダイナミックな演出もビシビシ決まっております。こういう、それほど知られてなくても面白い作品が、まだまだ昔の邦画にはいっぱいあるんだと思うと、なんだか嬉しくなっちゃうよね。[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-01-25 19:20:31)(良:2票) 2. 弥太郎笠(1960) 僕はマキノ雅弘って明朗快活で爽やかな活劇が得意な、ある種職人的な監督さんだと思っていたのだけれど、やっぱそれだけの人じゃなかったんだ、とこの作品を観ながら思った。上手く説明できないけれど、どこか過激で異様な(勿論良い意味で)要素が時々見え隠れして、それがとてもスリリングなのだ。これはもう、「映画的魔法」としか言えなくて「そうか、マキノの“マ”はマジシャンの“マ”だったんだな」とか思いながら酔いしれるしかないやね。とにかく中村錦之助演じる弥太郎と丘さとみのヒロインの美しさ(お祭りで二人が踊るシーンの美しさはある意味ミュージカルですわ)やら、何やら暗示的な「ひょっとこ」と「おかめ」のお面の異様さやら、何だか分からないけれど盛り上がってしまう、この説明不能な魅力。参りました。あ、そうそう、この映画「お米を研ぐ錦ちゃん」が見られるよ。だからどうしたと言われても困るけど。[ビデオ(字幕)] 9点(2005-11-16 15:57:12)(良:2票) 3. 893愚連隊 ものの本によると、この作品はゴダールの「勝手にしやがれ」を意識してるのだとか。確かに主人公の服装やスタイリッシュなモノクロ映像、そしてどこか乾いた雰囲気は、似てなくもない。ただ、あくまで個人的な好みとしてはやっぱしヤクザ映画は泥臭くて汗臭くて熱~いのが好きなのです。それに、ヒヒジジイを騙したり大手製薬会社から金を巻き上げたりするのは良いけど(良かぁないけど)、スケコマシはいかんじゃろう。だもんで主人公達にはあんまし感情移入出来なかったのでした。どっちかというと時代遅れのアニキ(天池茂)や米兵とのハーフの兄ちゃんの方が好きなので・・・すんません。6点(2004-11-23 19:07:07) 4. 野獣暁に死す 仲代達也が、何か我修院達也(若人あきら改め)みたいでしたねぇ(笑)。確かにマカロニ・ウェスタンってある程度はケレン、というかなんでもありな要素はあるとは思うのですが、大ナタを振りかざして時代劇のようなキメポーズってのはいかがなものか。どうせなら香港のC級ニンジャ映画みたいにもっとハチャメチャにしても良かったかも。ところで終盤の森で一人一人敵を奇襲するってのは、ベトナム戦争を意識してたりするんでしょうか?5点(2004-04-24 16:25:14)
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