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プロフィール |
コメント数 |
307 |
性別 |
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自己紹介 |
基本的に評価は甘め。 9点は映画としてほぼ文句の付けようの無い映画。 そして10点は多少アラが有ろうと個人的なツボに入り、人生に影響を与えた程の映画。 0点の映画は逆に怒りを通り越し尊敬の念さえ覚える映画。 |
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1. ゆきゆきて、神軍
《ネタバレ》 奥崎氏にとっての立派な人間とは、神の法に従って、人間が造った法律を恐れず、
刑罰を恐れず実行する人間であると氏は強く主張する。
この主張は絶対的に自分の正義を信じて疑わないまま突き進む、まさに彼そのものであり、真相究明は彼にしか出来ないと嫌でも思わされてしまう。
しかし大きな問題はその「神の法」を、奥崎氏自身が全て定めていること。
さらに彼を突き動かすパワーは異常とも言えるもので、相手への配慮など微塵も無く、
信じる正義のためなら暴力行使も厭わないという一般的には本当に危険な人物である。
戦争を題材にしたドキュメンタリーだが、あくまで奥崎謙三という濃すぎる人間を追いかけた映画で、単純でありがちな反戦プロパガンダフィルムでは全く無い。
奥崎氏の過激さはある意味魅力的で、次に何が起こるか分からない緊迫感を生み出しており、脚色せず第三者的視点から撮影しただけでも、立派にドラマが映し出されている。
これぞ正真正銘のドキュメンタリー。
そしてラストの流れで一気にこの作品が「映画」として昇華される。
ただ奥崎氏を追うだけでなく、見応えのある映画作品として仕上げているところに、この映画の凄さがある。ドキュメンタリー映画としては個人的に満点。
ただ残念だったのは、あれだけ正義をモットーとしていた奥崎氏が、結局実際関係ない元隊長の息子に発砲し重症を負わせるという結末。
これじゃ結局はブチ切れたら「神の法」も正義も関係なくなる単なるテロリストと呼ばれても仕方ない・・ 映画の出来云々ではなく、この奥崎氏のあまりに残念な結末に-1点。
[DVD(邦画)] 9点(2010-07-13 11:27:15)《改行有》
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