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【製作年 : 1980年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  遊星からの物体X 《ネタバレ》 真っ白な世界を犬が走っていく。どういう行きがかりでそうなっているのか説明はまだないけど、いたいけな小動物がヘリコプターという近代兵器によって迫害されてる、という印象を与えられ、つい、逃げよタロ! 力一杯走るのだっ! と見てしまう。そう観客に刷り込んでおいてから、引っ繰り返していく仕掛けがニクい。その犬が基地内を歩き回っている。変に擬人化されてなくて、まさにペットのように、しかしそう思って見ると観察して回っている不気味さ。観客が思わず目を凝らしたくなるところで、目をふさがれるようにフェイドアウトになる。このじらされるリズムに乗って、だんだん不安感が募っていく。この序幕の入りがまず楽しい。正体を現わしてからは、疑心暗鬼の人々ってのがポイントになって、血液検査のあたりがヤマか。ただメンバーの個性がもうちょっと出ていたほうが、そういう場面では楽しめただろう。外はバイキンも生きていけないという南極の清潔な白、その死の清潔に封鎖された中でグチャグチャした赤黒いものがヌメヌメチュルチュルしている対照の妙。ノルウェー基地が焼き捨てようとしたものを、わざわざ運び込むなよ、とか思いはするけど、あのテラテラした赤黒さを放置しておくには忍びないまでに、南極の清潔な白色は暴力的に圧迫してくるんだろう。[DVD(字幕)] 7点(2010-12-14 10:13:42)

2.  ゆきゆきて、神軍 《ネタバレ》 奥崎さん見ているとやっぱ、迷惑な人、という印象が一番先に来る。奥崎さんよりも、押しかけられた家のほうに気持ちが行っちゃう。すぐ殴るし。奥崎さんて、話し合うわけじゃなく、自分の「正義」の物差ししか持ってない人だから、そもそも対話にならない。自分の信念を開陳するだけ。吉田伍長の話をもうちょっと聞きたいな、と思っても、すぐ奥崎さんが割り込んできて、興奮して、ああヤバいな、と思ってると蹴り出す。困ったもんです。一家の小さな平和を守りたい、という押しかけられた側の家族の気持ちのほうに共感しちゃう。「大義」の前に犠牲にされていったかつての日本の家族の縮図にも見えてきて、奥崎さんってあの皇軍の神髄を保存してるんじゃないか、と思えてくる。「正義」のためにはすべて許される、という発想が、敗戦の価値観の転換を越えてもまだ生き続けている気色悪さ、そこにこの映画の一番の手応えを感じた。脇の人の方が興味深く、平気でニセ遺族を演じる奥さんなんか、この人だけで一本のドキュメンタリーを作ってほしいと思ったほど。料理店やってる元衛生兵、日本兵「は」食べなかった、と言う人。あんな凄いことを、声も低めずヒョロッと言ってしまう。あの時代と今とで切り替えがきちんと出来ている。人間の精神というものの強靭さを感じた。いろんなことを考えさせられた映画ではあるが、あきらかにカメラの存在が奥崎さんを煽っており、ドキュメンタリーの手法としては一歩踏み外してしまっていると思った。[映画館(邦画)] 7点(2010-04-23 12:03:07)(良:2票)

3.  誘拐報道 原作読んでないからなんとも言えないけど、この題名は内容を表わしてないよね。おそらく本では最後の協定違反についての弁明のようなものが主になってたんじゃないか。映画製作のバックに読売新聞がいるんでそれは描かねばならず、けっきょく新聞記者の部分が映画としてお荷物になってしまった。演出は『さそり』の頃みたいにやたら凝らず、落ち着いている。犯人の家庭が一番よく、いつも夢を追いかけててやがてその追いかけているという姿勢に安住していってしまう男ショーケンと、夢を信じていない妻小柳ルミ子の夫婦にリアリティ。子どもを持て余してるんや、という犯人の声で、被害者の両親が子どもの無事を知る、なんてのも、そういうもんだろうな、とひどく納得した。[映画館(邦画)] 6点(2009-10-13 09:13:55)

4.  誘惑者 ゆったりとしたテンポがけっこう心地よかった。ゆったりというより、ねっとりか。陽が陰っていく部屋の味わい。ただミステリーとしてはあんまりスッキリしなかったような。門倉聡いう人のギターの音楽がなかなかいい。これもう二十年近く前の映画で、草刈正雄はいくつだったんだろう。この人は二枚目という十字架を背負いつつ、それでも一生懸命世界を広げようとしているマジメさがあって嫌いじゃないんだけど、でもなんか代表作に恵まれずズルズル来てしまった。最近ではとうとう『女王陛下の草刈正雄』までやって。日本映画はこういうタイプをうまく使いこなせない。加山雄三だって、喜八・黒澤・成瀬以後ズルズルと若大将でつぶして七十にしちゃったし。[映画館(邦画)] 6点(2008-04-19 12:16:34)

5.  夢千代日記 前半は良かった。ひなびた感じ。でもそれは諦念の世界に通じていきやすく、テレビのときも思ったんだけど、それが反核のメッセージとうまくつながらないのよね。画面が滅びる美しさを奨励しているようで、その滅びの美しさと反核とを正面からきちんとぶつけられたら、テーマとして深まったんだろうが、なんとなく雰囲気として立ち込めるだけになってしまった。腹貸し女と本妻とのシーンはちょっとホロッとした、でも肝心の本筋の北大路君の話が詰めが甘くて大時代的。ラストの桜と吉永さんの顔と踊りとのオーバーラップは俗悪でした。これが監督の遺作か、もう弱ってたのかな。テレビの音楽は武満だったが、あっちも弱ってて『暗室』(無機質なフルートの響きがとてもよかった)で組んだ松村禎三を起用。なんか滅びの映画になるわけだわな。松村さんもいいんだけど、テレビ版の武満の印象が強くて。[映画館(邦画)] 5点(2011-08-09 10:11:05)

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