|
プロフィール |
コメント数 |
118 |
性別 |
女性 |
年齢 |
41歳 |
自己紹介 |
前回アクセス(H30.11月)から2年ぶりに再びアクセス。 なかなか時間がないものの、地味〜に、たま〜に、映画は観ているのですが、、何故か映画鑑賞よりレビューを書く方が時間がかかる不思議… 簡潔に論理的にまとめる能力が欲しいです(泣)
<採点基準> 10 :生涯のベストムービー。理由は様々だが愛してる
9 ~8 :かなり大好き。純粋に面白い。好き!
7 ~6 :なかなか良い、悪くない。云わば平均!
5 ~4 :微妙、消化不良、苛々。あまり好きではない
3 ~2 :見たことをひたすら後悔、後悔、後悔
1 ~0 :滅多に出ないが出たら最後。永遠にさようなら
これからもよろしくお願いします!
令和2年10月10日 |
|
1. 遊星からの物体X
《ネタバレ》 まさかSFモノがこんなに楽しいとは思いませんでした。
最後までラストが予測できず、食い入るようにして息を呑みながら鑑賞していました。
作品全体を通じて感じたのは、微妙で不気味な距離感から生まれるリアルさ。
20年以上も前の作品(私と同い年…)とは思えないほどの映像演出と迫力には脱帽です。
当時のCG技術や特殊効果を以っての出来栄えなのだと思うと、本当に制作陣には敬意を表したいと思います。
断片的に明らかになって行く”Thing”の正体は、未知なる部分とのバランスが常に不安定で、とてもスリリング。
誰が”Thing”に侵されているのかも判らず、いつ自分が侵されてしまうかも分からない恐怖。
仲間を信頼出来ぬ悲しさ、強まる猜疑心、掻き立てられる負の想像力、狂気、暴走。
彼らを纏う恐怖という空気は、果たして”Thing”によるものなのか、人の狂気によるものなのか。
極限に陥った時に人間が取るであろう行動は、非常に泥臭く生々しいです。
その人間臭さがしっかり描かれたからこそ、終盤に彼らが取る行動と決断に大きく衝撃を受けました。
彼らは、単なる英雄である事を望んだのではない。
”Thing”に侵された現状を目の当たりにしたからこそ、『人間としての尊厳』を保ったまま死にゆく事が出来たのかもしれません。
そして、音楽が最高に良かったです。
ラップ音のように不気味で不快感な高音や、焦燥感を煽るような鈍い低音。
クライマックスでは高揚感を最高潮に導きつつ、幕引きはあくまで静かに終わる上品さ。
誰かと思えばモリコーネ。 大変納得致しました。
[DVD(字幕)] 9点(2009-05-26 15:17:40)《改行有》
|