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1. よこがお
《ネタバレ》 女性の復讐ものである。
しかし、悪いのは男性ではない。
女性である自分を好きになってしまった女性への復讐である。
そこが新しいところである。
筒井真理子が好演してる。
今まで地味で、ノーマークだった女優だが、
普通のおばさんがちょっとしたことでどん底に落ちていき、
そこからの演技が凄まじい。
もうベッドシーンあり、犬になったり、
それはもう女優魂だろう。
面白かった。映像技術があがって、
こんな地味な素材でも、観客が集中できる絵に仕上がってる。[DVD(邦画)] 7点(2021-01-30 22:47:20)《改行有》
2. 八日目の蝉
《ネタバレ》 これは3.11の後にNHKのドラマで同じ原作のがあってたんですよね~。
そっちは壇れいが誘拐犯役で・・
最後のセリフで涙がワッと出ました。
「その子は、その子は、」
「私の子どもです」と言うかと思ったら、「まだご飯を食べてません!」って。
もう母親の愛がここ一番のときに口から出るんですよね。
やられた~って感じで涙腺一気に開きました。
この映画もよく出来てます。
「母」子が引き裂かれると分かってて、なお島の愛情たっぷりの生活が描かれる。
あ~切ないなぁと思って、どうしようもない気持ちになる。
永作博美がまたいい笑顔してるんだよね。
犯罪者の顔じゃないよ!この人が逮捕されるって何かが間違ってるよ!
そうなんです。男がいい加減なんだね。
このお父さんが井上真央に裁かれるラストかと思いきや、違うんだね。
もうこの手の男には何を言っても仕方ないと思ったか・・
井上真央が生まれてくる子をいい表情で迎えようというとこで話は終わるんだよね。
田中泯の写真屋が良かった。
浮かび上がる写真に井上真央が何とも言えない気持ちになる。
そして、やはり誘拐犯の「母」への愛を確信する。
もうね、身勝手な男は3.11以降、置いていこうという感じだよね。
日本の生まれ変わった時期に、ふさわしい一本だよね。
NHKのドラマも負けずに良いですよ~♡[DVD(邦画)] 8点(2018-06-02 00:03:31)《改行有》
3. 横道世之介
《ネタバレ》 超純朴呑気青年と超お嬢さんの恋愛を絡めた「横道世之介」青春譚。これが平成なんだろうなぁとつくづく思った。僕ら昭和世代でお嬢さんとの恋といえば、必ず野心ギラギラなイメージがあるが、ここではお嬢さんの家に招かれても、ほんわか~としてて、どこまでいっても吉高由里子ペース。恥ずかしくってカーテンコロコロのシーンは微笑ましくて・・。彼女は本当に超お嬢さんを見事に表現してた。普通、想定される腹違いのお兄さんとの嫌な絡みもなく、どこまでも幸せな映画だった。主人公は死んじゃうけど、人助けのために亡くなって、これが東京の冷たさを表すわけでもなく、彼は知能が低いわけでもないけど、何故かほんわか~としてる。これは東京がこういう人種が生息できるように変わったためだろうか?出てくる人、出てくる人、みんな地に足がついてて、二股かけようとか、人を利用しようとか、そんな人は全然出てこない。平和な日本を表してる映画だった。噂の綾野剛ってこいつか!とニヤリ。しかし、まぁ吉高由里子の存在感で最後まで魅せられた感はあるね。[DVD(邦画)] 8点(2015-05-31 21:14:32)
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