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【製作年 : 1970年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 約束(1972) 主人公とヒロインの状況説明はほぼなし。 セリフを極力抑え、顔の表情と風景描写で物語を展開させていく手法、カット割りや音楽もフランス映画に通じるものがあり。 全体的に淡々とした流れの中で、萩原健一のやや軽めの演技が、逆に鑑賞者を飽きさせない役割を果たしているのかも。 映画の作りは悪くないと思うが、ベタなシーンだけはやっぱり不釣り合い。 そういう泥臭さが、邦画のいいところでもあるんだろうけど……。[ビデオ(字幕)] 5点(2013-07-02 09:38:31)《改行有》 2. 野性の証明 角川映画らしい、派手な娯楽映画。同じ森村誠一原作「人間の証明」がコケていたので、 まったく期待はしていなかったのだが、こちらもシナリオがかなり粗っぽい。 複数の事件が複雑に絡み合ううえに、登場人物たちの心理描写が重点のお話なので、 限られた時間内でうまく収めること自体が難しいのかも。金をかけたなぁと思わせるところ、 そして高倉健を主役に据えたことで多少の重厚さは出ているが、大袈裟なアクションシーン、 演出も含め、取ってつけたような終盤からラストの展開も白けるばかりだった。[映画館(邦画)] 3点(2011-09-21 07:05:04)《改行有》 3. ヤング・ゼネレーション 目的意識を持てないまま毎日を過ごしている、少年達の姿を描いた青春ドラマ。 前半はかなりぼんやりした流れで、中盤あたりから主人公の苦悩や葛藤が徐々に表面化。 父親、敵対する大学生達、主人公が唯一夢中になっている自転車とが噛み合っての ストーリー展開となるが、終盤はちょっと出来過ぎかな。意味もなくモンモンとしていた 十代の頃は思い出したけど、作品の内容自体はかなり地味な作品だった。[地上波(吹替)] 4点(2011-08-11 16:11:21)《改行有》 4. 八つ墓村(1977) 横溝正史の原作本の中では、一番好きな作品。 スケールの大きさという点では、 「犬神家の一族」とともに映画向きの設定で、 シナリオもよく練られており、かなり楽しめた。 主演二人の役者さんが好きなので、彼らを見ているだけでもいいのだが、 さすがに金田一役の渥美清には苦笑するばかりだった。 個人的にはどこから見ても真面目な寅さん。 それでもこの作品と、石坂浩二主演の「悪魔の手毬唄」はお薦め。[DVD(邦画)] 7点(2011-07-11 04:18:27)《改行有》
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