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プロフィール |
コメント数 |
450 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
大阪府出身、岡山県在住、阪神・下柳と同年月日生 |
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1. 山の王者
ルビッチなのにこんなに純愛で悲恋でいいのか~、と唸りたくなる作品。なんてったって原題が「Eternal Love」なんだから。効果音付サイレント映画で、鉄砲の音を利用した場面転換、ドアをノックする音による心理描写などを巧みに取り入れています。山男ジョン・バリモアが断崖でエーデルワイスを摘むシーンを崖下から撮り上げ、恋人の存在と親密度が分かるところなど、ルビッチは外に出ても大丈夫、ドアだけじゃないぞ。雄大なロケーション撮影と雪山のセット、「陽気な巴里っ子」でも見せた群舞シーン、湯気が立つ暖かな食事と冷めた食事の対比、仮面舞踏会の仮面を利用した見せない演出など見所はほんとに盛りだくさん。粗野なジョン・バリモアと清教徒的なカミルラ・ホルン、その恋路をあの手この手で妨害するそれぞれに想いを寄せる男女が登場するハンス・クレイリーの脚本もよく出来てますね~。男なるもの好きな女性には断崖のエーデルワイスを摘むぐらいでなきゃな~、ってやっぱり私は単純です。〔英語版DVD〕[DVD(字幕)] 10点(2005-08-09 23:54:40)(良:1票)
2. 弥次喜多道中記(1938)
遠山の金さんと鼠小僧次郎吉がひょんなことから弥次さんと喜多さんになり東海道を旅するはめになる、という筋立てからして<面白そう>なこの映画は、静寂たる日本橋を鼠小僧次郎吉と追手が喧騒に包むオープニングをもって、きっと<面白い>に予感は変わるのです。ホンモノの弥次さん喜多さんを歌手の楠木繁夫とディック・ミネが演じ、そののどを存分に生かしたオペレッタでエンタティナーぶりを発揮し、ニセモノの弥次さん喜多さんを演じる片岡知恵蔵と杉狂児が旅の一座に出会ってからは、恋あり友情あり笑いありお涙ありの活劇へと突入しもはや<面白すぎる>状態に陥るのです。雄大な富士山のバックをはじめとするロケーションにセットを絡めたマキノさんの演出リズムと小国さんの発想豊かな脚本がオペレッタと揺るぎなく融合し、これこそが「エンタの神様」であると、泣き笑いで顔をクシャクシャにさせた私は、ただ呆然とそうつぶやくのみでありました。これにてレビューは一件落着~~。10点(2005-01-20 17:23:46)(良:3票)
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3 | 9 | 2.00% |
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4 | 15 | 3.33% |
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5 | 25 | 5.56% |
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6 | 48 | 10.67% |
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7 | 71 | 15.78% |
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10 | 75 | 16.67% |
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