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【製作年 : 1970年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 闇の狩人 《ネタバレ》 これだけ豪華キャストなのに、こんなにコメントが少ないのはなぜでしょう? 封切り当時のことは知る由もありませんが、よほどコケてお蔵入りに近かったのかな。もちろん私もこんな作品があることをまったく知りませんでしたが。 それはともかく、まあ豪華キャストだけ楽しめれば十分かなと。画面いっぱいに見たことのある顔ばかりというのは、なかなか珍しいような気がします。あの役所広司がさして見せ場のない下っ端役ですから。ほぼワンシーンだけで消えた大滝秀治とか成田三樹夫とか東野英治郎とか、どこまで贅沢なんだろうと。 しかしストーリーは、少々もっさりしています。悪役風の仲代達矢に期待したのに、途中から急にいい人にキャラ変してしまったことがすべて。 余談ながら、原田芳雄の父親役が加藤嘉というのは、「岸和田少年愚連隊」における竹内力の父親役が池乃めだかだったことを思い出させてくれました。ちょっと笑えます。[CS・衛星(邦画)] 6点(2023-02-18 23:18:05)《改行有》 2. 無宿 傑作です。勝新も高倉健も、滑舌が悪くて何を言っているのかよくわかりません。でもストーリーはド単純なので、まったく問題なし。暑苦しさと湿気と危なっかしさがムンムン伝わってきて、見ごたえは十分です。 そして何より、梶芽衣子がいい。終盤のいかにも替え玉なヌードは別にして、肌の露出度が高いわけでも、エロいシーンがあるわけでもありませんが、独特の色気と妖気がたまりません。昨今も「美人女優」と呼ばれる人はたくさんいますが、あれほど眼光が魅力的な人は、なかなかいないんじゃないでしょうか。[CS・衛星(邦画)] 8点(2017-12-14 02:40:46)《改行有》 3. 八つ墓村(1977) いかにも昭和な田舎の夏の風景といい、音楽といい、キャスト(とりわけ小川真由美の妖艶さ)といい、申し分ありません。しかし、肝心のシナリオが今ひとつ。妙に理屈っぽい上に、登場人物たちのキャラも平板な感じ。何かいかがわしいとか、腹に一物ありそうとか、そういう個性的な人物がいない。照明も明るすぎて、オドロオドロしさがない。だからストーリーに魅力が感じられません。それでいてラストだけ急にオカルトっぽくなったり。 だいたい、何人もが亡くなりますが、犯行のシーンは(冒頭の落ち武者や32人殺しを除いて)一つもありません。だから最後に謎解きをされても、どうも腑に落ちない。何らかの〝美学〟なのかも知れませんが、下世話な私は「そこのディテールをごまかすなよ」としか思えません。 口直しに「トリック」の「六つ墓村」を見たくなりました。[CS・衛星(邦画)] 4点(2015-10-31 03:11:24)(良:1票) 《改行有》 4. 野性の証明 豪華な役者陣とも相まって、前半はけっこう期待させてくれたのですが、途中から健さんがスギちゃんに見えてきます。撮影のためにホンモノの戦車とかヘリとかを借りられたことが嬉しくて、自慢したくて仕方ない感じ。日本映画には、伝統的にこういう幼児性がありますね。「仕事を選ぶ」といわれる高倉健がどうしてこんな幼稚な作品に出ようと思ったのか、不思議です。ついでにいえば、せめて「戦士の休息」ぐらいフルコーラスで聞かせてほしかったかな。[CS・衛星(邦画)] 2点(2013-01-12 20:39:02)(良:1票)
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