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1. ゆれる
信用と懐疑、羨望と嫉妬、そして真実と嘘。二人の兄弟を引き裂いたのは一人の女性の死を期に初めて露呈した互いの胸の内だったわけだが、果たして偽ることは罪なのか。時には自分を偽ることでしか保てない人間関係もあるし、逆に真実が誰かを傷付けることだってある。真実と嘘の間で翻弄され、時に喜び時に悲しみ、揺さぶり続けるのが人間。あの壮絶なラストに僕は思わずそんなことを考えてしまいました。[映画館(邦画)] 9点(2010-11-29 09:34:25)
2. 夕凪の街 桜の国
《ネタバレ》 ストーリーとしては原作をほぼ忠実になぞっていますが(台詞も殆どそのまま引用)、やはり原作の完成度には及ばないというのが正直な印象。原作は極力説明的な描写を排し、敢えてハッキリと描かないことで(但し目立たない伏線はあちこちに張られているので要注意)後々まで印象に残る名場面を連発していましたが、この映画版は全くその逆。説明的な台詞をダラダラならべたり、無理やり泣かせる場面にすり替えたりと、残念ながら最近の大作系邦画の悪癖をモロに受け継いだ構成となっています。特に『夕凪の街』の河原の告白~ラストあたりが原作とは全く違うモノになっていて違和感ありまくり。下駄を盗んだり死体に瓦礫を投げたりした過去の描写がないと、皆実が今を生きていることや幸せになることに否定的になることへの説得力が弱くなると思うし、皆実の最期が泣けたのは「恋人の腕の中で死んだ」からではなく「最期にはその顔さえ見えなかった」からだったからだと思うんですけど…。まぁそれが映画的解釈だといわれればそれまでですが。
ただ、原爆を扱った映画によくあるような残酷描写も少なく、割ととっかかりやすい映画だとは思います。特に子供のときに「はだしのゲン」を読んでトラウマになったような人にこそオススメかと。というか、むしろ原作をぜひ![映画館(邦画)] 8点(2009-04-27 22:11:18)(良:1票) 《改行有》
3. 郵便配達は二度ベルを鳴らす(1942)
ダメ男とダメ女の意地の張り合いと誤解がどんどん悪い方向へと転がっていく後半はそれなりに楽しいものの、肝心の主人公二人がダメ人間過ぎて面白みに欠けました。とりあえず教訓としては「故障車の真後ろに張り付いて走るな」ということで(?)。[CS・衛星(字幕)] 5点(2008-09-15 09:47:28)
4. 夢(1990)
あのスコセッシ御大がゴッホ役(しかも英語)! このミスキャストぶりがあまりに衝撃的過ぎて、あとの話はどうでもいい感じ。各話の尺は短いけど、短いなら短いなりに物語に起伏が欲しかったです。[DVD(邦画)] 5点(2007-10-07 15:12:41)
5. ユージュアル・サスペクツ
観終わった直後は「面白ぇ!」って思ったんだけど、エンドロールを観ながら内容を回想しているうちにだんだんと疑問が噴出。サスペンスってのはある一定のルールの範囲内で展開されるからこそ面白いのであって、不必要にそれを破ると「巧妙な仕掛け」はただの「インチキ」にしかならない。で、あの結末をみる限りこの映画はやや後者寄り。嘘は大いに結構だがそれも度が過ぎると話は別である。これなら最後まで絶妙な匙加減で走り切った『ソウ/SAW』の方が一枚上手です。[DVD(字幕)] 7点(2006-10-15 10:48:39)
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6 | 84 | 16.80% |
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7 | 104 | 20.80% |
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8 | 81 | 16.20% |
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10 | 13 | 2.60% |
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