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1.  ヤコブへの手紙 《ネタバレ》 社会へ断固として戸を閉ざしているヒロインのかたくなさが、まず冒頭で印象づけられる。何か事件を起こし恩赦で出られるらしい(この時点ではまだ謎)、しかしそのことに感謝の姿勢を見せようともしない。そして彼女と牧師ヤコブとの緊張の日々が綴られていくわけだ。そのふてぶてしさがリアルで、手紙を朗読する仕事をいやいやこなしている。パン切りナイフを顔面に接近させてヤコブが盲目であることを確認するあたり、もしかして彼女は凶暴犯で収監されてたのか、という不安を抱かされる。そして退屈な朗読の仕事を軽減させるための手紙の廃棄などあって、しかし牧師のほうも手紙の内容から差出人を推量できたりし、なんか剣豪と追いはぎが林の中でにらみ合っているような時代小説的緊迫感が生まれている。手紙に封入されていたお金も新たな緊張を生む。ここらへんの引きこみは大したもの。教会の「結婚式」へ牧師の勤めを果たしに向かった場で、二人のわだかまりが決定的になる。牧師は式の言葉が出てこない。その隙に去ろうとする女は車の行き先を口に出来ない。この二つの沈黙が対比される。一方は老齢による失語、一方はどこにも行けるところがない事実を突きつけられて。たぶんこの彼女の「言葉詰まり」が本作最良のシーンだろう。彼女は出立に先立って金を持っていこうとしたが、半分だけ残していた。それを上から見ている若いころの牧師の写真(たぶん)。ここらへんですでに彼女の心の変化の兆候をうかがわせていた。そして再開される手紙の朗読を通じて彼女の過去が明らかにされる展開になるわけだ。彼女のかたくなさの理由が分かってくる。もう一えぐり欲しいような気もするが、きれいにまとまった好短編を読んだような後味。北欧の風景が、その空気をも感じさせ素晴らしい。[DVD(字幕)] 7点(2012-03-30 09:55:03)

2.  闇の子供たち 《ネタバレ》 この設定なら、病児を抱えた日本の家族で一番ドラマが膨らんだだろう。身内が生死の問題を抱えているとき、街を行く他人たちが普段の暮らしをしていることを理不尽に思うものだ。その気持ちを増幅させ世界規模に拡大していけば、この家族の残酷は誰にでも無関係ではない。この家族の葛藤を軸にすれば、われわれの日常と世界の南北問題とが大きくつながる映画になったはずである。なのに映画はそのように徹底して社会と切り結ぶことを避け、取って付けたような銃撃戦のあと、取って付けたような推理ドラマ風の結末でお茶を濁してしまった。なんとももったいない。まあ彼に現在の日本の縮図を見ることが出来なくはなく、自分の暗い部分から目をそらして好奇心いっぱいで世界を見て回り、ちょっと突かれるとモロいという自画像にはなった(でも、外から見えるとこで首吊るか? 被害者の子どもの写真ならともかく、つかまった犯人らのを部屋に貼っとくか? 自分への戒めとして貼ってたってこと? 心理がサッパリつかめない)。ただ逃げ腰ながらも社会に向いた映画は今の日本では貴重で、それを人気俳優を揃えて完成させてくれたというところは有り難い。このままでは「社会派映画」というジャンルそのものが消え去ってしまうのではないかと思っていたもので。[DVD(邦画)] 6点(2009-09-17 12:03:46)

3.  山のあなた 徳市の恋 これ元の映画を見ていないので、純粋に新作映画として鑑賞できるな、と思っていたら、DVDの最初にオリジナルの『按摩と女』の宣伝が流れ、しっかり高峰三枝子と佐分利信が頭にインプットされてしまった。すると作品中でヒロインがしゃべっても途端に高峰三枝子が出てきてしまい、おそらくしゃべり方も意図的に似せているのだろうが、気が散って困った。女が徳市をかわしてフラフラと後方に逃げるあたり、とてもいいシーンなのだが、清水版ではどんな感じなんだろう、と余計なことを思ってしまう。現在こういうリメイクを作る積極的な意味が、もひとつ見つけづらいところにも問題がありそうだ。一番はっきりしているのは色が着いたことで、緑のさわやかさ、ハイキングする娘たちのまぶしさなどが描けたことはある。話としては温泉宿とワケアリの都会の女ということで『簪』(これは見てる)の姉妹篇みたいな作品で、退屈している少年の絡ませかたも申し分なく、楽しめた。草彅君は川辺のシーンで着衣を脱ぎかけたが、全裸にはならなかった。[DVD(邦画)] 6点(2009-04-28 12:04:15)

4.  やわらかい手 《ネタバレ》 イギリスは労働者の映画を得意としているが、これもそう。主婦が社会に目覚めていくって話はけっこうあったけど、う~ん、こう来たか。労働の楽しさと厳しさを描いて、実に鮮やか。自分の隠れた能力の発見、職業技術を熟達させていくこと・成果が上がっていくことの喜び、殺風景な職場を少しでも飾ろうとする気持ち、がある一方、職業病もあり、同僚との軋轢も経験する。社会で働くということのすべてを体験し、彼女は誇りを持つ。手段だったものが目的になっている。そのとき職種なんて関係ない。近所の主婦との茶会のシーンは、その誇りが輝き、楽しいシーンだが感動的でもある。何一つ後悔してなく後ろめたくもなく、堂々としている。実際マリアンヌ・フェイスフルがとても美しく見える。日本では作れない映画だなあ、と思った。もし作っても、息子と和解するところまでだろう。あのラスト、孫の看病より自分の人生を優先する結末は、日本ではたぶんシナリオ段階で注文がつき、もっと湿っぽく屈折させられるのではないか。[DVD(字幕)] 7点(2009-02-11 12:15:01)

5.  YAMAKASI ヤマカシ ビルからビルへっていう場面の楽しさは、領界の無視からくるようで。社会の規約によって遠く隔てられているはずの「隣家」が、ただの物理的な距離でしかなくなる。プライバシーを侵犯される不快感に気づかないふりが出来るなら、プライバシーを侵犯する楽しみを徹底して味わえるわけだ。どこもかしこも公共の場になってしまう社会は、遊び場としてならこんなに楽しいぞ、という映画だが、そこで暮らしたいとは思わない。すべての免罪符になってしまう「病床に横たわる子ども」ってのも、なんか恐ろしい。[映画館(字幕)] 5点(2008-07-23 10:47:51)

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