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プロフィール |
コメント数 |
75 |
性別 |
男性 |
年齢 |
45歳 |
自己紹介 |
昭和55年・生誕。 ↓ 平成24年・レビュワー登録。 ↓ 雑感を適当に投稿しつつ現在に至る。 ↓ 今更ながらFacebookの利用を開始。 更新が忙しいのでしばらく休みます。 映画の感想も当面はそちらに書きます。 …が、気が向いたらたまに転載するかもしれません。 |
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1. ゆれる
西川美和監督の代表作という事で今更ながら観賞。ある種独特の飄々としたローファイ感漂うタッチで綴られてはいるが、この女流監督が突き付けてくる提起はいつもながら舌を巻く程に鋭い。対照的な生き方をする主人公兄弟を通じて見えてくるもの。都会と田舎。モテと非モテ。優越感と劣等感。そして、抑圧と解放。一億総中流社会と言われる中でぼんやりとだが確かに存在している「格差」と、無配慮と誤解の積み重ねで瓦解へと至ってしまう「人間関係(血縁関係)の危うさ」。兄弟の葛藤はやがて観る側の感情をも巻き込んで不安定な吊り橋の様に“ゆれる”。最終的な結論を受け取り手に委ねる作風が賛否両論を呼んでしまう事も多いが、控え目ながらも確実に物事の核心を射抜いてくる彼女のスタンスが私は好きである。[CS・衛星(邦画)] 8点(2014-01-08 20:13:13)(良:1票)
2. EUREKA ユリイカ
北九州の地方都市で起こったバスジャック事件に巻き込まれて心に傷を負った被害者達(バス運転手と子供の兄妹)のその後を綴った物語。217分という長尺かつほぼ全編がモノクロ(というか色彩がとても薄い感じ)である上、淡々とした場面が延々と続くので最後まで飽きずに観るのが大変だったが、このテーマと向き合うためにはこうしたストイックな作風が必要だったという事なのだろう。センセーショナルな事件そのものや犯人探し・動機あてといった下世話な話題よりも、トラウマを抱えた被害者がどうやって立ち直ってその後の人生を生きていくのか、という問題の方がより切実である事を改めて示した有意義な作品なのは間違いないとは思う。だが、気軽に観る事のできない作風という敷居の高さゆえに、そのスノッブ臭が鼻につく人がいるのは仕方がないのかも。ちなみに本作が三部作の中の一作だという事を後から知ったのだが、通しで観てみればまた違う側面も見えてくるかもしれないので、機会があれば関連作にも目を向けてみたいと思った。[CS・衛星(邦画)] 7点(2013-05-23 00:20:45)
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