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1. 欲望という名の電車(1951)
登場人物四人それぞれに共感、同情できる部分があるのだが、みんな、ずるくて弱いところがある。正反対のブランチとスタンレーが互いに欠点を暴きあうコワさ。若さや美貌が失われていくブランチの苦しみが痛々しい。男性にしてみたら、ただの醜い悪あがきかもしれませんけど、女性はブランチの苦しみが、多少理解できるのではないでしょうか。
そしてこの映画、マーロン・ブランドがめちゃくちゃかっこいい。『地獄の黙示録』あたりでは、妖怪に近いかんじになっちゃってますから。美しいブランドをみると、とても同一人物とは思えません。
人物の描かれ方が、ブランチだけにかたよればスタンレーがただの獣だし、スタンレーだけにかたよれば、ブランチがただの嫌な女になってしまうところを、どちらか一方だけに同情させないようにしていると思う。見方を決められていないので、色々な見方ができる。だから重苦しい映画なのに、何度観ても引き込まれてしまう。
[DVD(字幕)] 10点(2008-06-27 00:53:16)《改行有》
2. 陽気なギャングが地球を回す
《ネタバレ》 タランティーノは自分が原案を書き、オリバーストーンが監督をした「ナチュラルボーンキラー」を観て
あまりの変わりっぷりに激怒したという。
井坂幸太郎はこの映画を観てどう思ったのだろう。
原作へ喧嘩売ってるのかと思うくらいの改変っぷり。
ここまで原作を殺せるのかとある意味驚愕しました。
原作が、構成・キャラクターともにじゅうぶん映画的なので、そのままやれば絶対面白くなったはずなのになぁ。[DVD(邦画)] 2点(2016-01-31 14:43:34)《改行有》
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