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1. 黄泉がえり
阿蘇山周辺で、死んだはずの人間が次々と黄泉がえって(蘇って)くるという、梶尾真治の小説の映画化。
非現実的な話が普通に展開され、突っ込みどころはいくつもあるのですが、一つ一つの小さなストーリーを丁寧に描いているので、何か心に訴えてくるものがありました。何人か登場する黄泉がえりのエピソードは、もうちょっと長めに描いてもいいのかな(特に別れのシーン)とも思いましたが、そうすると長い映画になるだろうし・・・
クライマックスで、柴崎コウ演じるミュージシャン・RUIのコンサートのシーンがあって、『月のしずく』『泪月』などのヒット曲を歌うのですが、ちょっとくどかったかな。歌は印象に残るんですけど、ずっと歌っているRUIを映しているので・・。逆に幻の歌手・RUIのヒット曲を劇中でくどいくらい何度も使ってラストのコンサートに持っていく、という方法も良かったのでは、とも思うのですが。
浜辺で、草彅剛、伊勢谷友介、竹内結子が順に登場するシーンの画面展開に思わず息を飲みました。インパクトの強いシーン。
クライマックスの草彅剛と竹内結子のやり取りも単純ながら印象に残りました。竹内結子の表情が上手い!9点(2003-11-15 10:57:10)《改行有》
2. 酔っぱらった馬の時間
病気の兄の手術代を稼ぐために、密輸品を運ぶ仕事をする12歳の少年。地雷や警備隊が待ち受けるイラクへの密輸の道中。酒を飲ませて「ラバ」に密輸品を運ばせる所からタイトルが付けられていますが、それならタイトルは「酔っぱらったラバの時間」の方がいいような・・。
映画が描写するあまりに過酷な描写に思わず目をそむけたくなったけれど、世界のどこかでこういう「現実」が起きているという事は心の片隅に止めておかなければならない、と思いまた・・。ラストシーン。初めは、ちょっと説明不足かと思ったけれど、後から思うと、「人間の強さ」や「希望」を暗示するものだったのでしょうか?3点(2003-11-15 10:53:24)《改行有》
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